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執筆:二級建築士 安藤勉
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外壁塗装を検討している方から、「工事は何日くらいかかりますか?」というご質問をいただくことがあります。
外壁塗装は室内のリフォームと違い、足場を組み、屋外で作業を行うため、工事期間がイメージしにくい工事です。また、「雨が降ったら工事は中止になるの?」「工事中も普段どおり生活できるの?」と不安に思われる方も少なくありません。
私たちは全国で20年以上、リフォーム会社の審査や、お客様からのご相談をお受けしてきました。
その中でも、「予定より工事が長引いた」「何日かかるのか事前によく分からなかった」というご相談があります。
今回は、外壁塗装の工期の目安や、工期が長くなる理由、事前に確認しておきたいポイントについて説明します。
外壁塗装は一般的に7~10日程度が目安
一般的な2階建て住宅では、外壁塗装の工期は7~10日程度が目安です。
ただし、この日数は実際に塗装している日だけではありません。外壁塗装の工事には、
- 足場の設置
- 高圧洗浄
- 下地補修
- 塗装
- 乾燥
- 足場の解体
まで含まれています。また、建物の大きさや塗装する範囲によっても工期は変わります。
そのため、「何日で終わります」と一律に決まっているわけではありません。
外壁塗装はどのような流れで進む?
足場を設置する
最初に足場を組み立て、安全に作業できる環境を整えます。
足場を組み立てた後に、塗料の飛散防止のためにネットも設置されます。
高圧洗浄を行う
長年付着した汚れやコケ、古い塗膜を高圧洗浄で落とします。
塗料をしっかり密着させるためには欠かせない工程です。
洗浄後は十分に乾燥させる必要があります。
下地補修を行う
塗装を長持ちさせるために、
- ひび割れ(クラック)
- シーリング(コーキング)の打ち替え
- 欠けた部分の補修
などを行います。下地補修を省略すると、せっかく塗装しても耐久性が低下する恐れがあります。
下塗り・中塗り・上塗り
一般的に外壁塗装は、3回塗りで仕上げます。
それぞれの工程で塗料を乾燥させる必要があるため、1日で終わる工事ではありません。
足場を解体して工事完了
塗装が終わったら仕上がりを確認し、足場を解体して工事完了となります。
外壁塗装の工事期間が長くなる理由
予定していた工期よりも、工事期間が延びることがあります。
雨や強風の日は作業できない
外壁塗装は、天候の影響を受けやすい工事です。
雨の日や風が強い日は、安全面や塗装品質を考慮して作業を中止することがあります。
そのため、梅雨や台風の時期は予定より長くなることもあります。
下地補修が増えることがある
足場を組んで建物全体を確認すると、
- ひび割れが多い
- 外壁材の傷みが進んでいる
- シーリングの劣化が予想以上だった
など、追加で補修が必要になるケースがあります。必要な補修が増えれば、その分工期も延びます。
屋根なども一緒に工事する
外壁塗装と同時に、
- 屋根塗装
- 雨どい
- 破風板
- 軒天
- 雨戸
なども塗装するケースは少なくありません。工事範囲が広くなれば工期も長くなります。
工事期間中に気を付けたいこと
洗濯物は外に干せないことがある
飛散防止のため、工事期間中は室内干しをお願いされることがあります。
特に塗装作業中は、塗料が付着する恐れがあるため注意が必要です。
窓が開けられない日がある
養生シートで窓を覆うため、工事中は窓を開けられない日があります。
換気が必要な場合は、事前に職人へ相談しておきましょう。
エアコンは使えるか確認する
多くの場合は使用できますが、室外機の養生方法によっては一時的に使用を控えるよう案内される場合もあります。
工事前に確認しておくと安心です。
車の移動をお願いされることがある
足場の設置や高圧洗浄の日は、駐車スペースの確保が必要になる場合があります。
事前に移動が必要か確認しておきましょう。
工期そのものより事前確認が大切
外壁塗装で後悔する方の多くは、「工期が長かった」ことではなく、「説明がなかった」ことに不満を感じています。例えば、
- 雨で延期になることを知らなかった
- 洗濯物が干せない期間を聞いていなかった
- 追加補修で工期が延びた
などです。そのため、「何日かかるのか」だけではなく、「どのような場合に予定が変わるのか」も確認しておくことが大切です。
後悔しないために確認したい質問
- 「工事期間は何日くらいですか?」
- 「雨の日はどのようになりますか?」
- 「洗濯物はいつから干せませんか?」
- 「窓は開けられますか?」
- 「追加補修が必要になる可能性はありますか?」
- 「工事中に準備しておくことはありますか?」
こうした質問への回答が分かりやすいかどうかも、会社選びの判断材料になります。
工事内容や工期は見積りにも大きく関係します。
見積りで確認したいポイントは、こちらで詳しく解説しています。
本当の原因は会社選び
外壁塗装で工期に関するトラブルが起きる原因は、工事日数そのものではなく、事前説明が不足しているケースが少なくありません。
私たちがお受けする相談でも、
- 予定より長引いた理由が分からなかった
- 雨天時の説明がなかった
- 追加補修について聞いていなかった
というケースがあります。信頼できる会社は、
- 工事工程
- 工期の目安
- 天候による影響
- 追加補修の可能性
- 工事中の生活への影響
まで事前に丁寧に説明してくれます。
価格だけでなく、こうした説明の分かりやすさや対応力も会社選びでは重要なポイントです。
建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。
会社選びで大切なことを順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|工期だけでなく工程も確認しよう
外壁塗装は、一般的な戸建住宅であれば7~10日程度が目安です。
ただし、天候や建物の状態、工事範囲によって工期は前後します。
また、塗装工事は「塗るだけ」ではなく、足場設置や高圧洗浄、下地補修、乾燥など、多くの工程を経て完成します。
後悔しないためには、「何日かかるのか」だけではなく、「どのような工程で進み、工期が延びる場合はどんなケースなのか」まで契約前に確認しておくことが大切です。
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