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執筆:二級建築士 安藤勉
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「留守中でも荷物を受け取れるようにしたい」
「玄関まわりが狭くても、後付けできる?」
「DIYで宅配ボックスを設置したい」
宅配ボックスは、後付けが可能です。玄関まわりが狭くても、設置方法を工夫すれば取り付けられる場合があります。
この記事では、狭い玄関にも宅配ボックスを後付けする方法と、設置前に確認したい注意点を解説します。
宅配ボックスを後付けする4つの方法
1. 玄関横に据え置き型を設置する
据え置き型は、玄関ポーチなどの床に宅配ボックスを設置する方法です。
ただし、単に置くだけでは強風による転倒や本体の持ち去りが心配です。
パナソニックの「コンボライト」には、専用部材を使って床に固定できる製品があります。
2. 壁付け型を取り付ける
玄関ポーチの床が狭い場合は、壁付け型の宅配ボックスも選択肢になります。
壁に取り付けることで、床面を広く使えるメリットがあります。
外壁に固定する場合は、十分な強度のある下地に取り付ける必要があります。
固定部分から雨水が入り込まないよう、防水処理にも注意しましょう。
3. 玄関から離れた場所にポール型を設置する
玄関横にスペースがない場合は、門まわりやアプローチ沿いに設置する方法があります。
ポール型は、柱で宅配ボックスを支える仕様です。
ポールを埋め込むタイプと、アンカー固定するタイプもあります。
例えば、門柱の横や駐車場の近くに設置できますが、車の出し入れや歩行の邪魔にならない位置を選びましょう。
4. ポストと宅配ボックスを一体化する
玄関まわりが狭い場合は、既存のポストや門柱を宅配ボックス付きの製品に変更する方法もあります。
郵便受けと宅配ボックスを一か所にまとめられるため、別々に設置するスペースを減らせます。
ただし、既存の門柱を撤去する場合は、基礎やインターホンの配線なども確認する必要があります。
玄関が狭い家では、どこに設置するのがよい?
宅配ボックスは、玄関ドアのすぐ横に置かなければならないわけではありません。
設置場所ごとの特徴を比較しましょう。
| 設置場所 | メリット | 注意点 |
| 玄関ドアの横 | 荷物を取り出しやすい | ドアや人の通行を妨げやすい |
| 玄関脇の壁 | 床面を使わずに設置できる場合がある | 壁の強度と防水の確認が必要 |
| 門柱・門まわり | 玄関が狭くても設置しやすい | 配達員が見つけやすい位置にする |
| 駐車場の近く | 玄関前のスペースを空けられる | 車の出し入れや道路へのはみ出しに注意 |
狭い玄関では、本体を置ける場所よりも、設置後に安全に通れる場所を優先して選びましょう。
宅配ボックスの設置前に確認したい5つのこと
1. 玄関ドアを開閉できるか
玄関ドアが外側に開く場合、宅配ボックスを置くことでドアが当たることがあります。
また、ドアを開けた状態で人が出入りできるかも確認が必要です。
本体の幅や奥行きだけでなく、扉を開けて荷物を取り出すスペースも考えましょう。
2. 歩く通路が狭くならないか
宅配ボックスを設置すると、玄関までの通路が狭くなる場合があります。
特に、買い物袋を持って歩くときや、大きな荷物を運ぶときに不便にならないか確認しましょう。
将来、杖や歩行器を使う可能性も考えるなら、通路の広さを確保しておくことが大切です。
3. 転倒や盗難を防げるか
据え置き型の宅配ボックスは、床に固定できる製品を選ぶと安心です。
ただし、固定方法は製品や床の材質によって異なります。
玄関のタイルやコンクリートに固定できるか、施工条件を確認しましょう。
4. 雨が当たっても問題ないか
宅配ボックスを屋外に設置する場合は、雨への対策も重要です。
屋外用でも、強い雨風によって内部に水が入り込む可能性があります。
製品の設置条件を確認し、雨が直接当たりにくい場所を選びましょう。
特に、書類や衣類など、水ぬれを避けたい荷物を受け取る場合は注意が必要です。
5. 配達員が荷物を入れやすいか
宅配ボックスは、配達員が見つけやすく、操作しやすい場所に設置することも重要です。
例えば、玄関の裏側など、道路から見えにくい場所に設置すると、気づかれない場合があります。
また、宅配ボックスの扉を十分に開けられないと、荷物を入れにくくなります。
必要に応じて、インターホンや玄関付近に設置場所を案内する表示を設けましょう。
宅配ボックスの大きさはどう選ぶ?
