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執筆:二級建築士 安藤勉
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キッチンに窓があると明るくて便利な一方、
「窓のせいで収納を増やせない」
「キッチン用品をしまう場所が足りない」
「窓をなくして、壁一面を収納にしたい」
と感じることがあります。
キッチンの窓をなくして、壁に変更するリフォームは可能な場合があります。
窓を撤去して壁をつくれば、その部分に収納を設置できる可能性があります。
ただし、窓をなくせば必ずキッチンが使いやすくなるとは限りません。
明るさや風通しが変わるだけでなく、窓がある壁をどこまで変更できるかも確認する必要があります。
そのため、「収納を増やしたいから窓をなくす」とすぐに決めず、窓を残したまま収納を増やせないかも含めて考えることが大切です。
キッチンの窓をなくすことはできる?
既存の窓を撤去して、壁に変更するリフォームは可能な場合があります。
一般的には、窓やサッシを撤去したあと、その部分に下地や断熱材などを施工し、内側と外側の壁を仕上げます。
外の隙間から雨水の進入によって雨漏りしないように丁寧な施工が必要です。
窓をなくす前に「何を収納したいか」を整理する
収納を増やしたいときは、まず何が収納できていないのかを整理してみましょう。
例えば、
「食器が増えて収納できない」
「調理家電を置く場所がない」
「食品のストックが多い」
「ゴミ箱を置く場所がない」
など、収納不足の原因によって必要な収納は変わります。
食器なら食器棚が必要です。食品ならパントリーのような収納が向いているかもしれません。
調理家電なら、コンセントの位置や作業スペースも考える必要があります。
窓をなくすことを先に決めるのではなく、「何をどこに収納したいのか」を先に考えてみましょう。
窓をなくすと「明るさ」と「風通し」が変わる
キッチンの窓は、昼間に自然光を取り入れたり、窓を開けて換気できる役割があります。
そのため、窓をなくす場合は、
「収納が増えた代わりにキッチンが暗くなった」
「以前より換気しにくくなった」
という変化も考えておく必要があります。
特にキッチンでは、調理中のにおいや湿気なども気になります。
窓をなくす場合は、レンジフードなどの換気設備で必要な換気ができるかも確認しておきましょう。
「窓をなくす」以外にも収納を増やす方法がある
収納不足を解決するために、必ずしも窓をなくす必要はありません。
例えば、
窓の下に収納をつくる
窓の高さによっては、窓の下にカウンターや収納を設置できる場合があります。
窓を残したまま、使える壁面を増やす方法です。
吊戸棚を見直す
現在の吊戸棚を交換したり、使いやすい収納に変更したりする方法もあります。
収納量だけでなく、出し入れのしやすさを見直すことも大切です。
キッチン背面の収納を見直す
食器棚や家電収納などを整理すると、今あるスペースを有効に使える場合があります。
「収納が足りない」のではなく、「収納の配置が合っていない」ケースもあります。
パントリーを検討する
食品や日用品のストックが多いなら、キッチンの収納を増やすより、別に収納スペースを設けたほうが使いやすい場合があります。
窓をなくす前に、こうした方法も比較してみましょう。
窓をなくす前に「収納の奥行き」を確認する
収納を増やすときは、収納の大きさだけでなく奥行きも重要です。
奥行きのある収納を設置すると、収納量は増えてもキッチンの通路が狭くなることがあります。
特にキッチンでは、冷蔵庫や食器棚、キッチン本体などが向かい合うため、収納を増やした後の通路幅を確認することが大切です。
「たくさん収納できること」より、「必要な物を取り出しやすいこと」を優先しましょう。
収納を増やすなら「使う場所の近く」にする
収納は、量を増やすだけでは使いやすくなりません。
例えば、調理中に使う物をキッチンから離れた場所に収納すると、取りに行く手間が増えます。
よく使う物は取り出しやすい場所へ。
使用頻度の低い物は、少し離れた収納へ。
このように、使用頻度に合わせて収納場所を決めると、必要以上に収納を増やさなくても使いやすくできます。
窓をなくして大きな収納をつくる前に、今ある収納の中身を整理してみることもおすすめです。
リフォーム会社には「窓をなくしたい理由」を伝える
リフォーム会社に相談するときは、「キッチンの窓をなくしたい」だけでなく、
「食器を収納する場所が足りない」
「調理家電を置く場所がない」
「キッチンの壁面をもっと有効に使いたい」
など、理由を伝えましょう。
理由が分かれば、窓をなくす以外の方法も含めて提案してもらいやすくなります。
また、次の点を確認しておきましょう。
・窓をなくして収納を設置できるか
・窓がある壁は構造上変更できるか
・外壁をどのように補修するのか
・窓をなくした場合の明るさや換気はどうなるか
・収納を設置した後も通路を確保できるか
・窓を残した場合に収納を増やす方法はないか
窓を無くした場合のメリットとデメリットを考えながら、「窓を残す方法も含めて提案してください」と伝えるのも一つの方法です。
まとめ|収納を増やすために窓をなくす必要があるか考える
キッチンの窓をなくして、収納を増やすリフォームは可能な場合があります。
窓を撤去して壁にすることで、その部分を収納として利用できますが、窓には採光や換気という役割もあります。
そのため、まずは「なぜ収納が足りないのか」を整理してみましょう。
収納したい物を減らしたり、収納の配置を変えたり、窓を残したまま収納を増やしたりすることで、目的を達成できる場合もあります。
窓をなくすことを目的にするのではなく、収納を増やした結果、キッチンが今より使いやすくなるかまで考えてからリフォーム方法を決めることが大切です。
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