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執筆:二級建築士 安藤 勉
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「契約書は難しい言葉が多くて、どこを見ればいいか分からない。」
「説明を受けたから大丈夫だと思って、そのまま署名してしまった。」
「契約後に追加費用が発生しないか心配。」
リフォームの契約前、このような不安を感じる方は少なくありません。
私たちは20年以上、全国のリフォーム会社選びに携わってきました。
その中でも、「契約前に確認しておけばよかった」というご相談は数多くあります。
結論から言うと、リフォーム契約書は金額だけでなく、工事内容や保証、変更時の対応まで確認することが大切です。
契約書は会社を疑うためのものではありません。
お客様とリフォーム会社がお互いに同じ認識で工事を進めるための大切な書類です。
今回は、契約前に確認しておきたいポイントをご紹介します。
リフォーム契約書は必ず読んでから署名する
リフォームでは、見積書や提案内容を確認して納得したうえで契約します。
しかし、
「担当者が説明してくれたから大丈夫。」
「細かい内容は専門家に任せよう。」
と考えて、契約書を十分確認しないまま署名してしまう方もいます。
契約後に「聞いていた内容と違う」とならないためにも、署名前の確認が重要です。
① 工事内容が見積書と一致しているか確認する
最初に確認したいのは、契約書の工事内容です。
確認するポイントは、
- どの場所を工事するのか
- 何を交換するのか
- 使用する商品は何か
- 含まれる工事は何か
です。
例えばキッチン交換の場合でも、
- 本体価格
- 既存キッチン撤去
- 配管工事
- 電気工事
- 内装工事
など、どこまで含まれているかで内容は変わります。
見積書と契約書の内容が一致しているか確認しましょう。
② 工事金額と支払い条件を確認する
契約金額だけでなく、支払い条件も重要です。
確認したいポイントは、
- 契約金額
- 支払い回数
- 支払い時期
- 追加費用が発生する条件
です。
特に注意したいのは、「契約後に追加費用が発生する可能性がある場合」です。
どのような場合に追加費用になるのか、事前に確認しておきましょう。
③ 工事期間や完成予定日を確認する
契約書には、工事期間についても確認しましょう。
見るポイントは、
- 着工予定日
- 完成予定日
- 工事期間
- 延期した場合の対応
です。リフォームでは、天候や商品の納期などで予定が変わる場合があります。
その場合、どのように連絡や対応をするのか確認しておくと安心です。
④ 追加工事が発生した場合のルールを確認する
リフォームでは、工事中に予想外の問題が見つかることがあります。
例えば、
- 壁内部の劣化
- 配管の老朽化
- 下地の補修
などです。その場合、「追加工事はいくらかかるのか」だけでなく、
- 事前に説明があるか
- 見積りを出してもらえるか
- 勝手に工事されないか
を確認しましょう。
口頭だけではなく、変更内容を書面で残すことが大切です。
⑤ 保証内容を確認する
契約時には、保証内容も必ず確認しましょう。
確認したいポイントは、
- 工事保証の期間
- 保証対象になる範囲
- メーカー保証との違い
- 不具合時の連絡先
です。「保証あり」と書かれていても、何が対象なのか分からなければ、いざという時に困る可能性があります。
保証について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
⑥ 契約解除やキャンセル条件を確認する
契約後に事情が変わり、キャンセルを検討する場合もあります。そのため、
- 解約できる条件
- 違約金の有無
- 手続き方法
なども確認しておきましょう。
なお、訪問販売など一部の契約ではクーリングオフの対象になる場合があります。
契約方法によって条件が異なるため、分からない場合は確認することが大切です。
⑦ 口約束になっている内容がないか確認する
リフォームでは、
「ここもサービスします。」
「この部分も直します。」
「追加費用なしで対応します。」
など、会話の中で決まることがあります。
しかし、口約束は後から確認が難しくなる場合があります。
約束した内容は、
- 見積書
- 契約書
- 変更書類
など、書面に残しておきましょう。
リフォームの依頼先で失敗を防ぐためには、会社選びも大切です。
リフォーム会社を選ぶときは、建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】の4つが特に重要だと考えています。
会社選びについて順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
契約を急がされた場合は注意する
「今日契約なら値引きします。」
「今決めないとこの価格ではできません。」
と言われるケースもあります。
もちろん、本当にキャンペーンや商品の都合で期限がある場合もあります。
しかし、内容を十分理解しないまま契約することは避けましょう。
信頼できる会社であれば、お客様が納得して判断する時間を大切にしてくれます。
本当の原因は会社選び
契約書を確認することは大切ですが、最も重要なのは契約する会社そのものです。
私たちが20年以上リフォーム会社選びに携わる中でも、信頼できる会社ほど、
- 契約内容を丁寧に説明する
- 不明点を質問しやすい雰囲気がある
- メリットだけでなく注意点も伝える
- 書面で確認を残す
という特徴があります。
契約書は、お客様を守るためだけではなく、会社側にとっても工事内容を明確にする大切なものです。
まとめ|契約書は納得してから署名する
リフォーム契約書では、金額だけを見るのではなく、
- 工事内容
- 支払い条件
- 工期
- 追加工事の対応
- 保証内容
- キャンセル条件
- 口約束の確認
を確認することが大切です。
分からない部分があれば、署名前に遠慮なく質問しましょう。
契約はリフォームのスタートです。
納得した内容で契約することが、後悔しないリフォームにつながります。
会社選びで迷う方へ
リフォームで失敗しないための知識は「青本・赤本」にまとめています。