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執筆:二級建築士 安藤勉
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「古い雨戸が重くて、毎日の開け閉めが大変」
「窓を開けずに、リモコンで雨戸を操作できるようにしたい」
「今の雨戸を電動シャッターに交換できる?」
新築時にシャッターを付けなかったことを後悔している場合は、条件さえ揃えば後付けが可能です。
窓の周囲に取り付けスペースがあること、電源の確保、本体を安全に固定できることが条件です。
この記事では、古い雨戸を電動シャッターに変更する方法や、設置できる条件、工事前の注意点を解説します。
今の雨戸を電動シャッターに交換する方法
雨戸から電動シャッターへ交換するには、窓の形状や既存の雨戸の状態によって変わります。
雨戸と戸袋を撤去して取り付ける
窓の残したまま、現在の雨戸と戸袋を撤去して、新しい電動シャッターを取り付ける方法です。
戸袋とは、開けた雨戸を収納するためのもので、窓の横にある箱状の部分です。
戸袋の撤去をすると、外壁に傷や固定跡が残るため、補修工事が必要になります。
また、戸袋が建物と一体になっている場合は、外壁を一部解体して復旧工事が必要になります。
戸袋を残して電動シャッターを取り付ける
既存の戸袋を残したまま、電動シャッターを取り付けられる製品もあります。
例えば、YKK APの「マドリモ シャッター」は、雨戸付きの窓にも対応した商品です。
ただし、すべての雨戸付き窓に対応できるわけではありません。
戸袋の位置や窓の形状によって、取り付けられる製品が限られることがあります。
電動シャッターを後付けできる4つの条件
1. 窓の上や左右に取り付けスペースがある
電動シャッターには、シャッター本体を収納するボックスと、上下に動くためのレールが必要です。
そのため、窓の上や左右に取り付けスペースを確保しなければなりません。
新商品の中には、窓の上に十分な余裕がない場所や、雨戸付きの窓にも対応する製品を用意しています。
2. 外壁にしっかり固定できるか
シャッターを固定するには、本体やレールを安全に固定できる下地が必要です。
外壁材の種類や劣化状態によっては、そのまま取り付けられない場合があります。
また、固定部分の施工が不十分だと、雨水が外壁内部に入り込むおそれがあります。
工事前に、外壁の状態と固定方法を確認してもらいましょう。
3. 電源を確保できるか
電動シャッターには、モーターを動かすための電源が必要です。
窓の近くに電源が無い場合は、配線を分岐して配線する工事が必要です。
LIXILには、室内のコンセントから電源を取るACアダプタ仕様のリフォームシャッターがあります。
4. 雨戸の撤去や取り付けに支障がないか
雨戸の周囲にエアコンの配管や給湯器、庇(ひさし)がある場合は注意が必要です。
これらがシャッターボックスやレールに干渉すると、設置できないことがあります。
また、2階の窓では、安全に作業するための足場が必要です。
電動シャッターに交換するメリットと注意点
| メリット | 注意点 |
|---|---|
| リモコンで簡単に開閉できる | 電源やモーターの管理が必要 |
| 窓を開けずに操作できる | 停電時の操作方法を覚えておく必要がある |
| 重い雨戸を動かす負担を減らせる | 手動式より本体価格が高くなる傾向がある |
| 防犯・台風対策に役立つ | 防犯性能や耐風性能は製品によって異なる |
雨戸の開け閉めが楽になる
電動シャッターは、リモコンなどで開閉できるため、重い雨戸を横に動かす必要がありません。
また、窓を閉めたまま操作できるので、寒い日や雨の日にも便利です。
停電時の操作方法を確認しておく
電動シャッターは、停電すると通常の電動操作ができなくなります。
手動で開閉できる機構を備えた製品もありますが、操作方法は製品によって異なります。
特に、庭やベランダへ出入りする掃き出し窓に設置する場合は、停電時や故障時の開け方を確認しておきましょう。
防犯や台風への対策は製品の性能を確認する
電動シャッターは、防犯対策や台風時の飛来物対策にも役立ちます。
ただし、シャッターを設置すれば必ず侵入やガラスの破損を防げるわけではありません。
耐風性能や防犯性能は製品ごとに異なるため、必要な性能を確認して選びましょう。
電動シャッターの後付け費用は何で変わる?
