【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
→詳しいプロフィールはこちら
浴室リフォームが終わった後に、
「浴室ドアが閉まりにくい。」
「最後まできちんと閉まらない。」
「交換したばかりなのに引っかかる。」
と気になっている方もいるのではないでしょうか。
新しい浴室ドアはスムーズに開閉できるのが基本です。
そのため、リフォーム直後から閉まりにくい場合は、一度原因を確認することが大切です。
多くの場合は調整で改善できますが、中には施工方法や建物の状態が関係しているケースもあります。
この記事では、浴室リフォーム後にドアが閉まりにくくなる原因や、自分で確認できるポイント、工事会社へ相談するタイミングについて解説します。
浴室ドアが閉まりにくくなる主な原因
建付けの調整が十分ではない
もっとも多い原因が、ドアの建付け調整です。
浴室ドアは設置後に細かな調整を行います。
わずかなズレでも、
- ドアが枠に当たる
- 閉まる直前で引っかかる
- 強く押さないと閉まらない
といった症状が発生することがあります。
このような場合は、再調整で改善するケースがほとんどです。
ドア枠との位置がずれている
ユニットバスの設置状況によっては、ドア枠との位置関係にわずかなズレが生じることがあります。
その結果、
- ドアが擦れる
- ラッチがかみにくい
- 閉まりきらない
などの症状が現れることがあります。
ラッチや金具の調整不足
ドアを閉めた時に固定するラッチ部分の位置が合っていないと、閉まりにくく感じます。
ドア本体に問題がなくても、金具の位置調整だけで改善することがあります。
建物のゆがみ
築年数が古い住宅では、建物がわずかに傾いていることがあります。
ユニットバスは水平に設置されますが、既存の建物との関係で建具に影響が出る場合があります。
特に築30年以上の住宅では、珍しいことではありません。
ゴムパッキンがなじんでいない
交換直後は、防水用のゴムパッキンがまだ硬い状態です。
使い始めのうちは少し閉まりにくく感じることがありますが、使用を続けるうちに改善する場合があります。
自分で確認できるポイント
工事会社へ相談する前に、次の点を確認してみましょう。
- ドアのどこが当たっているか
- 最後まで閉まらないのか
- 強く押すと閉まるのか
- ラッチが掛からないのか
- 開け閉めのたびに音がするか
症状を具体的に伝えることで、原因を特定しやすくなります。
放置するとどうなる?
ドアが閉まりにくい状態を放置すると、
- ドア本体が傷む
- 金具が摩耗する
- ラッチが壊れる
- 隙間から湿気が漏れやすくなる
などの不具合につながることがあります。
違和感を覚えたら、早めに点検してもらいましょう。
調整だけで直るケースが多い
浴室リフォーム後のドアの不具合は、部品交換ではなく調整だけで改善するケースが多くあります。
例えば、
- 丁番の調整
- ラッチの位置調整
- ドア枠とのクリアランス調整
などで改善することがあります。
そのため、すぐに「ドアを交換しなければならない」と考える必要はありません。
すぐに工事会社へ相談した方がよいケース
次のような症状がある場合は、施工した工事会社へ相談しましょう。
- ドアがまったく閉まらない
- ドア枠に強く当たる
- 開閉時に大きな異音がする
- ドアが自然に開いてしまう
- リフォーム直後から症状が変わらない
施工直後であれば、保証やアフターサービスの対象になることもあります。
自分で調整しない方がよい理由
浴室ドアには調整機構がありますが、知識がないまま調整すると、
- 症状が悪化する
- 防水性能が低下する
- 金具を破損する
- 保証対象外になる
可能性があります。
まずは施工した工事会社へ相談することをおすすめします。
保証内容も確認しておこう
浴室リフォーム後に建具の不具合が発生した場合は、施工保証やメーカー保証の対象になることがあります。
相談する際は、
- いつから症状があるか
- ドアのどこが当たるか
- 写真や動画
- ドアを閉める様子
を用意すると、状況を伝えやすくなります。
保証書も確認しておきましょう。
リフォームの依頼先で失敗を防ぐためには、会社選びも大切です。
リフォーム会社を選ぶときは、建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】の4つが特に重要だと考えています。
会社選びについて順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
信頼できる工事会社は原因を調査してから調整する
優良な工事会社は、
- ドア本体
- ドア枠
- ラッチ
- 丁番
- 建物の状態
などを点検し、原因を特定します。
必要以上の工事を勧めず、適切な調整や補修を提案してくれる会社なら安心です。
工事後の保証について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ
浴室リフォーム後にドアが閉まりにくくなる原因は、
- 建付けの調整不足
- ドア枠とのズレ
- ラッチや金具の調整不足
- 建物のゆがみ
- ゴムパッキンがなじんでいない
などが考えられます。
多くの場合は調整だけで改善できますが、放置すると部品の摩耗や不具合が進む可能性があります。
リフォーム後すぐに違和感がある場合は、自分で調整せず、施工した工事会社へ相談しましょう。
また、施工後の点検や保証が充実し、原因を丁寧に確認して対応してくれる工事会社を選ぶことが、安心してリフォームを行うための大切なポイントです。
会社選びで迷う方へ
リフォームで失敗しないための知識は「青本・赤本」にまとめています。

※NHKでも紹介された冊子です
※累計100万部発行