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執筆:二級建築士 安藤勉
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屋根リフォームを検討している方から、「屋根カバー工法は何日くらいかかりますか?」というご質問をいただくことがあります。
屋根カバー工法は、既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて施工する工法です。
そのため、「雨が降ったら工事は止まるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
私たちは全国で20年以上、リフォーム会社の審査や、お客様からのご相談をお受けしてきました。
今回は、屋根カバー工法の工期の目安や、工期が長くなる理由、事前に確認しておきたいポイントについて説明します。
屋根カバー工法は一般的に5~8日程度が目安
一般的な30坪、2階建て住宅であれば、屋根カバー工法の工期は5~8日程度が目安です。
既存の屋根材を撤去しないため、屋根葺き替え工事より短期間で完了するケースが多くあります。ただし、
- 屋根の面積
- 屋根の形状
- 天候
- 下地の状態
などによって工期は前後します。そのため、「必ず〇日で終わる」とは言えません。
屋根カバー工法はどのような流れで進む?
足場を設置する
まず最初に足場を設置します。
安全に作業するために欠かせない工程です。飛散防止ネットも同時に取り付けます。
防水シートを施工する
既存の屋根材の上から、防水シート(ルーフィング)を施工します。
この防水シートは、雨水の侵入を防ぐ重要な役割があります。
新しい屋根材を施工する
ガルバリウム鋼板などの軽量な屋根材を順番に取り付けていきます。
最後に棟板金などの仕上げを行います。
最終確認をして工事完了
施工後は仕上がりを確認し、足場を解体して工事完了となります。
工期が長くなることがある理由
予定していた工期よりも延びることもあります。
雨の日は作業を中止することがある
屋根工事は天候の影響を受けやすい工事です。
雨の日は滑りやすく危険なため、安全面を考慮して作業を中止することがあります。
また、防水性能を確保するためにも、天候を見ながら施工を進めます。
下地の傷みが見つかることがある
屋根材の状態を確認すると、
- 野地板の腐食
- 雨漏りによる傷み
- 下地の劣化
などが見つかることがあります。必要な補修が増えれば、その分工期も長くなります。
屋根以外も同時に工事することがある
屋根カバー工法と一緒に、
- 雨どい交換
- 破風板や軒天の補修
- 外壁塗装
などを同時に行うケースもあります。工事範囲が広くなれば工期も長くなります。
工事期間中に気を付けたいこと
足場設置の日は騒音がある
足場を組み立てる日は、金属音など大きな音が発生します。
近隣への配慮も必要になります。
洗濯物は外に干せないことがある
工事期間中は資材の搬入や作業があるため、洗濯物を室内干しにするよう案内されることがあります。
車の移動をお願いされることがある
資材搬入や足場設置のため、駐車スペースの確保をお願いされる場合があります。
事前に確認しておきましょう。
室内で普段どおり生活できることが多い
屋根工事は屋外作業が中心のため、室内で通常どおり生活できるケースがほとんどです。
ただし、工事中は作業音が聞こえることがあります。
工期そのものより事前確認が大切
屋根カバー工法で後悔する方の多くは、「工期が長かった」ことではなく、「説明が足りなかった」ことに不満を感じています。例えば、
- 雨で延期になることを知らなかった
- 追加補修が必要になった
- 生活への影響を聞いていなかった
というケースです。
そのため、「何日かかるか」だけではなく、「どのような場合に工期が延びるのか」も確認しておくことが大切です。
後悔しないために確認したい質問
- 「工事期間は何日くらいですか?」
- 「雨の日はどのようになりますか?」
- 「下地補修が必要になる可能性はありますか?」
- 「工事中に準備することはありますか?」
- 「足場は何日設置されますか?」
- 「追加工事が必要な場合は、事前に説明してもらえますか?」
こうした質問への回答が分かりやすいかどうかも、会社選びの判断材料になります。
工事内容や工期は見積りにも関係します。
見積りで確認したいポイントは、こちらで詳しく解説しています。
本当の原因は会社選び
屋根カバー工法で工期に関するトラブルが起きる原因は、工事期間そのものではなく、事前説明が不足しているケースが少なくありません。
私たちがお受けする相談でも、
- 予定より工事が延びた理由が分からなかった
- 追加工事の説明がなかった
- 生活への影響を聞いていなかった
というケースがあります。信頼できる会社は、
- 工事工程
- 工期の目安
- 天候による影響
- 追加補修の可能性
- 工事中の注意点
まで事前に丁寧に説明してくれます。
価格だけでなく、説明の分かりやすさや担当者の対応も会社選びでは重要なポイントです。
ここまでの内容は、会社選びで確認したいことの一部です。
建設業許可・自社施工・見積り・保証の
【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。
会社選びで大切なことを順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|工期だけでなく工事内容も確認しよう
屋根カバー工法は、一般的な戸建住宅であれば5~8日程度が目安です。
既存の屋根を撤去しないため、屋根葺き替え工事より短期間で完了することが多い一方、天候や下地の状態によって工期は変わります。
また、工事期間中も普段どおり生活できることが多いものの、足場設置や作業音などの影響はあります。
後悔しないためには、「何日かかるのか」だけではなく、「どのような工程で進み、工期が延びる場合はどんなケースなのか」まで契約前に確認しておくことが大切です。
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