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部屋を吹き抜けにできる?1階と2階をつなげるリフォーム

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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「1階のリビングを吹き抜けにしたい」
「1階と2階がつながるような開放的な空間にしたい」

このようなリフォームを考える方もいます。

在来の木造住宅であれば、多くの場合、1階の天井と、2階の床の一部を取り払い、吹き抜けにすることが可能です。

ただし、どの住宅でも自由に床を抜けるわけではありません。家を支える梁や柱が残ってしまうこともあります。

そのため、床を撤去する範囲や柱・梁との関係を確認せずに工事を進めることは危険です。

また、吹き抜けにした後の耐震性や冷暖房、照明、窓の位置なども考える必要があります。

2階の床を抜いて吹き抜けにできる?

吹き抜けを作る方法は、

・1階のリビングを吹き抜けにする
・玄関ホールを上下階につなげる

といった方法が考えられますが、重要なのは「撤去しても建物の安全性を保てるか」です。

そのため、間取り図だけを見て「ここなら床を抜いても大丈夫」と判断するのは避けたほうが安心です。

吹き抜けにできるかを左右する4つのポイント

柱や梁など構造材について

最初に確認したいのが、吹き抜けにしたい場所の柱や梁などの構造についてです。

柱や梁が建物の構造上、重要な役割を持っている場合、撤去することができません。

どの柱や梁が残るのか?事前に確認しておきましょう。

耐震性への影響

吹き抜けリフォームで特に注意したいのが耐震性です。

床や柱、梁などの変更によって、建物にかかる力の伝わり方が変わってきます。

「吹き抜けをつくるだけ」と考えず、住宅全体の構造との関係を確認してもらうことが大切です。

2階の部屋や生活への影響

吹き抜けにすることで、2階の床面積が減ります。

吹き抜けの位置によっては、

・2階の廊下が狭くなる
・家具を置ける場所が減る
・音が1階と2階に伝わりやすくなる
・冷暖房の効き方が変わる

といった変化も考えられます。

1階の開放感だけを見るのではなく、1階と2階のつながりや、暮らしまで含めて考えることが重要です。

窓や採光との関係

吹き抜けをつくることで、1階に2階部分の高さの空間ができあがります。

高い位置に窓を設けられる住宅であれば、光を取り込みやすくなりますが、既存の窓の位置によっては、期待したほど明るくならないこともあります。

吹き抜けにすれば必ず明るくなるわけではありません。

現在の窓からどのように光が入るのか、完成後の窓の位置や大きさまで確認しておくと安心です。

吹き抜けでは「開放感」以外も変わる

暖かい空気は上に移動するため、冬なると1階が暖まりにくく感じることがあります。

そのため、吹き抜けをつくる場合は、エアコンの位置や能力、空気を循環させる方法なども一緒に考える必要があります。

また、1階のテレビの音や話し声が2階まで届きやすくなるため、音についても確認しておきたいところです。「開放的になる」というメリットだけで決めないことが大切です。

吹き抜けにする前に確認したいこと

工事を依頼する前に、次の項目を確認しておくと判断しやすくなります。

確認すること確認したい内容
床どこまで撤去できるか
柱撤去・移動が必要にならないか
梁構造上重要な梁がないか
耐力壁吹き抜けによって影響を受けないか
耐震性工事後も安全性を確保できるか
2階部屋や収納が使いにくくならないか
採光吹き抜けで十分明るくなるか
空調冷暖房の効き方に問題がないか
音1階と2階の音が伝わりやすくならないか
手続き建築確認などが必要か

特に重要なのは、吹き抜けをつくる部分だけでなく、建物全体を見てもらうことです。

「できます」と言われたら、ここを確認

吹き抜けリフォームでは、業者に「できます」と言われたことだけで判断しないようにしましょう。

次のような質問をすると、失敗を防げます。

「撤去する梁や柱を教えてください。」
「耐震性への影響は確認していますか?」
「補強はどこに、どのように入れますか?」
「吹き抜けにした後、2階はどれくらい狭くなりますか?」
「冷暖房や換気について問題はありませんか?」
「建築確認などの手続きは必要ですか?」
「吹き抜けにしない別の方法もありますか?」

見積りについても、床の撤去だけでなく、構造補強、内装、電気、照明、空調など必要な工事が含まれているか確認してください。

吹き抜けにすることだけが答えではない

「1階をもっと広く感じさせたい」という目的なら、吹き抜けを作る以外にも窓の位置を変える、間仕切り壁を見直して視線が抜けるようにする方法もあります。

また、大きな吹き抜けをつくるのではなく、一部だけを開ける方法もあります。

吹き抜けは開放感を得やすい一方で、2階の床面積や収納、音、冷暖房などにも影響します。

そのため、「吹き抜けをつくること」が目的なのか、「開放感のある空間にすること」が目的なのかを最初に整理しておくと、別の選択肢も比較できます。

✓ 会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

まとめ

1階の部屋を吹き抜けにして、1階と2階をつなげるリフォームは、住宅の構造や工事範囲によって可能な場合があります。

ただし、2階の床は建物の構造に関係しているため、単純に床を撤去すればよい工事ではありません。

特に確認したいのは、

・撤去する(残す)柱や梁
・工事後の耐震性
・冷暖房や音の問題
・建築確認などの手続き

です。

「吹き抜けにできます」という回答だけで決めず、どこを補強するのか、工事後に何が変わるのかまで説明してもらいましょう。

吹き抜けにすること自体を目的にせず、家族がどのように暮らしたいのかを考えてから、工事する範囲を決めることが大切です。

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