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執筆:二級建築士 安藤勉
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年齢を重ねると、住み慣れた家でも少しずつ不便を感じることがあります。
玄関の段差、浴室のまたぎ、トイレまでの動線、階段の上り下り、廊下や出入口の幅など、こうした小さな不便の解消は、毎日の安心に直結します。
バリアフリーリフォームというと、「介護リフォーム=手すりを付ける工事」と思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、本当に大切なのは手すりだけではありません。
これからも住み慣れた家で、自分らしく安心して暮らすために、家全体の動線や将来の暮らし方まで考えてくれる会社を選ぶことが大切です。
この記事では、老後や将来を見据えてバリアフリーリフォーム会社を選ぶときに、必ず確認したいポイントを説明します。
バリアフリーリフォームは手すりだけではありません
バリアフリーリフォームは、手すりを付ければ終わりという工事ではありません。もちろん手すりは大切ですが、家の中で不便を感じる場所は、それだけで解決できないことも多いのです。
たとえば、以下のような工事も暮らしやすさに大きく関わります。
- 段差をなくす(段差解消リフォーム)
- 開き戸から引き戸に変える
- 浴室のまたぎを低くする
- トイレを広く、使いやすくする
- 廊下や出入口の幅を見直す
- 寝室からトイレまでの動線を短くする
バリアフリーリフォームでは、部分的な工事だけを請け負う業者ではなく、暮らし全体を見てくれる会社かを確認しましょう。
確認① 今の不便だけでなく将来の暮らしまで考えてくれるか
まず確認したいのは、今の不便だけでなく「これからの暮らし」まで考えてくれるかという点です。
今はまだ元気でも、10年後、15年後の老後には、体の動きや生活のしやすさが変わることがあります。そのため、高齢者向けリフォームの会社選びでは、今困っている場所だけを直すのではなく、将来も安心して暮らせるかを見据えることが大切です。
業者に質問するときは、こう聞いてみましょう。
- 「将来の生活動線も含めて見てもらえますか?」
- 「今すぐ必要な工事と、将来考えるべき工事を分けられますか?」
- 「住みながら安全に暮らすための提案はありますか?」
良い会社は、必要以上に工事をすすめるのではなく、今必要なことと将来備えることを分けて丁寧に説明してくれます。
確認② 段差・動線・出入口の幅まで見てくれるか
バリアフリーでは、段差解消リフォームや動線の確認が不可欠です。
玄関の上がり框、廊下と部屋の段差、浴室のまたぎ、トイレまでの距離、寝室から水まわりまでの動線、出入口の幅などが毎日の暮らしに影響します。
会社を選ぶときは、「どこに手すりを付けるか」だけでなく、「家の中をどう移動するか」まで見てくれるかを確認しましょう。
小さな段差でも、毎日通る場所なら身体の負担になります。暮らしの流れを汲み取りながら提案してくれる会社が安心です。
確認③ 浴室・トイレ・洗面所の安全性を確認してくれるか
バリアフリーリフォームでは、水まわりの安全性も非常に重要です。浴室、トイレ、洗面所は毎日使う場所であり、家庭内で最もすべりやすい場所でもあります。
以下のポイントを確認してくれる業者を選びましょう。
- 浴室のまたぎが高すぎないか
- 床がすべりにくい素材か
- 立ち座りがしやすいか
- トイレの広さは介助が必要になった場合も十分か
- 手すりを付けるための下地が壁にあるか
- ヒートショックを防ぐ冬の寒さ対策が必要か
水まわりは、ただ新しい設備に交換するだけでなく、老後も安全に使えるかをプロの目で見てもらうことが大切です。
確認④ 手すりの位置を実際の動きに合わせて考えてくれるか
手すりは、ただ付ければよいというものではありません。大切なのは、使う人の実際の動きに合っているかです。
立ち上がるときに必要な場所、歩くときに手を添える場所、浴室で体を支える場所、階段で安心して上り下りする場所など、人の動きを見ながら位置や高さを考える必要があります。
手すりリフォーム業者に相談する際は、「実際の動きを見て手すりの位置を決めますか?」「壁の下地の確認はしてもらえますか?」と聞いてみましょう。手すりの位置ひとつで、暮らしやすさは大きく変わります。
