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執筆:二級建築士 安藤勉
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外壁にタイルを使っている住宅やビルでは、
「タイルが少し浮いているように見える」
「一部のタイルが剥がれている」
「地震が来たら落下しないか心配」
ということがあります。
外壁タイルは丈夫な素材ですが、タイルそのものが丈夫でも、接着している部分が劣化すると浮きや剥がれが起こることがあります。
特に浮いたタイルは、地震の揺れや強風などをきっかけに剥がれ落ちる可能性があります。
タイルが落下すると、住宅の敷地だけでなく、道路や通行人に被害を及ぼすおそれもあります。
では、どのような状態なら注意が必要なのでしょうか。
外壁タイルが浮く原因は?
外壁タイルの浮きや剥がれには、いくつかの原因があります。
代表的なのが、
・接着部分の劣化
・地震や建物の揺れ
・温度変化による伸縮
・雨水の浸入
・施工時の接着不良
などです。
タイル表面はきれいに見えていても、内部で接着部分が劣化していることがあります。
そのため、見た目だけでは浮きの有無を判断できない場合があります。
地震で外壁タイルが落下することはある?
あります。
外壁タイルがすでに浮いている場合、地震の揺れによってタイルや下地が動き、剥がれ落ちる可能性があります。
特に、
・以前から浮きが確認されている
・タイルにひび割れがある
・目地に大きなひびがある
・タイルが剥がれかけている
といった状態では注意が必要です。
地震によって建物が揺れると、外壁にも大きな力が加わります。
普段は落下しなくても、強い揺れをきっかけに浮いていたタイルが剥がれることがあります。
そのため、地震が起きてから点検するのではなく、普段から浮きがないか確認しておくことが重要です。
特に注意したい「浮き」
タイルの表面を見ただけでは、浮いているかどうか分からないことがあります。
例えば、タイルの見た目にはほとんど変化がなくても、内部の接着部分だけが剥がれているケースがあります。
このような場合は、専門業者が打診棒などを使って音を確認する方法があります。
正常な部分と浮いている部分では、叩いたときの音に違いが出ることがあります。
ただし、これは専門的な点検なので、自分で判断するのは難しいでしょう。
こんな症状があれば点検を
次のような症状がある場合は、一度専門業者に確認してもらいましょう。
✅タイルにひび割れがある
✅タイルの一部が欠けている
✅タイルが周囲より浮いて見える
✅タイルの目地にひびがある
✅タイルが剥がれかけている
✅外壁を見たときに不自然な膨らみがある
✅地震後に外壁の状態が変わった
特に、タイルが明らかに動いている、剥がれかけている場合は、早めの対応が必要です。
外壁タイルの浮きはどうやって点検する?
外壁タイルの点検では、目視だけでなく、打診による確認などが行われます。
目視による確認
まず、タイルのひび割れや欠け、剥がれ、膨らみなどを確認します。
地上から確認できる範囲でも、明らかな異常を発見できることがあります。
打診による確認
専用の道具などでタイルを軽く叩き、音の違いから浮きの有無を確認します。
外から見ただけでは分からない浮きを確認できる場合があります。
必要に応じて詳しく調査
浮きが広範囲にある場合や、建物の状態に不安がある場合は、より詳しい調査を行うこともあります。
建物の規模やタイルの施工方法によって必要な点検方法は異なるため、専門家に相談しましょう。
浮いたタイルはどう修繕する?
浮きが見つかった場合でも、状態によって修繕方法は異なります。
代表的なのは、
・浮いた部分を撤去して張り直す
・接着剤などを注入して補修する
・タイルを交換する
などの方法です。
浮きが部分的であれば、その部分だけを補修できる場合があります。
一方、広範囲に浮きが発生している場合は、部分補修だけでは十分でないこともあります。
どの方法が適しているかは、タイルだけでなく下地の状態まで確認して判断することが重要です。
地震後は外壁タイルを確認する
大きな地震が発生した後は、外壁タイルの状態を確認しましょう。
地震前にはなかった、
・タイルのひび割れ
・剥がれ
・浮き
・目地のひび割れ
などがないか確認します。
ただし、外壁の高い場所を自分で確認するために、脚立や屋根などに上るのは危険です。
地上から見える範囲で確認し、異常があれば専門業者に点検を依頼しましょう。
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タイルが落下しそうな場合は近づかない
タイルが明らかに剥がれかけている場合は、その下を通ったり、近くに物を置いたりするのは避けましょう。
落下の危険がある場合は、まず人が近づかないような対策をして、早急に専門業者へ相談してください。
特に道路や隣家に面している外壁は、落下した場合の影響が大きくなります。
修繕は「落ちてから」では遅い
外壁タイルは、剥がれて落下してから修繕するのではなく、浮きが小さい段階で発見して補修することが重要です。
浮きが見つかった時点で原因を確認し、必要な部分を補修しておけば、落下事故を防げる可能性があります。
また、タイルの浮きが広がっている場合は、部分的な補修だけでよいのか、外壁全体を調査したほうがよいのかも判断してもらいましょう。
まとめ
外壁タイルは丈夫な素材ですが、接着部分や下地が劣化すると浮きや剥がれが発生することがあります。
浮いたタイルは、地震の揺れをきっかけに剥がれ、落下する可能性があります。
特に、
・タイルの浮き
・ひび割れ
・剥がれ
・欠け
・目地のひび割れ
などが見られる場合は注意が必要です。
外壁タイルの浮きは、見た目だけでは判断できないこともあります。
そのため、気になる症状があれば、専門業者による目視や打診などの点検を受けましょう。
地震はいつ起こるか分かりません。
「まだ落ちていないから大丈夫」と考えず、浮きや剥がれを見つけた段階で早めに対応することが大切です。
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