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執筆:二級建築士 安藤勉
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地震が起きたとき、家の中で特に注意したいのが食器棚です。
大きな揺れがあると、棚の中に入れていたお皿やコップが飛び出し、床に落ちて割れることがあります。
割れた食器は、地震後に家の中を歩く際のケガにもつながります。
また、ガラス製の扉が割れると、破片が周囲に飛び散る危険もあります。
こうした被害は、食器棚にちょっとした対策をしておくことで減らせます。
特におすすめなのが、「飛散防止フィルム」と「ロック金具」の活用です。
この記事では、地震で食器棚から食器が飛び出すのを防ぐ方法を分かりやすく解説します。
なぜ地震で食器が飛び出すの?
地震で食器が飛び出すのは、揺れによって食器棚の扉が開いたり、棚の中の食器が動いたりするためです。
特に、
- 開き戸タイプの食器棚
- ガラス扉の食器棚
- 食器を高い位置に収納している棚
- 棚いっぱいに食器を詰め込んでいる
といった場合は注意が必要です。
大きな揺れでは、普段は動かない食器も簡単に移動することがあります。
「食器棚は重いから大丈夫」と考えるだけではなく、中に入っている食器が飛び出さない対策もしておきましょう。
① 飛散防止フィルムを貼る
ガラス扉の食器棚には、飛散防止フィルムが役立ちます。
飛散防止フィルムをガラス面に貼っておくと、ガラスが割れた場合でも、破片が大きく飛び散るのを抑える効果が期待できます。
特にガラス製の扉を使っている食器棚では、検討したい対策です。
ただし、飛散防止フィルムは扉が開くこと自体を防ぐものではありません。
フィルムを貼っていても、扉が開けば中の食器が飛び出す可能性があります。
そのため、フィルムだけでなく、扉のロックなどと組み合わせることが大切です。
② ロック金具で扉が開くのを防ぐ
食器棚の扉には、地震の揺れで開かないようにするロック金具を取り付ける方法があります。
特に、地震の揺れを感知して扉をロックするタイプは、普段は普通に扉を開け閉めできるため便利です。
後付けできる商品もあるので、現在使っている食器棚にも取り付けられる場合があります。
ただし、食器棚の種類によって取り付け方法が異なります。
購入前に、
- 扉の種類
- 扉の厚さ
- 取り付ける位置
- 対応する材質
などを確認しましょう。
③ 引き戸でも対策は必要
「引き戸なら地震でも開かない」とは限りません。
大きな揺れによって扉が動き、収納している食器が飛び出す可能性があります。
引き戸の場合も、地震対策用のストッパーなどを利用できる場合があります。
食器棚の扉がどのようなタイプなのかを確認し、対応する対策用品を選びましょう。
食器の収納方法も見直す
扉をロックしても、棚の中で食器が大きく動けば、割れる可能性があります。
そこで、収納方法も見直しましょう。
重い食器は低い位置へ
大きなお皿や重い鍋などは、できるだけ低い位置に収納します。
高い場所から落下すると、ケガにつながる危険も大きくなります。
食器を詰め込みすぎない
食器をぎっしり詰め込むと、揺れたときに互いにぶつかって割れやすくなります。
適度に余裕を持たせて収納しましょう。
滑り止めシートを使う
棚板に滑り止めシートを敷くことで、食器が動くのを抑える方法もあります。
ただし、シートを敷けば絶対に食器が動かなくなるわけではありません。
扉のロックなどと組み合わせて使いましょう。
食器棚そのものの転倒対策も忘れずに
食器の飛び出し対策と同時に、食器棚そのものの転倒対策も必要です。
大きな地震では、食器棚が倒れてしまう可能性があります。
家具の転倒を防ぐため、
- 壁に固定する
- 転倒防止金具を使う
- 家具と壁の状態に合わせた固定方法を選ぶ
などの対策を検討しましょう。
賃貸住宅などで壁に固定できない場合は、管理会社や専門業者に相談する方法もあります。
対策は「組み合わせる」ことが大切
食器棚の地震対策は、1つだけに頼るのではなく、複数の対策を組み合わせることが重要です。
例えば、
①食器棚を転倒しにくくする
↓
②扉にロックを付ける
↓
③ガラス扉に飛散防止フィルムを貼る
↓
④食器を低い位置に収納する
↓
⑤滑り止めシートなどを活用する
というように、複数の対策を行います。
どれか一つだけでは防ぎきれないリスクを、組み合わせによって減らすことができます。
こんな食器棚は特に確認を
次のような食器棚を使っている場合は、一度対策を確認してみましょう。
✅ ガラス扉になっている
✅ 扉にロックが付いていない
✅ 高い場所に食器を収納している
✅ 重い食器を上段に置いている
✅棚の中に食器を詰め込んでいる
✅ 食器棚自体を固定していない
一つでも当てはまる場合は、できるところから対策を始めましょう。
リフォームで食器棚を交換する方法も
古い食器棚を使っていて、
「扉にロックを付けにくい」
「家具そのものが不安定」
という場合は、食器棚の交換を検討する方法もあります。
最近のキッチン収納には、地震対策を考えた扉のロック機能などを備えた商品もあります。
キッチンリフォームを予定しているなら、デザインや収納量だけでなく、地震が起きたときの安全性も確認してみましょう。
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まとめ
地震による食器の飛び出しは、食器棚の扉や収納方法を見直すことで、被害を減らせる可能性があります。
特に、
- 飛散防止フィルム
- 扉のロック金具
- 滑り止めシート
- 食器の低い位置への収納
- 食器棚そのものの転倒対策
などを組み合わせることが大切です。
ただし、飛散防止フィルムはガラスの飛散を抑えるためのもので、扉が開くことを防ぐものではありません。
また、ロック金具を付けても、食器棚そのものが倒れてしまえば危険です。
「食器が飛び出さない」「ガラスが飛び散らない」「食器棚が倒れない」
という3つの視点から対策しましょう。
大きな地震はいつ起こるか分かりません。
まずは今使っている食器棚を確認し、できる対策から始めることをおすすめします。
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