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執筆:二級建築士 安藤勉
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毎日使っている室内ドアや引き戸が、
「閉まりにくくなった。」
「ドアが枠に当たる。」
「引き戸が重くて動かない。」
このような症状はありませんか。
建具が閉まりにくくなる原因は、建具そのものの劣化だけではありません。
建物のゆがみや部品の摩耗など、さまざまな原因が考えられます。
原因によっては簡単な調整で改善することもありますが、放置すると症状が悪化する場合もあります。
この記事では、建具が閉まりにくくなる主な原因や対処方法、リフォームが必要なケースについて解説します。
建具が閉まりにくくなる主な原因
丁番(蝶番)のゆるみや摩耗
開き戸では、丁番がゆるんだり摩耗したりすると、ドアが少し下がります。
すると、
- ドアが床に擦れる
- ドア枠に当たる
- スムーズに閉まらない
といった症状が現れます。
ネジの締め直しや丁番の調整で改善するケースもあります。
建物のゆがみ
築年数が経過した住宅では、建物が少しずつ動くことがあります。
木造住宅では、
- 木材の乾燥
- 地盤の変化
- 地震
などの影響で、ドア枠がわずかに傾くことがあります。
その結果、建具が引っ掛かるようになる場合があります。
引き戸の戸車が劣化している
引き戸の場合は、戸車の摩耗が原因になることがあります。
戸車が傷んでいると、
- 動きが重い
- ガタガタする
- 最後まで閉まらない
などの症状が現れます。
戸車を交換するだけで改善するケースも少なくありません。
レールにゴミがたまっている
引き戸のレールに、
- ホコリ
- 砂
- ペットの毛
などがたまると、動きが悪くなります。
まずは掃除をしてみるだけでも改善する場合があります。
建具自体が反っている
木製の建具は、湿度や温度の変化によって反ることがあります。
特に、
- 洗面所
- 脱衣所
- 日当たりの良い部屋
では反りが起きやすくなります。
反りが大きい場合は、調整では改善できず交換が必要になることもあります。
自分で確認できるポイント
工事会社へ相談する前に、次の点を確認してみましょう。
- ネジが緩んでいないか
- レールにゴミがないか
- ドアが床に擦れていないか
- 特定の場所だけ引っ掛かるか
- 家族全員が同じ症状を感じているか
原因が分かれば、簡単な調整だけで改善することもあります。
リフォームが必要なケース
次のような場合は、リフォームや部品交換を検討しましょう。
- 建具が大きく反っている
- 戸車が破損している
- ドア枠が変形している
- 何度調整しても改善しない
建具だけではなく、建物側の状態も確認してもらうことが大切です。
放置するとどうなる?
閉まりにくい建具をそのまま使い続けると、
- 建具がさらに傷む
- 丁番や戸車が破損する
- ドア枠まで傷む
- 開閉しづらくなる
などの症状につながることがあります。
違和感を覚えたら、早めに点検することをおすすめします。
建具の交換が必要になることもある
建具本体の劣化が進んでいる場合は、調整だけでは改善できません。
最近では、
- デザイン性の高い建具
- バリアフリー対応の引き戸
- 防音性能の高い建具
なども選べます。
内装リフォームと合わせて交換すると、部屋全体の印象も変えやすくなります。
信頼できる工事会社は原因を確認してから提案する
優良な工事会社は、「建具が閉まりにくいですね。交換しましょう。」とはすぐに判断しません。
まずは、
- 丁番
- 戸車
- レール
- ドア枠
- 建物のゆがみ
などを確認し、原因を調べます。
そのうえで、
- 調整だけで直るのか
- 部品交換で済むのか
- 建具交換が必要なのか
を分かりやすく説明してくれます。
必要以上の工事を勧めない会社を選ぶことも大切です。
リフォームの依頼先で失敗を防ぐためには、会社選びも大切です。
リフォーム会社を選ぶときは、建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】の4つが特に重要だと考えています。
会社選びについて順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ
建具が閉まりにくくなる原因は、
- 丁番のゆるみ
- 建物のゆがみ
- 戸車の劣化
- レールの汚れ
- 建具の反り
などさまざまです。
レールの掃除や部品の調整で改善することもありますが、建物のゆがみや建具の劣化が原因の場合は、リフォームが必要になることもあります。
症状を放置すると悪化する可能性があるため、違和感を覚えたら早めに点検を依頼しましょう。
また、原因をしっかり調査し、調整・部品交換・建具交換の中から最適な方法を提案してくれる工事会社を選ぶことが、後悔しないリフォームにつながります。
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