費用は、シャッター本体の種類や窓の大きさ、既存の雨戸をどこまで撤去するかによって変わります。
| 工事内容 | 費用が変わる理由 |
|---|---|
| 電動シャッター本体 | 窓の大きさ、耐風・通風などの機能 |
| 雨戸・戸袋の撤去 | 撤去範囲、処分費用 |
| 取り付け工事 | 外壁の状態、固定方法 |
| 電気工事 | 電源までの距離、配線方法 |
| 外壁補修 | 戸袋の撤去跡、防水処理 |
| 足場工事 | 2階などの取り付け位置 |
例えば、雨戸の戸袋を残して設置できる場合と、戸袋を撤去して外壁を補修する場合では、費用が異なります。
また、電源が近くにない場合は、追加の電気工事が必要になることがあります。
見積もりでは、本体価格だけでなく、雨戸の撤去・電気工事・外壁補修まで含まれているか確認しましょう。
電動シャッターを後付けできない場合の代替案
軽い雨戸に交換する
電動シャッターを設置できない場合は、手動タイプの軽い製品に交換する方法があります。
古い木製雨戸や動きの悪い雨戸では、交換するだけで開閉が楽になります。
雨戸の戸車やレールを修理する
雨戸が重い原因が戸車やレールの不具合であれば、部品の交換や調整で改善できる場合があります。
雨戸本体に問題がなければ、無理に電動シャッターへ交換する必要がないかもしれません。
電動シャッターを後付けする前に確認したいこと
工事前には、次の点を確認しましょう。
- 今の雨戸を撤去するのか、戸袋を残すのか
- 窓の上や左右に設置スペースがあるか
- 外壁に安全に固定できるか
- 電源をどこから取るか
- 2階の窓で足場が必要か
- 停電時に手動で開閉できるか
- 必要な防犯性能や耐風性能を満たしているか
リフォーム会社には、特に次の3つを確認しましょう。
「今の窓を残したまま、電動シャッターを設置できますか?」
「雨戸や戸袋は撤去する必要がありますか?残せる方法はありますか?」
「停電時の操作方法と、将来のモーター交換・修理方法を教えてください」
電動シャッターの後付け工事でよくある質問
Q1. 古い雨戸を撤去して電動シャッターに交換できますか?
はい。窓の周囲に十分な取り付けスペースがあり、外壁に安全に固定できれば交換が可能です。
また、製品によっては雨戸の戸袋を残して取り付けることも可能です。
Q2. 電動シャッターに交換する際、窓も交換する必要がありますか?
必ずしも窓を交換する必要はありません。
既存の窓を残し、外壁側に電動シャッターを取り付けられる製品があります。
ただし、窓枠や外壁の状態によっては補修が必要になる場合があります。
Q3. 電動シャッターは停電したら開けられなくなりますか?
停電時に手動で開閉できる製品があります。
ただし、操作方法や条件は製品によって異なります。
設置前に停電時の開閉方法を確認し、家族も操作できるようにしておきましょう。
まとめ|古い雨戸は窓を残して電動シャッターに交換
古い雨戸は、既存の窓を残したまま電動シャッターに交換できる場合があります。
また、雨戸の戸袋を撤去せずに設置できる製品もあります。
ただし、窓の周囲のスペースや外壁の状態、電源の確保などを確認する必要があります。
まずは現在の雨戸と戸袋の状態を調べ、どの方法で取り付けられるか確認してもらいましょう。
リフォーム会社には、シャッター本体だけでなく、雨戸の撤去、電気工事、外壁補修まで含めて説明してもらうことが大切です。
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