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執筆:二級建築士安藤勉
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リフォームの契約時に、「契約金として半額をお願いします」と言われることがあります。
初めてリフォームする方にとっては、「これって普通なの?」「前払いして大丈夫なの?」と不安になるかもしれません。
リフォームの前払い金に法律上の決まりはありません。
ただし、契約時の支払いが2〜3割程度であれば一般的なケースが多く、5割以上の場合は理由を確認した方が安心です。
また、本当に確認したいのは前払いの割合ではなく、万が一の時に誰が対応するのかです。
私たちは全国で20年以上、リフォーム会社の審査や、お客様からのご相談をお受けしてきました。その中で感じるのは、前払い金の割合そのものよりも、「なぜ必要なのか」「万が一の時にどうなるのか」を確認している方ほど、後悔が少ないということです。
今回は、前払い金について考えてみます。
前払い金の目安は3割程度
全国の工事店を見ていると、契約時に工事代金の2〜3割程度を受け取り、着工時や完工時に残金を支払うケースは珍しくありません。
そのため、前払いがあるから危険というわけではありません。
私たちがお客様から相談を受ける中でも、問題になるのは前払い金そのものではなく、「なぜ必要なのか分からない」「説明があいまい」というケースです。
大切なのは、金額だけで判断するのではなく、支払いの理由を確認することです。
建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。
会社選びで大切なことを順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
半額支払いは危険なの?
半額だから危険、3割だから安全、というわけではありません。
特注品や特殊な工事、また、高額な工事や工事期間が長い工事では、一般的な工事より前払い金が多くなることもあります。
そのため、半額だから問題がある、とは言えません。一方で、
- 契約を急がせる
- 支払いを急かす
- 書面で説明しない
といった場合は注意が必要です。
大切なのは、金額だけで判断するのではなく、その理由に納得できるかどうかです。
5割以上の前払いは理由を確認しよう
契約時に工事代金の半額以上を求められた場合は、その理由を確認した方が安心です。
また、工事内容に対して不自然に高い前払いを求められる場合は、資金繰りの悪化など、会社側の事情が影響している可能性もあります。
もちろん、それだけで問題があるとは言えません。
ただし、工事着手前に工事代金の大半を支払う場合は、万が一のリスクも考えておく必要があります。質問するときは、
- なぜこの金額が必要ですか?
- 材料代はいくらですか?
- 支払い時期は変更できますか?
などを聞いてみるとよいでしょう。
前払いで起きるトラブルもある
全国から寄せられる相談の中には、前払い後のトラブルもあります。例えば、
- 工事が始まらない
- 工事途中で止まる
- 担当者と連絡が取れなくなる
- 会社が廃業する
といったケースです。
実際に、「契約時に半額を支払った後、工事が延期され、そのまま連絡が取れなくなった」というご相談もあります。
もちろん、多く発生しているわけではありません。しかし、一度起きると被害額が大きくなりやすいのが特徴です。
前払い金が大きいほど、お客様側のリスクも大きくなります。だからこそ、前払いの理由や会社の体制を確認することが大切です。
工事店の廃業リスクについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
万が一の時に誰が対応するのかも確認したい
前払い金で本当に確認したいのは、支払う割合だけではありません。
大切なのは、万が一の時に誰が対応するのかです。前払い金が3割でも、工事店が倒産すれば戻らない可能性があります。
逆に、前払い金が5割でも、第三者保証や返金制度が整っていれば安心できるケースもあります。
つまり、本当に確認したいのは、「何割払うのか」ではなく、「万が一の時に誰が責任を持つのか」です。
優良工事店ネットワークでは、工事途中で工事店が倒産したり、連絡が取れなくなった場合、代替会社による完成保証や未完了分工事費の返金保証を行っています。また、工事中のトラブル相談や、工事後の第三者保証にも対応しています。
前払い金の金額だけでなく、こうした対応体制も確認しておくと安心です。
確認したい支払い条件
契約前には、次のような点を確認しておきましょう。
- 契約時にいくら払うのか
- 中間金はあるのか
- 完工時はいくら払うのか
- なぜその支払い条件なのか
- 書面に記載されているか
また、前払い金は、金額の問題だけではありません。「この会社を信頼して大丈夫かな」という不安とも関係しています。
少しでも気になることがあれば、遠慮せず理由を聞いてみましょう。誠実な会社であれば、丁寧に説明してくれるはずです。
まとめ|前払いの理由を見ることが大切
前払い金は2〜3割程度が一つの目安です。
ただし、本当に大切なのは割合ではありません。
- なぜ必要なのか。
- 支払い条件が書面になっているか。
- 万が一の時に誰が対応するのか。
その3つを確認することが、前払い金のトラブルを防ぐポイントです。
半額だから危険、3割だから安全、というわけではありません。支払い条件に不安がある場合は、納得できるまで説明を受けることをおすすめします。
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