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室内物干しは後付けできる?天井にどこでも付けられる?

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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「雨の日でも洗濯物を干せる場所が欲しい」
「洗面所の天井に物干し竿を取り付けたい」
「天井に下地がなくても、後から設置できる?」

天井や壁に後付けタイプの室内物干しを設置することは可能です。

ただし、どこでも取り付けられるわけではありません。

設置するには、洗濯物の重さを支えられる下地が必要です。下地の状態によっては補強工事が必要になる場合があります。

この記事では、室内物干しの種類や設置できる条件、工事前に確認したい注意点を解説します。

室内物干しを後付けする3つの方法

1. 天井に物干し金物を取り付ける

天井に2本の金物を取り付け、その間に物干し竿を通す方法です。

使わないときは金物や竿を取り外せる製品もあります。

例えば、川口技研の「ホスクリーン」や、ナスタの「エアフープ」などがあります。

また、パナソニックの「ホシ姫サマ」には、天井に取り付ける昇降式のタイプもあります。

電動式の場合は、電源工事も必要になります。

比較的小さな設備ですが、洗濯物の重さを支える必要があるため、天井の下地に確実に固定することが重要です。

2. 壁に物干し金物を取り付ける

天井への設置が難しい場合は、壁に固定する室内物干しもあります。

例えば、壁から物干し竿を出すタイプや、使わないときに収納できるタイプがあります。

3. 窓枠に付けるタイプ

窓枠に取り付けるタイプの洗濯物干しもあります。

使わないときは、折りたためるタイプは、邪魔にならないのでおすすめです。

また、窓まわりは、太陽光を取り入れやすく、窓を開ければ風が入って洗濯物が乾きやすくなります。

室内物干しを後付けできる条件

下地に十分な強度があるか

天井や壁のクロス下地は、一般的に石こうボードと呼ばれる壁材が張られています。

しかし、石こうボードは、重い洗濯物を支えるための材料ではありません。

そのため、天井や壁の裏にある木材などの下地に金物を固定する必要があります。

もし、下地が適切な位置にない場合は、補強材を追加して取り付ける方法もあります。

洗濯物を干すスペースがある

物干し金物を取り付けられても、洗濯物が壁や家具に当たる場所では使いにくくなります。

また、洗濯物を干した状態で、人が通れるかも重要です。

設置場所を決める際は、竿の長さだけでなく、ハンガーや衣類が占めるスペースも考えましょう。

室内物干しはどこに設置するのがおすすめ?

洗面所・脱衣所

洗濯機の近くに室内物干しを設ければ、洗った衣類をその場で干せます。

ただし、洗面所や脱衣所は湿気がこもりやすい場所です。

換気扇や除湿機などを利用し、洗濯物が乾きやすい環境を整えることが大切です。

リビング

リビングに設置すれば、広いスペースを利用して洗濯物を干せる場合があります。

使わないときに取り外せるタイプや、天井近くへ収納できる昇降式が選択肢になります。

ただし、エアコンの風の流れや、家族が通る場所を考えて位置を決めましょう。

廊下・階段近く

廊下などの空きスペースを利用する方法もあります。

ただし、洗濯物を干すことで通路が狭くなったり、階段の上り下りを妨げたりしないよう注意が必要です。

特に階段の上部など、転落の危険がある場所は避けましょう。

室内物干しの使い方にも注意が必要

1. 洗濯物の重さに耐えられる加重をチェック

洗濯物は、ぬれた状態ではとても重くなります。

特に、厚手のバスタオルやジーンズなどをまとめて干す場合は注意が必要です。

製品にはそれぞれ耐荷重が設定されています。

例えば、ナスタの「エアフープ」には、1本あたり耐荷重8kgの製品があります。

ただし、製品の耐荷重だけでなく、取り付ける天井側の強度も必要です。

また、竿にぶら下がったり、子どもが引っ張ったりすると、想定以上の力がかかることがあります。

2. エアコンや照明と干渉しないようにする

天井には、照明器具やエアコン、火災警報器などが設置されている場合があります。

物干し竿や洗濯物がこれらに接触しないよう、位置を決める必要があります。

また、天井裏には電気配線が通っていることもあるため、金物を固定する際は確認が必要です。

3. 室内の湿気対策を考える

室内干しでは、洗濯物から水分が蒸発するため、室内の湿度が高くなります。

換気が不十分だと、窓や壁に結露が発生したり、カビが生えたりする原因になることがあります。

そのため、換気扇や除湿機、エアコンの除湿機能などを利用して湿気を逃がすことが大切です。

室内物干しを取り付けるだけでは、洗濯物が早く乾くとは限りません。

室内物干しの後付け費用は何で変わる?

