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執筆:二級建築士 安藤勉
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リフォームの見積りを依頼すると、現地調査が行われます。その時、メジャーで寸法を測っているだけに見えるかもしれません。
しかし、実際にはそれ以外にもさまざまなことを確認しています。今回は、リフォーム会社が現地調査で何を見ているのかを説明します。
現地調査は寸法を測るだけではない
現地調査の目的は、見積りを作るための情報収集です。もちろん寸法も大切ですが、それだけではありません。建物の状態や工事に必要な条件も確認しています。
建物の状態を確認している
例えば、
- 劣化状況
- 雨漏りの有無
- 下地の状態
- ひび割れ
などです。
同じ工事に見えても、建物の状態によって必要な工事は変わります。
見えない部分も推測している
全国の工事店を見ていると、経験豊富な担当者ほど見えない部分も気にしています。例えば、
- 配管の状況
- 配線の状況
- 下地の傷み
などです。
実際に壊してみないと分からない部分もありますが、現地調査の段階である程度予測しています。そのため、「ここは追加調査が必要かもしれません」と説明する会社もあります。
工事のしやすさも確認している
工事費用には、作業条件も影響します。例えば、
- 駐車スペース
- 搬入経路
- 足場設置条件
などです。
こうした条件によって、工事方法や費用が変わることもあります。
質問の多い会社は悪い会社ではない
現地調査で質問が多いと、「営業が長いな」と思う方もいるかもしれません。
しかし、質問が多い会社ほど状況をしっかり把握しようとしている場合もあります。例えば、
- どんなことに困っているのか
- なぜリフォームを考えたのか
- 何を優先したいのか
- 将来どのように暮らしたいのか
などです。
全国の工事店を見ていると、信頼できる会社ほど自社の工事を売り込む前に、お客様の話をよく聞いています。なぜなら、お客様の状況を理解しなければ本当に合った提案はできないからです。
そのため、質問が多いこと自体は悪いことではありません。むしろ、お客様に合った提案をするために必要な確認をしている可能性があります。
一方で、現地調査の段階から自社の商品や工事の説明ばかりをしている場合は、少し注意した方が良いかもしれません。
現地調査は、工事を売る場ではなく、お客様のことを知る場でもあります。
現地調査の内容や担当者の対応は、会社選びの判断材料の一つです。ただし、それだけで会社の良し悪しを判断することはできません。
会社選びで確認したいポイントについては、こちらでまとめています。
建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。
会社選びで大切なことを順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
見積りを見る時の注意点
見積り金額の違いは、現地調査の内容によって生まれることもあります。そのため、金額だけではなく、どんな説明を受けたかも比較してみましょう。
→【見積りの注意点】
まとめ|調査内容が提案の質につながる
現地調査は、寸法を測るだけではありません。建物の状態や工事条件を確認し、お客様の希望や暮らし方も把握しながら、提案の土台を作っています。
だからこそ、調査の丁寧さは提案の質にもつながります。現地調査の時間の長さよりも、何を確認していたのかを見ることが大切です。
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