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執筆:二級建築士 安藤勉
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床を歩いていると、
「一部だけ浮いている。」
「踏むとブカブカする。」
「床が盛り上がってきた。」
このような症状に気付くことがあります。
フローリングの浮きは、単なる経年劣化とは限りません。湿気や水漏れ、施工不良などが原因になっていることもあります。
原因によって補修方法は大きく異なるため、まずは原因を見極めることが大切です。
この記事では、フローリングが浮く主な原因や放置するリスク、修理が必要なケースについて解説します。
フローリングが浮いてくる主な原因
フローリングが浮く原因は一つではありません。
原因によって修理方法も変わるため、まずは代表的な原因を確認しましょう。
湿気で床材が膨張している
最も多い原因の一つが湿気です。
フローリングは木質系の材料でできているため、水分を吸うと膨張する性質があります。
例えば、
- 梅雨時期の湿気
- 床下の湿気
- 換気不足
などが続くと、床材同士が押し合い、浮きや盛り上がりが発生することがあります。
特に築年数が古い住宅では、床下の湿気対策が十分でない場合もあります。
水漏れが発生している
キッチンや洗面所、トイレの近くで浮きが発生している場合は、水漏れが原因かもしれません。
例えば、
- 給水管
- 排水管
- 食洗機
- 冷蔵庫
などから少しずつ水が漏れているケースがあります。
水漏れを放置すると、床材だけでなく下地まで傷む可能性があります。
経年劣化
長年使用したフローリングは、少しずつ劣化します。
例えば、
- 接着剤が弱くなる
- 床材が反る
- 固定力が低下する
ことで、浮きが発生することがあります。
築20年以上の住宅では珍しい症状ではありません。
施工不良
リフォーム後や新築後に浮きが発生した場合は、施工が原因の可能性もあります。
例えば、
- 接着不足
- 床材の固定不足
- 施工時の湿度管理不足
などです。
工事後すぐに症状が現れた場合は、施工会社へ相談しましょう。
床下の下地が傷んでいる
床材ではなく、下地が傷んでいるケースもあります。
例えば、
- 合板の腐食
- 根太の劣化
- シロアリ被害
などです。
この場合は表面だけ補修しても改善しません。床下まで点検する必要があります。
フローリングの浮きを放置するとどうなる?
「少し浮いているだけだから。」と放置するのはおすすめできません。
症状が悪化すると修理費用も高くなることがあります。
浮きが広がることがある
湿気や水漏れが原因の場合は、時間の経過とともに浮いている範囲が広がることがあります。
早めに原因を確認することが大切です。
転倒の原因になる
浮いた部分につまずくと、転倒する危険があります。
特に高齢者や小さなお子さまがいる家庭では注意が必要です。
下地まで傷むことがある
水漏れが原因の場合は、床材だけではなく床下の木材まで腐食することがあります。
補修では済まず、大掛かりな工事が必要になることもあります。
自分で直せるケースはある?
軽い浮きで原因が明らかな場合は、市販の補修材で改善できることもあります。
しかし、
- ブカブカする
- 歩くと沈む
- 広範囲に浮いている
- 水漏れが疑われる
場合は、自分で補修するのはおすすめできません。
原因を解決しないまま補修しても、再発する可能性があります。
修理が必要な症状
次のような症状がある場合は、専門業者へ相談しましょう。
- 歩くと沈む
- ギシギシ音がする
- 床が波打っている
- 浮きが広がっている
- 水漏れが疑われる
- 床が柔らかく感じる
これらは床材だけでなく、下地まで傷んでいる可能性があります。
修理方法は原因によって異なる
フローリングの浮きは、原因によって修理方法が変わります。
湿気が原因なら、
- 床下の換気改善
- 湿気対策
- 浮いた床材の補修
を行います。
水漏れが原因なら、まず漏水を修理し、その後に傷んだ床材や下地を補修します。
経年劣化なら、
- 部分補修
- 重ね張り
- 張り替え
など、劣化状況に合わせた方法を選びます。
原因を確認せずに工事をすると、同じ症状が再発することがあります。
リフォームは、どの会社へ依頼するかによって、提案内容や工事の品質、工事後の対応が変わります。
建設業許可・自社施工・見積り・保証など、会社選びで確認したいポイントをまとめています。
張り替えと重ね張り、どちらを選ぶべき?
床材の劣化が進んでいる場合は、フローリング全体のリフォームを検討することがあります。
方法は大きく分けて、
- 張り替え
- 重ね張り(上張り)
の2種類です。
どちらが適しているかは、床下の状態や傷み具合によって異なります。
それぞれのメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
信頼できる工事会社に点検してもらおう
フローリングの浮きは、見た目だけでは原因を判断できません。
経験のある工事会社なら、床下まで点検し、原因に合わせた修理方法を提案してくれます。
「とりあえず張り替えましょう。」ではなく、「なぜ浮いているのか。」まで説明してくれる会社を選ぶことが大切です。
まとめ
フローリングが浮く原因は、
- 湿気
- 水漏れ
- 経年劣化
- 施工不良
- 床下の劣化
などが考えられます。
放置すると症状が悪化し、修理費用が高くなることもあります。
浮きを見つけたら、そのまま様子を見るのではなく、原因を確認することが大切です。
信頼できる工事会社に点検してもらい、原因に合った修理を行うことで、安心して長く住み続けられます。
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