費用は製品の種類だけでなく、天井の補強や電気工事の必要性によって変わります。

工事内容費用が変わる理由
取り外し式の物干し金物の種類、設置する数
昇降式の物干し手動式・電動式、本体の大きさ
天井の補強下地の位置、天井を開ける必要性
電気工事電動式の電源やスイッチの設置
天井の補修補強工事後の内装復旧

例えば、既存の下地に固定できる場合は、比較的小規模な工事で済むことがあります。

一方、天井を一部開けて補強したり、電動式のために配線を新設したりする場合は、工事範囲が広がります。

見積もりでは、本体価格だけでなく、下地補強や天井の補修まで含まれているか確認しましょう。

後付け物干しが付けられない場合の代替案

床置きタイプを利用する

天井や壁に固定できない場合は、量販店で売っている折りたたみ式などの床置き物干しも選択肢です。

使わないときに収納できますが、設置中は床のスペースを使います。

また、転倒しにくい製品を選び、通路を妨げないようにしましょう。

テラス屋根・サンルームを設置

室内に洗濯物を干すスペースが無い場合は、庭やバルコニーのスペースを使って、サンルームを作る方法もあります。

テラス屋根や、囲いがあれば雨の日でも、洗濯物を干すことができます。

室内物干しを後付けする前に確認したいこと

工事前には、次の点を整理しましょう。

  1. 天井や壁に十分な強度の下地があるか
  2. 下地がない場合、補強できるか
  3. 洗濯物をどのくらい干したいか
  4. 物干し竿の高さや長さは使いやすいか
  5. 照明やエアコンに干渉しないか
  6. 換気や除湿ができる場所か
  7. 使わないときに収納できるか

リフォーム会社には、次のように質問しましょう。

「この天井に室内物干しを安全に取り付けられますか?」
「下地の補強や天井の補修は必要ですか?」
「洗濯物の量に合った耐荷重の製品はどれですか?」

✓ 会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

室内物干しの後付けでよくある質問

Q1. 石こうボードの天井にも室内物干しを後付けできますか?

石こうボード仕上げの天井でも、適切な下地に固定できれば後付けできます。

ただし、石こうボードだけで洗濯物の重さを支える取り付け方は避ける必要があります。

下地がない場合は、補強工事を検討しましょう。

Q2. 天井に下地がない場合は、室内物干しを設置できませんか?

下地が希望する場所になくても、補強材を追加することで設置できる場合があります。

ただし、天井の構造によっては補強が難しいこともあります。

その場合は、設置場所の変更や壁付けタイプを検討しましょう。

Q3. 天井の室内物干しはDIYでも取り付けられますか?

下地の位置と強度を正しく確認でき、製品の施工条件を満たせる場合は、DIYで取り付けられる製品もあります。

ただし、固定方法を誤ると、洗濯物の重さで金物が落下する危険があります。

下地の位置が分からない場合や補強が必要な場合は、専門業者に依頼しましょう。

まとめ|室内物干しの後付けは天井の下地確認が重要

室内物干しは、既存の住宅にも後付けできます。

ただし、天井のどこにでも取り付けられるわけではなく、洗濯物の重さを支えられる下地が必要です。

希望する場所に下地がない場合でも、補強工事によって設置できることがあります。

また、洗濯物を干すスペースだけでなく、室内の換気や湿気対策も重要です。

まずは設置したい場所を決め、天井の下地と強度を確認してもらいましょう。

リフォーム会社には、製品の取り付けだけでなく、必要な補強や使いやすい高さまで考えた提案をしてもらうことが大切です。

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