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執筆:二級建築士 安藤勉
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子どもが独立すると、家の使い方は大きく変わります。
その中で意外と見直されないのが、トイレの数です。
子育て中は、
- 朝の混雑対策
- 子どもとの使い分け
- 来客対応
などの理由から、1階と2階にトイレがある家も増えました。
しかし、夫婦2人暮らしになった今も、そのまま2か所必要なのでしょうか。
もちろん正解は家庭によって異なります。
ただ、50代・60代からの住まいづくりでは、
「家を建てた頃の条件」で考えるのではなく、「今の暮らし方」で考えることが大切です。
今回は、夫婦2人暮らしになった後のトイレの考え方について解説します。
子育て中はなぜトイレが2か所必要だったのか
まずは、トイレが2か所必要だった理由を振り返ってみましょう。
例えば、
- 朝のトイレ渋滞を防ぐ
- 子どもが夜中に使いやすい
- 来客時に気兼ねなく使える
- 2階で過ごす家族が多い
といった理由です。
家族が4人、5人と暮らしている時期は、トイレが2か所あることで暮らしやすさが向上します。
しかし、家族構成が変われば必要な設備も変わることがあります。
子ども独立後はトイレの使い方が変わる
夫婦2人暮らしになると、
- 朝の混雑がなくなる
- 2階を使う機会が減る
- 来客が少なくなる
というケースも少なくありません。
すると、「そういえば2階のトイレをほとんど使っていない」という家庭も出てきます。
以前は毎日使っていた設備でも、今の生活では必要性が変わっているかもしれません。
まずは実際にどのくらい使っているのかを確認してみましょう。
2階トイレを使わなくなると何が起こる?
使わないトイレでも管理は必要です。
例えば、
- 掃除
- 換気
- 点検
- 設備交換
などです。
また、長期間使わないと、
- 排水トラップの水が蒸発する
- 臭いが上がってくる
といった問題が起きる場合もあります。
「使わないけれど維持は必要」
という状態になりやすいのです。
トイレを1か所にするメリット
将来的なリフォームを考える中で、
「トイレは1か所で良いのでは」
という考え方もあります。
例えば、
- 掃除の手間が減る
- 設備交換費用を抑えられる
- 管理がラクになる
- 空いたスペースを活用できる
といったメリットがあります。
特に2階トイレをほとんど使わない場合は、一度検討する価値があります。
空いたスペースを活用する方法もある
もし2階トイレを見直す場合は、そのスペースを別の用途に活用することもできます。
例えば、
- 収納スペース
- クローゼット
- 掃除用品置き場
- 趣味の収納
などです。
夫婦2人暮らしになると、「部屋を増やす」よりも、「使いやすい収納を増やす」方が効果的なこともあります。
それでも2か所残した方が良いケース
一方で、トイレを2か所残した方が良い家庭もあります。
例えば、
- 寝室が2階にある
- 今後も2階中心で生活する予定
- 来客が多い
- 夫婦の生活時間が大きく違う
といったケースです。
また、夜中に1階まで下りずに済むことを安心と感じる方もいます。
トイレの数は、利便性と管理負担のバランスで考えることが大切です。
大切なのはトイレの数ではなく生活動線
実は重要なのは、「トイレが何か所あるか」ではなく、「今の生活動線に合っているか」です。
例えば、
- どこで寝ているか
- 夜中はどこを通るか
- 将来どの階で生活するか
によって、必要なトイレの位置は変わります。
トイレ単体ではなく、生活全体の流れの中で考えることが重要です。
50代からは将来の暮らし方も考えたい
子どもが独立した後は、
家そのものを見直す時期でもあります。
例えば、
- 1階中心の生活にする
- 使わない部屋を整理する
- 家事動線を短くする
といったことです。
トイレの数も同じです。
今だけではなく、10年後、20年後の暮らし方も考えながら判断すると後悔しにくくなります。
まとめ
子どもが独立すると、トイレの使い方も変わります。
子育て中には便利だった2か所のトイレも、
・2階を使わなくなった
・朝の混雑がなくなった
・掃除や管理が負担になった
という場合には見直しの対象になることがあります。
一方で、
- 寝室が2階にある
- 生活時間が異なる
- 将来も2階を使う予定
このような場合は、トイレを2か所残すメリットもあります。
大切なのは、トイレの数だけで判断しないことです。
今の暮らし方と、これからの暮らし方を踏まえながら、本当に必要な設備かどうかを考えてみましょう。
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