ここまでの内容は、会社選びで確認したいことの一部です。
建設業許可・自社施工・見積り・保証の
【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。
会社選びで大切なことを順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
確認⑤ 引き戸や間取り変更まで提案できるか
バリアフリーリフォームでは、建具の交換や間取り変更が必要になることもあります。
たとえば、開き戸が使いにくい場合は引き戸に変えることで動きやすくなります。また、寝室からトイレまでの距離が長い場合は、生活動線そのものを見直す間取り変更が必要かもしれません。
ただし、間取り変更には建物の構造や配管の専門知識が求められます。手すりだけでなく、必要に応じて引き戸への変更や間取りまで総合的に考えられる会社かを確認しましょう。
確認⑥ 古い家や全面リフォームの経験があるか
バリアフリーリフォームは、築年数の古い家やご実家で行うことも多くあります。
古い家では、床下や壁の中に傷みがある場合や、手すりを付けようとしても下地が弱い場合があります。段差をなくす工事でも、床の高さや構造の関係で簡単にはいかないケースが珍しくありません。
そのため、介護リフォーム会社選びでは、古い家や全面リフォームの施工経験が豊富な会社かを確認しておくと安心です。
確認⑦ 工事後の相談先や保証があるか
バリアフリーリフォームは、工事が終わってからの暮らしが本番です。実際に使い始めてから、「手すりの位置が使いにくい」「段差が気になる」といった点が出ることがあります。
このようなときに、すぐに相談できる体制があるかを契約前に確認しておきましょう。
- 「工事後に困ったときはどこに連絡しますか?」
- 「保証の対象はどこまでですか?」
- 「実際に使ってみて気になる点が出た場合、相談に乗ってもらえますか?」
保証は、年数だけでなく内容までしっかり確認することが大切です。
私たちがバリアフリーで確認していること
優良工事店ネットワークでは、工事店の審査をするとき、「これからの暮らし」をお客様と真剣に考えてくれる会社を選んでいます。具体的には、
- 段差や動線を確認しているか
- 水まわりの安全性を見ているか
- 手すりの位置を実際の動きに合わせて考えられるか
- 古い家や全面リフォームの経験があるか
などを厳しくチェックしています。
バリアフリーリフォームは、介護が必要になってから慌てて考えるものだけではありません。これからも自分らしく、住み慣れた家で安心して暮らすための大切な準備です。
住み慣れた家でこれからも暮らしたい方へ
将来を見据えたバリアフリーリフォームは、「終の棲家(ついのすみか)づくり」と深く関わります。
終の棲家づくりとは、住み慣れた家でこれからも安心して暮らすために、家全体を見直すリフォームです。段差をなくし、水まわりを使いやすくし、寒さを減らし、生活動線を整え、将来の負担を少なくする。こうした工事を、今の暮らしと将来の暮らしの両方から考えます。
住み慣れた家リフォームを成功させ、これからも安心して暮らしたい方は、ぜひ終の棲家リフォームのページもご覧ください。
まとめ|バリアフリーは将来の暮らしまで考える
バリアフリーリフォーム会社の選び方で確認したいのは、次の7つです。
- 今の不便だけでなく将来の暮らしまで考えてくれるか
- 段差・動線・出入口の幅まで見てくれるか
- 浴室・トイレ・洗面所の安全性を確認してくれるか
- 手すりの位置を実際の動きに合わせて考えてくれるか
- 引き戸や間取り変更まで提案できるか
- 古い家や全面リフォームの経験があるか
- 工事後の相談先や保証があるか
大切なのは、今の不便を直すことだけでなく、これからも住み慣れた家で安心して暮らせるようにすることです。将来の暮らしまで親身に考えてくれる会社を選びましょう。
会社選びで迷う方へ
バリアフリーリフォームや終の棲家リフォームは、自分だけでは判断しにくいことがたくさんあります。
「どこに手すりを付ければいいのかな」
「段差をなくした方がいいのかな」
「この家でこれからもずっと暮らせるかな」
そんな時は、第三者の立場でご相談をお受けしています。
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