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キッチンの換気扇の位置は変えられる?移動できる条件と注意点

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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「レンジフードの位置が高いので低くしたい」
「キッチンのレイアウトを変えたいが換気扇は移動できる?」

キッチンの換気扇やレンジフードが使いづらい場合は、取付位置を変えることで便利に使えるようになります。

換気扇の位置が変えられるかどうかは、排気ダクトの経路が重要になります。

この記事では、キッチンの換気扇の位置を移動できる条件と注意点を解説します。

換気扇の位置を変えるとき、何が問題になる?

換気扇やレンジフードの移動で、一番問題なのは、排気ダクトの経路です。

レンジフードは、吸い込んだ煙をダクトを通して室外へ排出する機器です。そのため、新しい場所から、室外に排気するためのルートが確保できるかが重要になります。

戸建て住宅であれば、比較的どこでもレンジフードを付けて、ダクト配管ができますが、マンションの場合は、大きな梁が邪魔して希望の位置に取付できない可能性があります。

換気扇を移動できるか確認したい4つのポイント

1.排気ダクトを通せるか

最も重要なのが排気ダクトの経路です。移動先から外壁までダクトを通せるか確認します。

途中に梁や柱などがあったり、天井裏に十分なスペースがなかったりすると、希望する場所へ移動できない場合があります。

また、ダクトを必要以上に長くしたり、曲がりを増やしたりすると、排気に影響する可能性があります。

そのため、現地調査では「ダクトをどのルートで通すのか」を確認してもらいましょう。

2.外壁の排気口をどうするか

既存の換気扇には、外壁側に排気口があります。

換気扇を大きく移動する場合、現在の排気口とは別の場所に新しく排気口を設ける工事が必要になることがあります。

外壁に15cm位の丸い穴開けが必要になるため、家を支える重要な構造材(柱や筋交い)がないか、確認が必要です。

3.梁や柱などが邪魔をしないか

キッチンの上に見えている天井だけでは、内部の状態は分かりません。

天井裏には梁や配線、他のダクトが通っていることがあります。

特に、キッチンを別の場所へ移動するような大きなリフォームでは、図面だけでは「ここに換気扇を移せる」と判断できない場合があります。

現地で天井裏や壁の中の状況を確認することが大切です。

4.換気扇の設置条件を満たせるか

換気扇は、単に壁や天井に取り付ければよいものではありません。

換気扇の位置は、ガスコンロの位置から80cm以上~100cm以下と法令で定められています。

まわりの壁が燃えにくい素材(不燃物)であれば、加熱機器から60cm以上でも設置可能になります。

使い勝手の良い高さも大切ですが、建築基準法や消防法など法令を守る必要があります。

換気扇を移動しない方法もある

キッチンのレイアウトを変えたいからといって、必ず換気扇を移動する必要があるとは限りません。

例えば、コンロの位置を大きく変えずにキッチン収納や作業スペースを変更する方法もあります。

また、既存の排気口を活用できる位置にコンロやレンジフードを配置することで、工事内容を抑えられる可能性もあります。

リフォームでは、「希望する間取りにする」だけでなく、「今ある設備をどこまで活用できるか」も考えると、別の選択肢が見えてきます。

マンションは特に確認が必要

マンションでは、戸建てとは条件が大きく異なります。

鉄筋コンクリート造のマンションは、後から梁に穴をあけることが困難です。

「室内の工事だから自由に変えられる」と考えないことが大切です。

そのため、レンジフードを移動したい場合は、見積りの依頼先に、管理規約確認してもらい、レンジフードが動かせるか?確認してもらいましょう。

リフォーム会社には確認したいこと

換気扇の位置変更を相談するときは、次の点を具体的に確認しましょう。

「既存の排気口はそのまま使えますか?」
「新しく外壁に排気口を設ける必要がありますか?」
「梁や柱、天井裏のスペースに問題はありませんか?」
「ダクトを長くしたり、曲げたりすることで排気に問題はありませんか?」
「換気扇を移動せずに希望のキッチンにする方法はありますか?」

特に最後の質問は重要です。

できる・できないだけでなく、別の方法なら希望を実現できるかまで確認しておきましょう。

✓ 会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

よくある質問

Q1. 換気扇を隣の壁に移動できますか?

A. 住宅の構造や排気ダクトの経路によっては可能です。

ただし、隣の壁までダクトを通せるか、外壁側に排気できるかを確認する必要があります。

位置だけを見て判断せず、現地調査で排気経路を確認してもらいましょう。

Q2. コンロを移動したら換気扇も移動した方がいいですか?

A. コンロの位置と換気設備の位置関係は重要です。

コンロを大きく移動する場合は、レンジフードの位置と排気経路もセットで計画しましょう。

Q3. 換気扇の位置を変えると、今の排気口はどうなりますか?

A. 既存の排気口を使える場合もありますが、新しい位置に排気口を設ける必要がある場合もあります。

使わなくなった既存の排気口をどう処理するのかも含めて、工事前に確認しておきましょう。

まとめ|換気扇は「付けたい場所」より「排気できる場所」で考える

キッチンの換気扇は、位置を変更できる場合があります。

換気扇の移動で重要なのは、新しい位置から屋外まで、適切な排気経路を確保できるかです。

特に確認したいのは、

  • 排気ダクトの経路
  • 外壁の排気口
  • 梁や柱などの障害物
  • 天井裏のスペース
  • マンションの管理規約

です。

そして、希望する位置への移動が難しい場合は、キッチンの間取り変更の経験豊富なリフォーム会社に相談がおすすめです。

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