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執筆:二級建築士 安藤勉
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「他社の見積書を見せてもらえますか?」
リフォーム会社から、このように言われて戸惑ったことはありませんか。
「見せた方が話が早いのかな。」
「断ったら印象が悪くなるのでは?」
「他社の見積書を見せるのは普通のことなのでしょうか。」
このようなご相談をいただくことがあります。
私たちは20年以上、全国のリフォーム会社選びに携わってきました。その中でも、「見積書を見せるべきか迷っている」というご相談は少なくありません。
結論から言うと、他社の見積書を見せる義務はありません。
一方で、内容を比較するために見せた方が役立つ場合もありますが、大切なのは、「何のために見せるのか」を確認したうえで判断することです。
今回は、他社の見積書を見せるメリットや注意点について解説します。
他社の見積書を見せる義務はない
まず知っておきたいのは、他社の見積書を提示する義務はないということです。
見積書は、お客様と見積りを作成した会社との間でやり取りする書類です。
そのため、「見せたくありません。」と伝えても失礼にはあたりません。
断ったからといって、不利になることも基本的にはありません。
なぜ見積書を見せてほしいと言われるの?
リフォーム会社が見積書を見たい理由はさまざまです。例えば、
- 工事内容に違いがないか確認したい
- 見積りに含まれていない工事がないか確認したい
- 同じ条件で比較したい
といった理由で確認をお願いする会社もあります。
このような目的であれば、お客様にとっても比較しやすくなる場合があります。
注意したいケースもある
一方で、注意が必要なケースもあります。例えば、
- 他社の金額だけを見て値引きをする
- 工事内容を十分確認せず価格だけを合わせる
- 他社の提案内容をそのまま利用する
ことが目的の場合です。
見積りは、工事内容や使用する材料、施工方法まで含めて比較することが大切です。
価格だけを基準に判断すると、工事内容に違いがあることを見落としてしまうことがあります。
見せるなら金額を隠してもよい
「工事内容だけ見てもらいたい。」
という場合は、金額を見せる必要はありません。例えば、
- 金額部分を隠す
- 値引き額を隠す
- 工事項目だけ見せる
という方法でも十分比較できます。どこまで見せるかは、お客様が決めてよいことです。
信頼できる会社は理由を説明してくれる
「見積書を見せてください。」と言われたら、「何を確認したいのですか。」と聞いてみましょう。
信頼できる会社であれば、
- 工事内容を比較したい
- 抜けている工事がないか確認したい
- 同じ条件で提案したい
など、理由を分かりやすく説明してくれます。
一方で、理由が曖昧なまま見積書だけを求める場合は、慎重に判断した方がよいでしょう。
見積りは価格だけで比較しない
見積書を見ると、どうしても金額に目が向きがちです。
しかし、本当に比較したいのは、
- 工事範囲
- 使用する設備や材料
- 保証内容
- アフターサービス
- 含まれている工事
です。金額が安くても、必要な工事が含まれていなければ、あとから追加費用が発生することもあります。
見積りの見方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
本当の原因は会社選び
「他社の見積書を見せないと契約できません。」
「見せないなら見積りは作れません。」
このような対応をされると、不安になります。
私たちが20年以上リフォーム会社選びに携わる中でも、信頼できる会社ほど、
- 見積書を見たい理由を丁寧に説明する
- 見せなくても見積りを作成する
- 他社を批判するのではなく内容を比較する
- お客様が納得できる提案を心掛ける
という特徴があります。
見積書は会社を比較するための大切な資料です。
だからこそ、「見せること」が目的ではなく、「お客様にとって最適な提案をすること」が本来の目的であるべきです。
リフォームの依頼先で失敗を防ぐためには、会社選びも大切です。
リフォーム会社を選ぶときは、建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】の4つが特に重要だと考えています。
会社選びについて順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|見せるかどうかはお客様が決めてよい
他社の見積書を見せる義務はありません。そのため、見せたくない場合は断っても問題ありません。
一方で、工事内容を比較するために見せることで、お互いの認識を合わせやすくなる場合もあります。
大切なのは、見積書を見たい理由を確認し、納得したうえで判断することです。
価格だけでなく、工事内容や保証、アフターサービスまで比較して、自分に合った会社を選びましょう。
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