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執筆:二級建築士 安藤勉
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「私はキッチンを新しくしたいけれど、夫はまだ使えると言う。」
「子どもは収納を増やしたいと言うけれど、予算が心配。」
リフォームでは、このように家族の意見がまとまらず、計画が進まないことがあります。
私たちは20年以上にわたりリフォーム相談をお受けしていますが、工事内容よりも家族の考え方の違いで悩まれるケースは少なくありません。
今回は、家族の意見がまとまらない時の進め方について説明します。
家族で意見が分かれるのは珍しいことではない
リフォームは数十万円から数百万円、場合によっては1,000万円を超える大きな買い物です。そのため、
- 「まだ使えるから今は必要ない」
- 「せっかくなら長く使える設備を選びたい」
- 「できるだけ費用を抑えたい」
など、家族それぞれの考え方が違うのは自然なことです。
意見が違うこと自体を問題と考える必要はありません。
意見がまとまらない理由① 優先順位が違う
家族によって重視することは異なります。例えば、
- 料理をする人はキッチンを優先したい
- お風呂を重視する人もいる
- 費用を最優先に考える人もいる
それぞれの希望を一度書き出し、「絶対に譲れないこと」と「できれば実現したいこと」を分けて整理すると、話し合いが進みやすくなります。
意見がまとまらない理由② 予算の考え方が違う
「少し高くても満足できる設備を選びたい」という人もいれば、「予算内に収めたい」という人もいます。
このような場合は、設備のグレードを決める前に、リフォーム全体の予算を家族で共有することが大切です。
予算が決まると、選択肢を整理しやすくなります。
意見がまとまらない理由③ 情報量に差がある
リフォームについて調べている人と、ほとんど調べていない人では、知識量に差があります。そのため、
「なぜその工事が必要なのか」
「どんなメリットがあるのか」
を家族全員が同じ情報で共有することが大切です。
ショールームを一緒に見学したり、見積りの説明を一緒に聞いたりすることで、考え方が近づくこともあります。
話し合いを進めるコツ
家族で話し合う時は、「何を実現したいのか」を整理することが大切です。例えば、
- 老後も安心して暮らしたい
- 掃除を楽にしたい
- 光熱費を抑えたい
- 家事をしやすくしたい
といった目的が共有できれば、設備選びや工事内容も決めやすくなります。
設備やメーカーの違いだけで議論すると、意見がまとまりにくくなることがあります。
判断に迷ったら第三者の意見も参考に
家族だけでは結論が出ない場合は、リフォーム会社や第三者の相談窓口に相談するのも一つの方法です。
複数の選択肢やメリット・デメリットを整理してもらうことで、冷静に判断しやすくなります。
後悔しないために確認したい質問
家族で次のような点を確認しておくと、話し合いが進めやすくなります。
- 「今回のリフォームで一番困っていることは何?」
- 「優先順位が高い場所はどこ?」
- 「予算の上限はいくら?」
- 「今すぐ必要な工事と、将来でも良い工事は?」
- 「10年後も満足できる選択になりそう?」
見積りで確認したいポイントは、こちらで詳しく解説しています。
本当の原因は会社選び
家族の意見がまとまらない時は、会社選びも大きく影響します。
経験豊富な担当者であれば、
- 優先順位の整理
- 予算に合わせた提案
- メリット・デメリットの説明
を分かりやすく行い、家族全員が納得できる提案をしてくれることがあります。
一方で、一方の希望だけを優先するような提案では、工事後に不満が残ることもあります。
会社を選ぶ際は、価格だけでなく、家族全員の話を丁寧に聞いてくれるかどうかも確認しましょう。
リフォームの依頼先で失敗を防ぐためには、会社選びも大切です。
リフォーム会社を選ぶときは、建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】の4つが特に重要だと考えています。
会社選びについて順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|家族全員が納得できるリフォームを目指そう
リフォームで家族の意見がまとまらないことは珍しくありません。
大切なのは、「誰の意見が正しいか」を決めることではなく、家族全員が何を大切にしたいのかを共有することです。
優先順位や予算を整理し、必要に応じて第三者の意見も参考にしながら進めることで、後悔の少ないリフォームにつながります。
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