外壁塗装の見積りで塗料が違うのはなぜ?比較するポイント

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
→詳しいプロフィールはこちら

外壁塗装の見積りを比較すると、

  • A社はシリコン塗料
  • B社はラジカル塗料
  • C社は無機塗料

というように提案内容が違うことがあります。

そのため、「どれが正しいの?」「高い塗料の方が良いの?」と迷う方も少なくありません。

私どもは20年以上にわたり、全国のリフォーム会社の調査や、お客様からのご相談を受けてきました。その中でも、

というご相談は少なくありません。

今回は、塗装会社によって提案内容が違う理由について解説します。

塗料が違うことは珍しくない

外壁塗装では、会社によって提案される塗料が違うことは珍しくありません。例えば、

  • 耐久性(長持ち)を重視する会社
  • 価格とのバランスを重視する会社
  • 長年使われている実績のある塗料を重視する会社

では、選ぶ塗料も変わります。

また、同じシリコン塗料でも、メーカーや商品によって性能や価格は異なります。そのため、会社によって提案内容が違うこと自体は不思議なことではありません。

建物の状態によって適した塗料は変わる

本来、塗料は建物の状態に合わせて選ぶものです。例えば、

  • 外壁材の種類
  • 劣化状況
  • 下地の状態
  • 前回使用した塗料

などによって、適した塗料や工法は変わります。

塗料には相性があり、前回使用した塗料や現在の塗膜の状態によっては、

希望する塗料が適さない場合もあります。

また、同じシリコン塗料でも、下塗りや施工方法を変える必要があることもあります。

そのため、現地調査を行った上で提案内容が決まるのが一般的です。外壁塗装の現地調査については、こちらで詳しく解説しています。

→ 外壁塗装の現地調査は何を見る?良い会社の見分け方

「いつもの塗料」が提案されることもある

しかし実際には、建物の状態よりも、

「いつも使っている塗料だから」

「扱いに慣れているから」

という理由で提案されることもあります。

もちろん、それが必ず悪いわけではありません。実績があり、職人が慣れている塗料にはメリットもあります。

ただし、建物の状態や既存の塗膜との相性を十分に確認せずに塗料を選ぶと、本来期待した性能が発揮できなかったり、膨れや剥がれなどの不具合につながったりすることもあります。

信頼できる会社は、「なぜこの塗料なのか」「他の塗料との違いは何か」だけでなく、「なぜこの家に合うのか」まで説明してくれます。

大切なのは塗料名ではなく、提案理由です。

下塗りの選び方も重要

塗装では、上塗り塗料ばかり注目されますが、実際には下塗りも重要です。

下塗りは、外壁と塗料を接着する役割があります。

そのため、外壁の状態に合っていないと、膨れや剥がれの原因になることもあります。信頼できる会社は、「なぜこの塗料なのか」だけでなく、「なぜこの下塗りを使うのか」も説明してくれます。

塗料だけで寿命は決まらない

塗料選びで忘れてはいけないのが、塗料だけで寿命は決まらないということです。

どんなに高性能な塗料でも、

  • 下地処理
  • 下塗り
  • 乾燥時間

などが適切でなければ、本来の性能を発揮できません。

例えば、下地処理が不十分だったり、乾燥時間を守らずに工事を進めたりすると、数年後に膨れや剥がれなどの不具合が発生することもあります。

逆に、高性能な塗料を雑に施工するよりも、標準的な塗料を丁寧に施工した方が長持ちすることもあります。 つまり、塗料の性能だけで寿命が決まるわけではありません。

塗料の性能は、正しい工事を行って初めて発揮されるものです。

塗料より工事が大切な理由については、こちらで詳しく解説しています。

→ 外壁塗装は塗料より工事|寿命が変わる本当の理由

補修内容の違いが見積りの差になることもある

見積りの違いは、塗料だけとは限りません。例えば、

  • A社は塗装のみ。
  • B社はコーキングの打ち替えも提案。
  • C社は一部外壁補修も提案。

このようなケースもあります。

金額だけを見ると、A社が安く見えるかもしれません。

しかし、その差は利益の違いではなく、提案内容の違いかもしれません。

本当に比較したいのは、塗料名ではなく、なぜその工事が必要なのかという提案理由です。 

本当に比較したいのは塗料ではない

見積りを比較する時、つい「シリコン」「ラジカル」「無機」といった塗料の種類に目が向きがちです。

しかし、本当に確認したいのは、

  • なぜその塗料なのか
  • なぜその下塗りなのか
  • なぜその補修が必要なのか
  • 他の選択肢はあるのか
  • デメリットも説明しているのか

という点です。

信頼できる会社は、塗料を売るのではなく、提案の理由を説明し、長く安心して住めるように提案してくれます。

会社選びの流れを知りたい方へ

ここまでの内容は、塗装会社選びで確認したいことの一部です。

建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。

リフォーム会社にも、塗装会社にも共通する会社選びの基本を、順番に知りたい方はこちらをご覧ください。

まとめ|塗料名より提案理由を確認する

外壁塗装では、会社によって提案内容が違うことがあります。しかし、それ自体は珍しいことではありません。大切なのは、

  • なぜその塗料なのか
  • なぜその下塗りなのか
  • なぜその工事が必要なのか
  • 建物の状態に合っているのか

を確認することです。

塗料名だけで比較するのではなく提案理由を比較することで、会社の考え方や技術力が見えてくることがあります。

塗料選びで迷った時は、「どの塗料が良いか」ではなく、「なぜその塗料を提案しているのか」を確認してみましょう。

なお、見積りの見方については、こちらでも詳しく解説しています。

→ 外壁塗装【見積り】で損しない正しい見方と比べ方(2分)

会社選びで迷う方へ

「どの会社に決めればいいのか分からない」

「提案内容の違いが分からない」

そんな時は、第三者の立場でご相談をお受けしています。

電話でも、WEBでも、お名前なしでもご相談いただけます。

→無料リフォーム相談について

※営業の電話はありません。

リフォームで失敗しないための知識は「青本・赤本」にまとめています。

青本・赤本を無料で取り寄せる>

※NHKでも紹介された冊子です

※累計100万部発行

関連する注意点は、リフォームお役立ちトピックスでも確認できます。

→リフォームお役立ちトピックス

TOP