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料理中に立つのがつらい…疲れにくいキッチンリフォーム

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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「料理をしていると、以前より疲れるようになった」

50代・60代になると、キッチンでの立ち仕事が負担に感じることがあります。

立つ時間を短くしたり、歩く距離を減らしたりと、負担そのものを見直す必要があります。

この記事では、疲れにくいキッチンにするための見直しポイントを紹介します。

「立つのがつらい」はキッチンを見直すサイン

料理では、食材を取り出す、切る、加熱する、盛り付ける、片付けるなど、さまざまな作業を繰り返します。

そのため、長時間立っていることだけでなく、何度も歩く、かがむ、手を伸ばすといった動作も負担になります。

まずは「料理中のどの動作が一番つらいのか」を考えてみましょう。

例えば、

・調理中に長く立っている
・冷蔵庫まで何度も歩く
・収納から物を出すためにかがむ
・高い場所の物を取る
・食器を運ぶ距離が長い

などです。

疲れの原因が分かれば、必要なリフォームや改善ポイントが見えてきます。

座れる場所をつくるだけでは解決しない

料理中の疲れ対策として、キッチンに椅子を置く方法があります。

作業の合間に座れるため、立ち続ける負担を減らす方法の一つですが、座る場所をつくればすべて解決するわけではありません。

椅子を置くことで通路が狭くなったり、調理中に椅子が邪魔になったりすることもあります。

また、座って作業できる場所と、立って作業した方がよい場所があります。

そのため、「座れるキッチンにする」よりも、「どの作業なら座ってできるか」を考えることが大切です。

疲れにくいキッチンの改善ポイント

① 料理中に座れる場所

長時間の下ごしらえをするには、立ったままでは疲れてしまいます。

少し休憩するために、キッチン周辺に座れるスペースを検討しても良いでしょう。

まずは今のキッチンになどを置き、実際に使いやすいか試してみてはいかがでしょうか?

② よく使う物の収納位置

収納が遠かったり、低すぎたり、高すぎると料理のたびに余計な動作が増えます。

毎日使う鍋や調味料などは、無理なく手が届く位置にあると使いやすいキッチンになります。

「慣れているからこのままでいい」と考えがちですが、今よりも使いやすいキッチンにするにはどうしたらいいか?考えることが重要です。

③ 冷蔵庫から調理台までの動線

料理では冷蔵庫とシンク、コンロを何度も行き来します。

この距離が長いと、少しずつ負担が積み重なります。

キッチンを大きく変える前に、実際にどこを何回往復しているのか確認してみましょう。

④ ワークトップや作業台の高さ

キッチンのワークトップや、作業台が自分の体格に合っていないと、調理中に前かがみになったり、肩に力が入ったりすることがあります。

ワークトップは、床から85cmが標準のサイズですが、ご自身の身長に合った、使いやすい高さがあると思います。

キッチンを交換するなら、ショールームなどで実際の高さを確認しておきましょう。

「標準サイズだから大丈夫」と決めず、自分が普段どの姿勢で作業しているかを見ることが大切です。

大きなリフォームをしなくても改善できる

「疲れにくいキッチンにしたい」と考えると、キッチン全体を交換したくなるかもしれません。

しかし、必ずしも大規模なリフォームが必要とは限りません。

例えば、

・よく使う物の収納場所を変える
・スツールを置く
・作業台まわりを整理する
・食器や家電の位置を変える
・必要な収納だけ追加する

といった方法でも、負担を減らせる場合があります。

まず今のキッチンで「何がつらいのか」を整理してから、必要な工事を考えることが大切です。

リフォーム会社には「設備」より「困っている動作」を伝える

キッチンリフォームを相談するとき、「座れるキッチンにしたい」と伝えるだけではなく、

「夕食を作るとき、30分以上立っているのがつらい」

「冷蔵庫とコンロを何度も往復するのが大変」

など、具体的な困りごとを伝えてみましょう。

すると、椅子を置く以外にも、収納や配置、動線などを含めて提案してもらいやすくなります。

ここはリフォーム会社選びでも重要なポイントです。

希望した設備をそのまま付けるだけでなく、「なぜ困っているのか」まで確認してくれる会社かどうかを見てみましょう。

✓ 会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

まとめ|「立たない」より「立ち続けない」

50代・60代のキッチンリフォームでは、「座れるようにする」ことだけを目的にする必要はありません。

大切なのは、

・立ち続ける時間を減らす
・歩く距離を短くする
・収納から物を取り出しやすくする
・自分に合った高さで作業する

というように、料理中の負担を一つずつ減らすことです。

まずは今のキッチンで「どの動作が一番疲れるのか」を確認してみましょう。

そのうえで必要な工事を考えると、過剰なリフォームを避けながら、自分たちの暮らしに合ったキッチンをつくりやすくなります。

リフォーム会社を選ぶときも、設備の提案だけでなく、困っていることを丁寧にヒアリングして、改善の提案をしてくれる方に相談がおすすめします。

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