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執筆:二級建築士 安藤勉
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給湯器は毎日使う設備ですが、普段はあまり意識することがありません。
そのため、「壊れたら交換すればいい」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、給湯器は完全に故障してから交換しようとすると、思わぬ不便や出費につながることがあります。
私たちは全国で20年以上、リフォーム会社の審査や、お客様からのご相談をお受けしてきました。その中でも、「交換したくてもすぐ工事できなかった」というご相談は少なくありません。
今回は、給湯器を壊れてから交換すると困る理由と、交換を検討した方が良いタイミングについて説明します。
給湯器は突然故障することがある
給湯器は毎日使う設備ですが、故障の前兆が分かりにくいことがあります。
昨日まで使えていたのに急にお湯が出ない
給湯器は徐々に壊れる場合もありますが、ある日突然、「お湯が出ない」という状態になることもあります。
特に寒い時期は給湯器への負担も大きくなり、故障が発生しやすくなります。
朝までは普通に使えていたのに、夜にはお湯が出なくなったというケースも珍しくありません。
冬場に故障すると生活への影響が大きい
給湯器が故障すると、
- お風呂に入れない
- シャワーが使えない
- 洗い物が大変にな
など生活への影響が大きくなります。
特に高齢の方や小さなお子様がいる家庭では負担が大きくなります。
そのため、壊れてから慌てるのではなく、事前に交換時期を考えておくことが大切です。
壊れてからではお湯が使えない期間が発生する
給湯器は故障しても、その日のうちに交換できるとは限りません。
在庫がない場合がある
給湯器にはさまざまな種類があります。
住宅の状況によって適合する機種が異なるため、希望する機種の在庫がないこともあります。
過去には給湯器不足が社会問題になったこともありました。現在でも機種によっては取り寄せになる場合があります。
工事日程がすぐに取れないこともある
本体が手配できても、工事業者の予定が埋まっていることがあります。
特に冬場は交換依頼が集中しやすいため、すぐに工事できないケースもあります。
家族への負担が大きくなる
お湯が使えない期間は、
- 銭湯へ行く
- 家族や知人宅でお風呂を借りる
- 洗い物を我慢する
などの対応が必要になることがあります。
数日でも不便に感じる方は少なくありません。
古い給湯器は修理できないこともある
「壊れたら修理すればいい」と考える方もいます。
しかし、古い給湯器は修理できない場合があります。
メーカーの部品保有期間には限りがある
給湯器メーカーは、製造終了後も一定期間は修理部品を保有しています。
しかし、その期間を過ぎると部品がなくなり修理できなくなります。
一般的には製造終了後10年前後がひとつの目安とされています。
修理より交換が必要になるケース
部品があったとしても、
- 複数箇所が劣化している
- 修理費が高額になる
- 再度故障する可能性が高い
という場合は交換を勧められることがあります。
そのため、長年使用している給湯器は修理前提ではなく、交換も視野に入れておくことが大切です。
交換を検討した方がよいサイン
給湯器には寿命のサインが現れることがあります。
使用年数が10年以上
給湯器の寿命は使用状況によって異なりますが、10年前後がひとつの目安とされています。
10年以上経過している場合は、一度点検や相談をしてみることをおすすめします。
お湯の温度が安定しない
- 急にぬるくなる
- 熱くなりすぎる
- 温度が安定しない
といった症状は故障の前兆であることがあります。
異音や異臭がする
運転中に今まで聞いたことのない音がする場合や、異常な臭いがする場合も注意が必要です。
リモコンパネルにエラー表示が出る
一時的に復旧しても、エラー表示が頻繁に出るようになった場合は故障が近づいている可能性があります。
壊れてからではなく壊れる前の準備が大切
給湯器は故障してから交換を考える方が多い設備です。
しかし、完全に故障してからでは選択肢が限られることがあります。例えば、
- 希望する機種を選べない
- 急いで契約することになる
- 比較検討する時間がない
などです。一方、故障前であれば、
- 複数社の見積りを比較できる
- 機種をじっくり選べる
- 工事時期を調整できる
というメリットがあります。
そのため、給湯器も住宅設備のひとつとして、計画的な交換を考えることが大切です。
後悔しないために確認したい質問
- 「この給湯器はあとどれくらい使えそうですか?」
- 「修理と交換ではどちらがおすすめですか?」
- 「交換するならどの機種が適していますか?」
- 「在庫はありますか?」
- 「見積りに含まれていない費用はありますか?」
こうした質問に分かりやすく答えてくれるかどうかも、会社選びの判断材料になります。
見積りで確認したいポイントは、こちらで詳しく解説しています。
本当の原因は会社選び
給湯器交換で後悔する方の多くは、故障そのものに不満を感じているわけではありません。実際には、
- どこへ相談すれば良いか分からなかった
- 説明が分かりにくかった
- 急いで契約してしまった
というケースが少なくありません。信頼できる会社は、
- 交換時期の目安
- 修理との違い
- 機種選び
- 費用の内訳
などを丁寧に説明してくれます。
また、まだ使える場合は、「今すぐ交換しなくても大丈夫です」と正直に説明してくれることもあります。結局のところ、給湯器交換も会社選びが大切です。
だからこそ、価格だけでなく説明の分かりやすさや担当者の対応も確認することをおすすめします。
ここまでの内容は、会社選びで確認したいポイントの一部です。
その経験から、建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】の4つが特に重要だと考えています。
会社選びについて順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|壊れる前に準備しておこう
給湯器は壊れてから交換することもできます。しかし、
- お湯が使えない期間が発生する
- 希望機種が選べない
- 慌てて契約してしまう
などのリスクがあります。
特に10年以上使用している給湯器は、故障する前に状態を確認しておくことをおすすめします。
後悔しないためには、「壊れたら考える」ではなく、「壊れる前に準備する」という考え方が大切です。
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