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執筆:二級建築士 安藤勉
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リフォーム補助金を利用すると、工事費の負担を大きく減らせることがあります。
そのため、「せっかくなら補助金を使いたい」と考える方も多いと思います。
私たちは全国で20年以上、リフォーム会社の審査や、お客様からのご相談をお受けしています。
その中でも近年増えているのが、補助金に関するご相談です。例えば、
- 補助金が使えると思っていたら対象外だった
- 工事が終わってから補助金の存在を知った
- 補助金の申請について十分な説明を受けていなかった
といったケースです。補助金制度そのものが悪いわけではありません。
実際には、制度の理解不足や会社選びによって後悔するケースが少なくありません。
今回は、リフォーム補助金で後悔する人に共通するポイントについて説明します。
後悔①補助金の対象になることを知らなかった
補助金の対象になる工事は少なくありません。例えば、
- 内窓の設置
- 浴室やトイレの省エネリフォーム
などです。しかし、「工事が終わってから補助金があったことを知った」というケースもあります。
私たちがお客様相談をお受けする中でも、「もっと早く知っていれば補助金が使えたのに」という声は珍しくありません。
補助金は工事後に申請すればよいと思われがちですが、実際には工事前の手続きが必要なことが多くあります。
また、国の補助金は事前に登録した事業者しか申請できない制度もあるため、対応できる工事店が限られます。
そのため、工事が終わってから気付いても利用できないことがあります。
リフォームを考え始めた段階で、「補助金を利用したい」と工事店へ伝えておくことをおすすめします。利用できる補助金や必要な工事内容は、工事店によって提案が変わることもあります。
後悔②補助金が出る前提で契約した
補助金を利用する場合に注意したいのが、「補助金ありき」で資金計画を立ててしまうことです。
通常、補助金に慣れている会社であれば、見積りの段階で
「この工事なら補助金の対象になる予定です」
「補助金は○万円程度を見込んでいます」
といった説明があります。
ただし、補助金は工事完了後の本申請や審査を経て交付されるため、契約時点で100%受け取れると確定しているわけではありません。例えば、
- 対象となる設備を選んでいなかった
- 申請条件を満たしていなかった
- 自治体補助金の予算が終了していた
などの場合は、補助金を受けられないこともあります。
特に補助金は予算が決まっていることが多く、申請が集中する年度末(3月)や年末(12月)頃は、予算上限に達して受付が終了している場合もあります。
私たちがお客様相談をお受けする中でも、駆け込みで申請したものの予算に間に合わなかったというケースがあります。
ただし、制度によっては翌年度も継続され、申請ができる場合があります。そのため、「今年は間に合わなかったから終わり」とは限りません。そのため、
「いくらもらえますか?」
「対象外になる可能性はありますか?」
「予算が終了して利用できなくなることはありますか?」
も確認しておくと安心です。
補助金は工事費の負担を減らしてくれる制度ですが、補助金だけを前提にせず、無理のない資金計画を立てることも大切です。
後悔③業者が補助金に慣れていなかった
補助金を利用する場合は、工事内容だけでなく、工事店が補助金に慣れているかも重要です。
多くの方が知らないのですが、補助金はどの工事店でも同じように対応できるわけではありません。例えば、
- 補助金を申請できる工事店が限られている
- 工事前後の写真管理が必要
- インターネットでの申請が必要
- 制度内容が毎年変わる
などです。そのため、補助金の経験が少ない会社では、
- どの補助金が使えるのか分からない
- 補助金の説明が十分ではない
- 申請手続きに時間がかかる
といったことが起こる場合もあります。
私たちは全国で20年以上、お客様相談をお受けしていますが、近年は補助金に関するご相談も増えています。
補助金制度は国や自治体によって内容が異なり、毎年変更されることもあるため、分かりにくいと感じる方も少なくありません。
そのため私たちでは、建築士をはじめ補助金に詳しいスタッフが国や自治体の補助金を確認し、お客様ごとに整理して分かりやすくご案内する無料相談窓口を設けています。
また、ご希望の方には補助金の申請に慣れた工事店をご紹介しています。
補助金の対象かどうか分からない場合や、利用できる制度を確認したい場合は、こちらでもご相談いただけます。
補助金を利用する場合は、
「補助金の申請実績はありますか?」