宅配ボックスは、設置できる大きさだけでなく、普段受け取る荷物のサイズに合わせて選ぶことが大切です。
例えば、小さなボックスでは、靴や日用品の小包は入っても、大きな段ボール箱は受け取れないことがあります。
また、製品によっては、荷物を一つ入れると次の荷物を受け取れないタイプもあります。
選ぶ際は、次の点を確認しましょう。
- よく届く荷物の大きさ
- 受け取り可能な荷物の重量
- 一度に受け取れる荷物の数
- 荷物の入れ方と取り出し方
- 鍵や暗証番号の操作方法
なお、冷蔵・冷凍品や代金引換など、宅配ボックスで受け取れない荷物もあります。
すべての荷物を受け取れるわけではないことも理解しておきましょう。
宅配ボックスを後付けする費用は何で変わる?
費用は、本体の種類だけでなく、固定方法や玄関まわりの工事によって変わります。
| 工事内容 | 費用が変わる理由 |
| 宅配ボックス本体 | 大きさ、施錠方式、機能 |
| 据え置き型の固定 | 床材、接着・アンカー固定の方法 |
| 壁付け工事 | 外壁の下地補強、防水処理 |
| ポール型の設置 | 基礎や地面の工事 |
| 門柱・ポストの交換 | 既存設備の撤去、配線の移設 |
例えば、既存のコンクリート床に据え置き型を固定する場合は、比較的小規模な工事で済むことがあります。
一方、門柱を撤去して宅配ボックス付きの門柱に変更する場合は、基礎工事や電気配線の移設が必要になることがあります。
見積もりでは、本体価格だけでなく、固定工事や既存設備の撤去費用まで確認しましょう。
宅配ボックスの後付けでよくある質問
Q1. 玄関が狭くても宅配ボックスを後付けできますか?
玄関横に十分なスペースがなくても、壁付け型やポール型などを利用すれば設置できる場合があります。
ただし、玄関ドアの開閉や通路の広さを妨げないことが条件です。
Q2. 宅配ボックスは工事なしで設置できますか?
製品や設置場所によっては、大がかりな工事をせずに取り付けられる場合があります。
ただし、据え置き型でも転倒や持ち去りを防ぐための固定が必要な製品があります。
メーカーが指定する設置方法を確認しましょう。
Q3. 宅配ボックスを家の外壁に埋め込めますか?
外構用宅配ボックスは、住宅の外壁への埋め込みに対応していません。
無理に埋め込むと、外壁内部への雨水の浸入や断熱上の問題が生じるおそれがあるためです。
壁付け・門塀埋め込みなど、製品が指定する設置方法を守りましょう。
まとめ|狭い玄関でも設置場所を工夫すれば後付けできる
宅配ボックスは、すでに住んでいる戸建て住宅にも後付けできます。
玄関横に十分なスペースがなくても、壁付け型やポール型、ポスト一体型などを選べば設置できる場合があります。
ただし、玄関ドアの開閉や通路を妨げず、転倒や盗難を防げるように固定することが重要です。
まずは、普段受け取る荷物の大きさを整理し、玄関まわりで安全に設置できる場所を確認しましょう。
リフォーム会社には、本体の選定だけでなく、設置後の通りやすさや固定方法まで考えた提案をしてもらうことが大切です。
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