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執筆:二級建築士安藤勉
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キッチンや浴室、洗面所、トイレなどの水まわり設備は、築15年~25年頃になると故障や老朽化が目立ち始めます。そのため、
「キッチンだけ先に交換しようかな」
「お風呂はまだ使えるから数年後でいいかな」
と考える方も少なくありません。
一方で、リフォーム会社から「まとめて工事した方がお得ですよ」と言われることもあります。では、本当に水まわりリフォームはまとめて工事した方がお得なのでしょうか。
今回は、水まわりリフォームをまとめて行うメリットと注意点について説明します。
水まわりリフォームはまとめた方がお得なことが多い
結論から言うと、キッチン・浴室・洗面所・トイレなどの水まわりリフォームは、まとめて工事した方がお得になるケースが多いです。
もちろん、設備の故障状況や予算によって例外もありますが、築20年以上の住宅で複数の設備が同じ時期に古くなっている場合は、まとめて工事することで費用を抑えられることがあります。
お得な理由①諸経費を1回にまとめられる
リフォーム工事では、設備代や工事代だけでなく、さまざまな諸経費が発生します。例えば、
- 養生費
- 廃材処分費
- 搬入搬出費
- 現場管理費
などです。キッチンと浴室を別々の年に工事すると、こうした費用がそれぞれ発生することがあります。
一方で、同時に工事を行えば、1回分で済む費用も少なくありません。そのため、工事をまとめることで全体のコストを抑えられる場合があります。
お得な理由②職人の人件費を抑えやすい
リフォーム工事では、多くの職人が現場に出入りします。例えば、
- 設備工事
- 大工工事
- 内装工事
- 電気工事
- 給排水工事
などです。工事を別々に行う場合、その都度職人の手配や現場管理が必要になります。
一方で、複数の工事を同時に進めることで、職人の稼働日数や現場への出入り回数を減らせることがあります。
その結果、人件費や管理費の削減につながることがあります。
お得な理由③設備をまとめて仕入れできる
キッチン、ユニットバス、洗面化粧台、トイレなどをまとめて発注することで、リフォーム会社が仕入れを行いやすくなる場合があります。メーカーによっては、
- 水まわりパック
- セット割引
- 期間限定キャンペーン
などを実施していることもあります。また、リフォーム会社によっては設備をまとめて契約することで値引きしやすくなるケースもあります。
そのため、設備を個別に交換するよりも費用を抑えやすくなります。
お得な理由④補助金を活用しやすい
近年は、省エネやバリアフリーを目的としたリフォーム補助金が利用できる場合があります。例えば、
- 高断熱浴槽
- 節湯水栓
- 高効率給湯器
- 手すり設置
などです。複数の工事を同時に行うことで、受け取れる補助金額が大きくなるケースもあります。
国や地方自治体の補助金制度は年度によって内容が変わるため、事前に確認することをおすすめします。
優良工事店ネットワークでは、「水まわりリフォームで補助金が出るの?」といった相談も電話やWEBでも無料でご相談いただけます。
まとめて工事する際の注意点
まとめて工事にはメリットがありますが、注意したい点もあります。水まわりを同時に工事すると、
- お風呂が使えない
- キッチンが使えない
- トイレが使えない
といった期間が発生します。工事内容によっては仮設トイレや近隣施設の利用を考える必要もあります。
そのため、工事期間中の生活について事前に確認しておくことが大切です。
一度に大きな費用が必要になる
当然ですが、まとめて工事を行う場合はリフォームの金額も大きくなります。
例えば、浴室+洗面所+トイレ工事で150万円以上になることもあります。さらにキッチンを含めると、250万円を超えるケースも珍しくありません。
そのため、資金計画やローン利用についても事前に検討しておく必要があります。
まとめて工事した方が良いケース
特に次のような方は、まとめて工事を検討する価値があります。
- 築20年以上の住宅
- 水まわり設備が同時期に設置されている
- 何か所も不具合が出始めている
- 今後10年以上住む予定がある
- リフォームローンを利用する予定がある
設備の寿命は似たタイミングで訪れることが少なくありません。
そのため、一か所ずつ工事するよりも、まとめて工事した方が結果的に費用を抑えられる場合があります。
後悔しないために確認したい質問
- 「まとめて工事した場合、どのくらい費用が変わりますか?」
- 「別々に工事した場合との比較見積りはできますか?」
- 「工事期間はどのくらいですか?」
- 「補助金を利用できる可能性はありますか?」
- 「今回の見積りに含まれていない費用はありますか?」
こうした質問に対して分かりやすく説明してくれるかどうかも、会社選びの判断材料になります。同じ工事内容でも、会社によって見積りの考え方は異なります。
見積りで確認したいポイントは、こちらで詳しく解説しています。
本当の原因は会社選び
水まわりリフォームで後悔する人の多くは、価格だけで会社を選んでしまう傾向があります。しかし、
- 工事範囲
- 設備の仕様
- 保証内容
- 追加費用の説明
などによって、最終的な満足度は大きく変わります。
まとめて工事する場合は契約金額も大きくなるため、なおさら会社選びが重要になります。
価格だけで比較するのではなく、説明の分かりやすさや担当者の対応も確認することをおすすめします。
水廻りのリフォームで失敗しないためには会社選びが重要です。
リフォーム会社を選ぶときは、建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】の4つが特に重要だと考えています。
会社選びについて順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|水まわりリフォームはまとめた方がお得
水まわりリフォームは、
- 諸経費の削減
- 人件費の削減
- 設備の一括仕入れ
- 補助金活用
などの理由から、まとめて工事した方がお得になるケースが多いです。
特に、築20年以上でキッチンやお風呂など複数の設備が古くなっている場合は、まとめて工事することで費用面・将来の安心感の両方でメリットが期待できます。
ただし、工事期間中の不便さや一時的な費用負担もあるため、ご自身の状況に合わせて検討することが大切です。
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