【この記事は約4分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
→詳しいプロフィールはこちら
外壁塗装が終わってしばらくすると、
「塗装した部分がプクッと膨れている。」
「塗膜が浮いているように見える。」
「塗装したばかりなのに大丈夫?」
と、不安になる方もいるでしょう。
外壁塗装後の塗膜の膨れは、見た目の問題だけではありません。
原因によっては塗膜の耐久性が低下し、外壁を十分に保護できなくなることがあります。
また、施工方法や下地の状態が関係しているケースもあるため、早めの確認が大切です。
この記事では、外壁塗装後に塗膜が膨れる主な原因や放置するリスク、補修方法についてわかりやすく解説します。
外壁塗装後に塗膜が膨れる主な原因
塗膜が膨れる原因は一つではありません。
まずは、よくある原因を確認しましょう。
下地に水分が残っていた
塗膜が膨れる代表的な原因が、下地に残った水分です。
例えば、
- 雨上がりに十分乾燥しないまま塗装した
- 外壁内部に雨水が浸入していた
- 結露や湿気が多い状態だった
このような場合、塗膜の内側で水分が蒸発しようとして圧力がかかり、膨れが発生することがあります。
高圧洗浄後の乾燥不足
外壁塗装では、高圧洗浄で汚れを落としてから塗装します。
しかし、十分に乾燥しないまま塗装すると、水分が塗膜の中に閉じ込められることがあります。
施工時の天候や乾燥時間は、仕上がりに大きく影響します。
下地処理が不十分だった
塗料は、しっかりした下地の上で性能を発揮します。
例えば、
- 古い塗膜の浮きを除去していない
- 汚れやカビが残っている
- 劣化した部分を補修していない
このような状態で塗装すると、塗膜が密着せず膨れや剥がれにつながることがあります。
塗料の選定や施工方法に問題があった
外壁材に適さない塗料を使用したり、メーカーが指定する施工方法を守らなかったりすると、塗膜が正常に密着しないことがあります。
また、
- 塗り重ねる時間が短すぎる
- 一度に厚く塗りすぎる
なども、膨れの原因になることがあります。
外壁内部から湿気が出ている
外壁内部の防水シートや構造部分に問題があり、内部の湿気が外へ逃げようとして塗膜を押し上げることもあります。
この場合は、塗膜だけ補修しても再発する可能性があります。
塗膜の膨れを放置するリスク
「少し膨れているだけだから。」と放置するのはおすすめできません。
症状が進行すると、補修範囲が広がることがあります。
塗膜が剥がれる
膨れた部分は密着力が低下しています。
そのまま放置すると、塗膜が破れて剥がれることがあります。
外壁を保護する性能が低下する
塗膜には、
- 雨水の浸入を防ぐ
- 紫外線から外壁を守る
という役割があります。
膨れや剥がれがあると、本来の保護性能が十分に発揮されません。
外壁内部へ水が入りやすくなる
塗膜が剥がれた部分から雨水が入り込むと、外壁材や下地が傷む原因になります。
長期間放置すると、補修費用が高くなることもあります。
自分で補修してもよい?
塗膜が少し膨れている程度なら、「押さえれば直るのでは。」と思うかもしれません。
しかし、自分で塗装したり、膨れをつぶしたりするのはおすすめできません。
原因を特定しないまま補修すると、再び膨れる可能性があります。
まずは原因を確認することが大切です。
補修方法は原因によって異なる
塗膜の膨れは、原因によって補修方法が変わります。
例えば、下地の水分が原因なら、十分に乾燥させたうえで塗り直します。
下地処理が不十分だった場合は、浮いた塗膜を除去し、下地を整えてから再塗装します。
外壁内部からの雨漏りや湿気が原因なら、先に雨漏りや防水の問題を改善する必要があります。
塗膜だけ補修しても、再発する可能性が高いためです。
工事会社へ相談した方がよいケース
次のような場合は、施工した工事会社へ相談しましょう。
- 塗装後すぐに膨れが発生
- 膨れが広がっている
- 複数箇所で発生している
- 塗膜が剥がれ始めている
- 雨漏りも発生している
施工後すぐの不具合であれば、保証の対象になる可能性もあります。
保証内容について確認してみましょう。
補修を依頼する時のポイント
工事会社へ連絡する時は、
- いつ気付いたか
- どの場所が膨れているか
- 膨れが広がっている範囲
- 写真
を伝えると状況を把握してもらいやすくなります。
感情的に「施工不良だ。」と決めつけるのではなく、まずは現地を確認してもらいましょう。
外壁塗装で後悔しないためには、建設業許可・見積り・保証など4つのポイントも確認しておきましょう。
会社選びについて順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
信頼できる工事会社は原因まで調査する
優良な塗装工事会社は、膨れた部分だけを補修するのではなく、
- 下地の状態
- 外壁内部の湿気
- 雨漏りの有無
- 塗料や施工方法
まで確認します。
原因を特定してから補修することで、再発を防ぎやすくなります。
補修方法だけでなく、その理由まで丁寧に説明してくれる会社を選ぶことが大切です。
まとめ
外壁塗装後に塗膜が膨れる原因には、
- 下地の水分
- 高圧洗浄後の乾燥不足
- 下地処理不足
- 塗料や施工方法の問題
- 外壁内部の湿気
などが考えられます。
塗膜の膨れを放置すると、剥がれや雨水の浸入につながり、外壁の寿命を縮める可能性があります。
自分で補修するのではなく、まずは原因を確認し、必要に応じて施工した工事会社へ相談しましょう。
リフォーム会社選びで失敗しないためには、工事後のアフターフォローや保証内容も重要です。
詳しくは、こちらのガイドも参考にしてください。
塗装会社選びで迷う方へ
外壁塗装で失敗しないための知識は「青本・赤本」にまとめています。

※NHKでも紹介された冊子です
※累計100万部発行