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コンセントは後から増やせる?壁を壊さず追加する方法と注意点

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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「家具を置きたい場所にコンセントがない」

「延長コードを使わず、使いやすい位置にコンセントを増やしたい」

「壁を壊さずにコンセントを追加できる?」

古い住宅は、コンセントが少なく、使いにくい位置に設置されています。

コンセントは、後から増設が可能で、壁を大きく壊さずに追加できる場合もあります。

この記事では、コンセントを後付けする方法と、壁を壊さずに増設できる条件、工事前の注意点を解説します。

壁を壊さずにコンセントを増やす方法

壁の中に電線を通す「壁内配線」

壁の内部に電線を通せる空間があれば、壁を大きく壊さずにコンセントを増やすことができます。

この方法は、壁内配線と呼ばれ、配線が室内から見えず、すっきり仕上がります。

壁の中に筋交いや、断熱材が入っていると、希望する経路に配線を通すことが困難になります。

壁の表面に配線する「露出配線」

壁の内部に電線を通せない場合は、壁の表面に配線する「露出配線」という方法があります。

電線を専用の配線カバーなどで保護し、壁に沿わせて新しいコンセントまで延ばします。

壁を大きく壊さずに施工できることがメリットです。

ただし、配線カバーが室内に見えるため、壁の見た目は変わります。

また、配線を通す位置によっては、壁に小さな穴を開ける必要があります。

コンセントを増設するときに注意したい4つのこと

1. 電気回路の容量を超えないようにする

コンセントを増やしても、同じ回路につながっていれば、使える電気の量には限りがあります。

例えば、電子レンジや電気ケトルなど、消費電力の大きい製品を同時に使うと、ブレーカーが落ちることがあります。

また、コンセントの定格を超えて使用すると、発熱や火災につながるおそれがあります。

そのため、増設する数だけでなく、どのような電気製品を使うかを確認する必要があります。

2. 専用回路が必要な場合がある

消費電力の大きい電気製品では、分電盤から専用の電気回路が必要になります。

例えば、次のような設備です。

  • エアコン
  • IHクッキングヒーター
  • 電気温水器
  • 浴室暖房乾燥機
  • EV(電気自動車)充電設備 

また、分電盤に空きがなければ、分電盤の交換や回路の増設が必要になることもあります。

3. 水がかかる場所では設置位置に注意する

キッチンや洗面所などでは、水がかかりにくい位置にコンセントを設置する必要があります。

水が入り込むと、漏電や感電につながる危険があるためです。

また、屋外では防雨性能のあるコンセントや、アースや漏電保護についても確認しましょう。

4. 家具で隠れない位置に設置する

コンセントを増やすときは、家具で隠れない位置がおすすめです。

例えば、食器棚やベッドの裏に設置すると、差し込みにくくなったり、電源プラグに無理な力がかかったりすることがあります。

また、コンセントにほこりがたまると、火災につながる危険があります。

掃除や抜き差しがしやすい位置を選びましょう。

コンセントを増やすなら、どこがおすすめ?

コンセントの増設場所は、普段使う電気製品に合わせて考えましょう。

場所増設する目的の例
リビングテレビ、掃除機、スマートフォンの充電
キッチン電子レンジ、炊飯器、電気ケトル
寝室ベッド横の照明、スマートフォンの充電
洗面所ドライヤー、電動歯ブラシ
玄関掃除機、電動自転車の充電器など

例えば、ベッドの近くにコンセントを設ける場合は、ベッドの高さや枕元からの距離も考えて位置を決めます。

キッチンでは、使う家電の消費電力を確認し、必要に応じて専用回路を検討しましょう。

コンセントの増設工事は資格が必要?

コンセントを増設する工事は、電気工事士の国家資格が必要です。

接続不良によるショートや漏電から、火災や感電につながる恐れがあるためです。

配線の接続やコンセントの新設をDIYで行うことは避けましょう。

万が一火災が起きた際、無資格工事が原因と判定されると、火災保険の補償が受けられなくなります。

コンセントを増設するときは、必ず電気工事士の資格者に工事をしてもらいましょう。

コンセント増設の費用は何で変わる?

費用は、コンセントの数だけでなく、配線方法や分電盤からの距離によって変わります。

工事内容費用が変わる理由
既存配線から分岐分岐できる場所、配線距離
壁の表面への配線配線カバーの長さ、施工範囲
壁の内部への配線壁の構造、配線の難しさ
専用回路の新設分電盤からの距離、電線の仕様
分電盤の変更空き回路の有無、既存設備の状態
壁の補修開口する範囲、壁紙の張り替え

例えば、近くのコンセントから分岐できる場合と、分電盤から新しい専用回路を引く場合では、工事内容が大きく異なります。

見積もりでは、コンセント本体だけでなく、配線工事や壁の補修、必要な分電盤工事まで含まれているか確認しましょう。

コンセントを増設する前に確認したいこと

工事前には、次の点を整理しましょう。

  1. どこにコンセントを増やしたいか
  2. どのような電気製品を使うか
  3. 既存の配線から分岐できるか
  4. 専用回路が必要か
  5. 壁の中に配線できるか
  6. 露出配線でも問題ないか
  7. 壁の補修や分電盤工事が必要か

リフォーム会社には、特に次の3つを確認しましょう。

「今の壁を壊さずにコンセントを増やせますか?」

「この家電を使う場合、既存回路から分岐しても安全ですか?」

「配線が室内から見えない方法と、配線カバーを使う方法では、工事内容がどう違いますか?」

✓ 会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

後付けコンセント工事でよくある質問

Q1. 壁紙を剥がさずにコンセントを増やせますか?

露出配線なら、壁紙を大きく剥がさずに増設できる場合があります。

また、壁の内部に電線を通せる場合も、大がかりな解体を避けられます。

ただし、新しいコンセントを取り付けるための小さな開口や、配線用の穴は必要です。

Q2. 既存のコンセントから分岐して増設できますか?

既存の配線や回路に余裕があり、安全に接続できる場合は可能です。

ただし、コンセントの数を増やしても回路全体で使える電力は増えません。

使用する電気製品によっては、専用回路が必要です。

Q3. 増設するコンセントの形状は変わる?

壁の中コンセントを埋め込むスペースがあれば、周辺のコンセント形状に合わせることが可能です。

埋め込むスペースがない場合は、露出型のコンセントになります。

まとめ|コンセントは壁を大きく壊さず増やせる場合がある

コンセントは、既存住宅にも後から増設できます。

また、壁の表面に配線する方法や、壁の内部に電線を通す方法によって、壁を大きく壊さずに設置できる場合があります。

ただし、既存の配線から分岐できるか、電気回路の容量に余裕があるかを確認する必要があります。

特に、消費電力の大きい家電では専用回路が必要になります。

まずは、どこで何の電気製品を使いたいかを整理し、適切な配線方法を確認してもらいましょう。

リフォーム会社には、壁の補修範囲だけでなく、電気回路の安全性まで確認してもらうことが大切です。

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