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執筆:二級建築士 安藤勉
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「和室をほとんど使わなくなった」
「気づけば物置になっている」
そんな和室はありませんか?
昔は客間や家族のくつろぎの場として使っていた和室も、暮らし方が変わると使う機会が減ることがあります。
使っていないからといって、そのままにしておく必要はありません。
和室は、寝室・収納・LDKなど、今の暮らしに合った空間へ変えることができます。
ただし、どの方法が合うかは、家族構成や生活スタイルによって異なります。
この記事では、使わなくなった和室を活用する3つの方法と、リフォーム前に確認したいポイントを紹介します。
① 和室を寝室に変える
まず考えられるのが、和室を寝室として活用する方法です。
特に、布団よりもベッドで寝るようになった場合は、和室を洋室に変更すると使いやすくなります。
畳をフローリングにする
ベッドを置く場合、畳からフローリングに変更すると使いやすくなります。
掃除もしやすくなり、ベッドや家具を置きやすく便利です。
床下に断熱材が入っていない場合は一緒にリフォームすると快適になります。
押し入れをクローゼットにする
和室の押し入れは、布団を収納するには便利ですが、洋服や日用品を収納するには使いにくいことがあります。
押し入れをクローゼットに変更すれば、洋服を掛けたり、収納ケースを入れたりしやすくなります。
将来の使いやすさも考える
寝室にする場合は、現在の使いやすさだけでなく、将来の生活も考えておきましょう。
例えば、ベッドの高さや部屋の出入り口、照明のスイッチなどです。
将来的に足腰への負担が増えることも考え、夜間にトイレへ行きやすい動線なども確認しておくと安心です。
② 和室を収納スペースに変える
「家の収納が足りない」という場合は、和室を収納スペースとして活用する方法があります。
特に、ほとんど使っていない和室なら、部屋そのものを収納に変えるのではなく、収納量を増やした部屋として使う方法もあります。
押し入れを大容量収納にする
押し入れをクローゼットに変更すると、衣類などを整理しやすくなります。
棚やハンガーパイプを設置すれば、収納する物に合わせて内部を使い分けることもできます。
壁面収納を設ける
壁の一部に収納棚や収納家具を設置する方法もあります。
ただし、収納を増やしすぎると部屋が狭く感じることがあります。
「何を収納するのか」を先に決めてから計画することが大切です。
何でも入れる部屋にしない
使わない和室を収納部屋にするときに注意したいのが、物置化です。
「とりあえずここに置いておこう」と物を集めてしまうと、すぐに部屋がいっぱいになることがあります。
リフォーム前に不要な物を整理し、必要な収納量を考えましょう。
③ 和室をLDKにつなげる
家族が集まる場所を広くしたいなら、和室をLDKにつなげる方法があります。
例えば、リビングと和室の間にある壁や建具を見直し、ひと続きの空間にします。
LDKを広く使える
和室をLDKとつなげることで、家族が集まるスペースを広くできます。
普段は広いLDKとして使い、必要に応じて家具などで空間を分けることもできます。
「ほとんど使っていない和室がある」という家庭では、空間を有効活用しやすい方法です。
ただし壁を撤去できない場合もある
ここは重要なポイントです。
和室とLDKの間にある壁が、単なる間仕切りとは限りません。
住宅の構造を支える壁の場合、簡単に撤去できないことがあります。
特に、間取りを大きく変更する場合は、壁を取り払えるかどうかを事前に確認することが必要です。
どのリフォームが我が家に合う?
3つの方法には、それぞれ向いている家庭があります。
| 希望 | 向いているリフォーム |
| ベッドで寝たい | 寝室にする |
| 収納を増やしたい | 収納スペースにする |
| 家族が集まる場所を広げたい | LDKにつなげる |
例えば、
「布団よりベッドで寝たい」
なら寝室への変更。
「物が多く収納場所が足りない」
なら収納の充実。
「リビングが狭く感じる」
ならLDKとの一体化が候補になります。
「和室だから洋室にする」と考えるのではなく、今の暮らしで何が必要なのかを考えることが大切です。
和室をリフォームするときの注意点
床の高さを確認する
畳からフローリングに変更すると、床の高さが変わる場合があります。
隣の部屋との段差ができないよう、バリアフリーになるか?事前に確認しましょう。
押し入れの奥行きを確認する
押し入れは、クローゼットより奥行きが深いことがあります。
そのまま収納を作るのではなく、何を収納するのかを考えて内部の形を決めましょう。
壁を撤去できるか確認する
LDKとつなげる場合は、壁を撤去できるか確認が必要です。
構造上重要な壁だった場合、撤去できなかったり、別の補強が必要になったりすることがあります。
窓や断熱性能も確認する
古い住宅では、窓の断熱性能が現在の住宅と比べて低い場合があります。
和室を寝室などに変更するなら、窓からの冷気や暑さも確認しておきましょう。
必要であれば、内窓などを一緒に検討すると快適性を高められます。
「何に変えるか」より「どう暮らしたいか」
使わなくなった和室を見ると、「洋室に変えよう」と考えるかもしれません。
しかし、リフォームで大切なのは、部屋の見た目を変えることだけではありません。
例えば、
「夜トイレに行きやすい寝室にしたい」
「増えた荷物を整理できる収納がほしい」
「家族が集まれる広いLDKにしたい」
など、リフォーム後の暮らしを具体的にイメージすることが重要です。
目的が決まれば、必要な工事も見えてきます。
会社選びで大切なこと
浸水後の修理は「必要な範囲」を判断できる会社へ
床下は普段見えない場所なので、「全部交換しないといけない」と言われても、ご自身では判断しにくいと思います。だからこそ、最初から大きな工事を勧める会社ではなく、床下の状態を確認したうえで、必要な工事と必要でない工事を説明してくれる会社かどうかが大切です。
「どこに頼めばいいかわからない」「会社選びで失敗したくない」という方はこちらも参考にしてください。
まとめ
使わなくなった和室は、そのまま物置にするのではなく、今の暮らしに合わせて活用することができます。
主な選択肢は、
①寝室にする
②収納スペースにする
③LDKにつなげる
の3つです。
寝室にするなら、床や押し入れだけでなく、将来の生活動線も考えましょう。
収納にするなら、何を収納するのかを決めてから必要な収納量を考えることが大切です。
LDKにつなげる場合は、壁を撤去できるかなど、住宅の構造を確認する必要があります。
和室をどうするか迷ったときは、「和室をなくすこと」から考えるのではなく、「これからどんな暮らしをしたいか」から考えてみましょう。
使っていない部屋を、今の生活に必要な空間へ変えることで、住まいをより使いやすくできるかもしれません。
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