外壁塗装【見積り】で損しない
正しい見方と比べ方

【この記事は約3分で読めます】

 

外壁塗装の見積りは、会社によって大きく変わります。その理由は、中間マージンや工事内容の違いにあります。見積りの正しい見方を知るだけで、適正な価格で丁寧に工事する会社を見分けられます。

更新:2026年4月22日

執筆:堤 猛 (リフォーム関連書籍3冊出版) | 監修:二級建築士 安藤 勉

詳しいプロフィールはこちら

なぜ【見積り】で失敗する?
金額が大きく変わる理由

【自社施工】か【営業会社】か

中間マージンの違い

まずは、ここが一番大きな差になります。塗装会社は、大きく2つあります。

  • 自社で工事する会社
  • 工事を外注する会社

 

外注の場合は、実際の工事費用に加えて、営業費や広告費が上乗せされます。これが中間マージンです。120万円の工事が、180万円前後になることもあります。

 

【自社施工】と【営業会社】の見分け方は、こちらをご覧ください。

→ 中間マージンを防ぐ会社選び【2分】

 

【塗る前の工事】が重要

見積りに入っているか

外壁塗装は「塗る前の工事」も大切です。たとえば、シーリング工事や下地処理などです。ここを省いたり作業が雑だと、長持ちしません。見積りに含まれているか、確認しましょう。

 

シーリング工事

シーリングは、外壁のすき間を埋めるゴム状の材料です。古くなるとヒビが入り、雨水が入りやすくなります。

そのため、古いものを取り除いて新しくする【打ち替え】が基本です。

一方で、上から重ねる【打ち増し】もあります。手間が減る分、安くなりますが、長持ちしにくくなります。

 

下地処理(塗る前の準備)

下地処理は、塗料がしっかり付くように塗る面を整える作業で、次のようなものがあります。

  • 汚れを落とす高圧洗浄】
  • 古い塗膜を落とすケレン】
  • ひび割れの補修】

ここが不十分だと、どんなに良い塗料でも長持ちしません。ほこりのある所にテープを貼っても、すぐはがれるのと同じです。

 

【建築士のアドバイス】

迷ったときの確認方法

シーリング工事や下地処理は、会社ごとに考えが違うことがあります。そのときは、他社の説明も伝えながら尋ねると、必要な工事が見えてきます。工事内容を整理してから、見積りを比べましょう。

いくらが適正?
【外壁塗装】の費用相場

費用の目安は、120160万円

「200〜300万円かかった」という話もありますが、30坪ほどの住宅なら【120〜160万円】が一般的な相場です。

※スレート屋根/サイディング外壁

一般的な塗料(シリコン・ラジカルなど)

※塗装と足場の工事だけで済む場合の目安

 

安すぎる見積りは危険
【激安広告】の注意点

「家の塗装、60万円から!」

このような広告には注意が必要です。安さだけで契約すると、あとで後悔することもあります。

外壁塗装は、適切な材料と丁寧な作業によって長持ちします。そのためには、適切な工事費用が必要です。安すぎる場合は、必ず理由があります。

 

工事が抜けている

  • 【屋根塗装】が含まれていない
  • 【塗る前の工事】に手間をかけない
  • 【付帯工事】が含まれていない

 

追加で請求される

契約後に「含まれていない」と言われ、追加費用を請求されるケースもあります。

 

見えない手抜き工事

  • 塗料を必要以上に薄める
  • 契約と違う、安い塗料を使う
  • 3回塗りではなく、2回塗り

 

金額だけで判断せず、工事内容まで確認することが大切です。

【値引き】は危険
【適正な見積り】の引き出し方

外壁塗装で、大きな値引きは注意が必要です。

値引きのセールストーク

最初に高い金額を見せて、大きく値引きしてお得に見せるケースがあります。

 

「本当は、200万円。でも今だけ150万円にします」

 

このような不自然なセールストークの場合、工事の内容も注意が必要です。特に、10万円以上の大きな値引きは要注意です。

 

値引きを求めるリスク

無理な値引きをお願いすることも危険です。

値引した分だけ、材料代や人件費を削られることがあるからです。その結果、手抜き工事や、品質の低下につながりやすくなります。

そのため、建築のプロは、自宅をリフォームするときに大きな値引き交渉をしません。

 

見積りの頼み方

大切なのは、最初から適正な見積りを出してもらうことです。そのためには「見積りの頼み方」を工夫しましょう。詳しい方法は、こちらをご覧ください。

→適切な見積りを引き出す方法【3分】

外壁塗装で失敗しない知識を
まとめています。

NHKでも紹介/累計100万部発行

ここを見れば安心
【見積書】チェックポイント

【塗料】の内容を確認

まずは、塗料を確認しましょう。次の2つが書かれていると安心です。

  • メーカー名
  • 塗料の商品名

 

【3回塗り】になっているか

「3回塗り」と書かれていると安心です。外壁塗装は3回塗りが基本です。

1回目:下塗り(下塗り塗料)
2回目:中塗り(仕上げ塗料)
3回目:上塗り(仕上げ塗料)

 

【塗る場所】は明確か

塗らない箇所の確認

「ここも塗ってくれると思っていた」
「そこは見積りに含まれていません」
このような食い違いは、よく起きます。特に多いのは、次の部分です。

  • 2階バルコニーの床
  • 外の門や塀
  • 雨戸・戸袋

トラブルを防ぐには「塗らない箇所」を見積書に書いてもらうのがポイントです。記載された場所以外は、すべて塗るという意味になるため、食い違いが起きにくくなります。

 

見積りの内訳と相場

あとで追加料金を請求されないように、見積書にどこまで含まれているか確認しましょう。

項目 金額の目安
足場・ネット 20~30万円
高圧洗浄 3~4万円
屋根塗装 20~30万円
外壁塗装 45~60万円
付帯部塗装(木部・鉄部など) 10~15万円
シーリング交換 20~30万円
傷んだ部分の補修 3~10万円
カーポート屋根脱着 2~4万円

※ケレンは、塗装工事に含まれるのが一般的です。

※一般的な戸建て住宅の目安です。

(30坪前後・スレート屋根・サイディング外壁)

※塗料や建物の状態によって、費用は変わります。

 

これで判断できる
見積り【最終チェック】

次のポイントを確認しましょう。

【自社施工】か【外注する会社】か
【シーリング】は打ち替えか打ち増しか
下地処理・補修が入っているか
【塗料】の内容が明記されているか
屋根塗装が含まれているか
【塗らない場所】が明記されているか
必要な費用がすべて入っているか
相場とかけ離れていないか

見積りで見るべきは何か?
金額より【会社選び】

見積りには、会社の姿勢が出ます。安さだけで選ぶと、失敗しがちです。つまり、見るべきは金額ではなく、会社そのものです。外壁塗装は、会社選びで結果が決まります。

塗装会社選びの【4つのポイント】

ここまで、見積りについて説明しました。
会社選びでは、次の4つが大切です。

  • 手抜き予防法
  • 見積り
  • 塗料と工事
  • 保証

 

次におすすめの記事

外壁塗装の寿命は【工事】で決まる

→ 同じ塗料でも寿命が変わる理由【3分】

 

4つをまとめて知りたい方は、こちらをご覧ください。

→ 外壁塗装会社選びの鉄則【2分】

外壁塗装で失敗しない知識を
まとめています。

NHKでも紹介/累計100万部発行

見分け方が分かっても、会社選びで迷うこともあると思います。そのようなときは、第三者の立場でご相談をお受けしています。

優良工事店ネットワークについて >

 

 

会社選びの目次ページはこちら

→失敗しない会社選び【一覧】

TOP