「どの制度が対象になりますか?」
「補助金はどのくらい見込んでいますか?」
と確認しておくと安心です。
後悔④申請ミスや申請忘れがあった
補助金の申請には、
- 工事前後の写真
- 申請書類
- 工事内容の確認
などが必要になります。そのため、工事が終われば自動的に補助金がもらえるわけではありません。
私たちがお客様相談をお受けする中でも、「補助金が振り込まれないので確認したら、まだ手続きが終わっていなかった」といったご相談があります。
もちろん、補助金申請は工事店が行うことが多いため、お客様だけで確認できるものではありません。
しかし、「申請はいつ頃行いますか?」「申請状況は確認できますか?」と事前に確認しておくと安心です。
また、補助金を見込んで契約したにもかかわらず、申請漏れや手続きミスなど工事店側の不手際が原因で補助金を受けられなかった場合は、工事店と話し合う余地があります。
実際には、値引きなど何らかの対応によって解決するケースもあります。
そのため、不安な場合は早めに工事店へ確認することをおすすめします。
後悔⑤ 補助金だけで会社を選んだ
補助金額に注目するあまり、会社選びがおろそかになることがあります。例えば、
- 補助金額だけで会社を決めた
- 見積りや保証を確認していなかった
- 工事後の対応を確認していなかった
といったケースです。補助金は工事費の負担を減らしてくれる制度ですが、工事そのものの品質を保証するものではありません。
実際には、補助金額の多さよりも、 「安心して任せられる会社か」の方が重要になることも少なくありません。
そのため、「補助金が使えるか」だけでなく、「安心して任せられる会社か」という視点も大切です。
補助金で後悔しないために確認したい質問
補助金のトラブルで後悔しないために、契約前に次のようなことも確認しておくと安心です。
- 今回の工事は、どの補助金が対象になりますか?
- 補助金はいくらくらい受け取れる予定ですか?
- 補助金の申請実績はありますか?
- 申請手続きは誰が行いますか?
- 申請状況はどのように確認できますか?
- 補助金が利用できなかった場合はどうなりますか?
- 補助金の申請は誰が責任を持って行いますか?
- 申請が完了したことはどのように確認できますか?
こうした質問に対して、分かりやすく説明してくれるかどうかも、信頼できる会社を見極めるポイントになります。
本当の原因は会社選び
ここまで、リフォーム補助金で後悔しやすいポイントを見てきました。
しかし、私たちがお客様相談をお受けする中で感じるのは、後悔の原因が補助金制度そのものにあるケースは多くないということです。例えば、
- 補助金について十分な説明を受けていなかった
- 申請の流れが分からなかった
- 対象条件を誤解していた
- 工事後の対応について聞いていなかった
こうした後悔の多くは、制度の問題ではなく説明不足や確認不足から起きています。信頼できる会社は、
- 利用できる補助金
- 対象条件
- 申請の流れ
- 補助金が利用できなかった場合の考え方
などを事前に丁寧に説明してくれます。
逆に、補助金額の話ばかりで工事内容や申請条件の説明が少ない場合は注意が必要です。
リフォーム補助金で後悔しないためには、補助金額だけで判断するのではなく、補助金に慣れた信頼できる会社を選ぶことが大切です。
実際には、同じ補助金制度を利用しても、会社によって満足度が大きく変わることがあります。
建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。
会社選びで大切なことを順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|補助金で後悔しないために
リフォーム補助金は、上手に活用すれば工事費の負担を減らせる制度です。しかし、
- 補助金の対象になることを知らなかった
- 補助金が出る前提で契約していた
- 申請手続きについて理解していなかった
- 補助金だけで会社を選んでしまった
といった理由で後悔する方もいます。
私たちがお客様相談をお受けする中でも、問題になるのは補助金制度そのものではなく、「聞いていなかった」「そんな説明は受けていない」というケースが少なくありません。
そのため、「いくらもらえるか」だけではなく、「補助金について分かりやすく説明してくれる会社か」「申請や工事後までしっかり対応してくれる会社か」という視点も大切です。
補助金で後悔しないためには、補助金額だけでなく、補助金に慣れた信頼できる会社を選ぶことをおすすめします。
補助金は会社選びの判断材料の一つですが、それだけで会社を決めないことも大切です。
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