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屋根工事後に棟板金が浮いた原因は?施工不良と強風による被害の見分け方

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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屋根工事を終えたばかりなのに、

「棟板金が浮いている」
「板金の端がめくれている」
「工事前にはなかった隙間がある」

と気づいたら、不安になりますよね。

「せっかく工事したのに、なぜ?」
「施工不良なのでは?」

と思う方もいるでしょう。

棟板金は、屋根の頂上部分を覆う金属製の部材です。

屋根材の接合部分から雨水が入り込むのを防ぐ役割があります。

そのため、浮きやめくれを見つけたら、放置せず原因を確認することが大切です。

屋根工事後に棟板金が浮く原因は、大きく分けると、

①施工側に問題があった
②強風や台風などの自然災害を受けた

の2つが考えられます。

ただし、実際には両方が関係している場合もあります。

①施工側に問題があった

屋根工事をした後、短期間で棟板金が浮いた場合は、まず施工内容を確認する必要があります。

棟板金は、下地に釘やビスなどを使って固定します。

この固定方法や施工に問題があると、十分な固定力を確保できず、浮きが発生することがあります。

例えば、

・釘やビスの固定が不十分
・固定する位置や方法が適切でない
・板金の納まりに問題がある
・必要な箇所が十分に固定されていない

といったケースです。

下地の確認不足も施工側の問題になり得る

棟板金を固定する下地が傷んでいる場合も注意が必要です。

下地が腐食していたり、劣化していたりすると、釘やビスを打っても十分に固定できないことがあります。

そのため、屋根工事では板金だけでなく、板金を固定する下地の状態を確認することも重要です。

例えば、下地が劣化しているにもかかわらず、そのまま新しい棟板金を取り付けたのであれば、施工前の確認や判断に問題がなかったか確認する必要があります。

ただし、

「下地が古い=施工不良」

と決まるわけではありません。

既存の下地を使用する契約だったのか、工事前にどのような説明があったのかなど、工事内容を確認する必要があります。

② 強風や台風などの自然災害

もう一つの原因が、強風や台風などによる被害です。

棟板金は屋根の高い位置にあるため、風の影響を受けやすい部材です。

工事後に台風や強風があり、その直後に浮きやめくれを発見した場合は、自然災害による可能性があります。

例えば、

・台風の通過後に浮いた
・強風が吹いた翌日に異常を発見した
・棟板金が大きくめくれている
・周辺の屋根材にも被害がある

といった場合です。

このようなケースでは、施工不良ではなく、風による被害として扱われる可能性があります。

ただし、ここでも簡単に判断することはできません。

もともと固定が弱かったところに強風が加わり、浮きが発生した可能性もあるからです。

つまり、

「強風があった=施工会社に責任がない」

とも限りません。

施工不良と自然災害はどう見分ける?

実際のところ、棟板金の浮きだけを見て、原因を自分で判断するのは難しいものです。

判断材料になるのは、

・浮きを発見するまでに強風があったか
・施工前の下地はどのような状態だったか

といった情報です。

例えば、工事が終わって数日後に浮きを発見し、その間に強風もなかったのであれば、施工内容を確認する必要性が高くなります。

一方、工事からしばらく経過した後、台風の直後に浮きを発見したのであれば、自然災害の可能性も考えられます。

ただし、これはあくまで判断材料です。

最終的には、現場を確認しなければ原因を特定できないことがあります。

棟板金が浮いたら、まず施工会社に連絡

屋根工事後に浮きを見つけた場合は、まず工事をした会社に連絡しましょう。

例えば、

「屋根工事後に棟板金が浮いているように見えるので、一度確認していただけますか」

と伝えれば十分です。

その際、

・工事が完了した日
・浮きを発見した日
・浮いている場所
・台風や強風があったか

などを伝えると、原因を確認する際の参考になります。

可能であれば、地上から確認できる範囲で写真を撮っておくのもよいでしょう。

無償で補修してもらえるとは限らない

「工事したばかりなのだから、無料で直してもらえるのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、無償補修の対象になるかどうかは、原因や契約内容、保証条件などによって変わります。

施工上の問題が原因なら、工事保証の対象になる可能性があります。

一方、台風や強風などの自然災害が原因であれば、施工保証とは別の扱いになることがあります。

そのため、

「工事後に浮いた=必ず無償補修」

とは限りません。

まず原因を確認し、そのうえで保証の対象になるかを確認しましょう。

契約書や保証書があれば、工事保証の内容も確認しておくと安心です。

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自分で屋根に上がって直さない

棟板金が浮いていると、

「少し押さえれば直りそう」

「釘を打てば大丈夫そう」

と思うかもしれません。

しかし、屋根の上は非常に危険です。

また、自己判断で釘やビスを打つと、屋根材を傷めたり、雨水が入り込む原因になったりする可能性があります。

浮きを見つけても、自分で屋根に上がって補修するのは避けましょう。

棟板金の浮きを放置するとどうなる?

小さな浮きでも、そのまま放置するのはおすすめできません。

浮いた部分に風が入り込むことで、さらに大きくめくれる可能性があります。

状態が悪化すると、

・棟板金が大きくめくれる
・部材が飛散する
・下地が雨水で傷む
・屋根内部に雨水が入り込む

といった問題につながることがあります。

特に台風や強風が予想される場合は、早めに点検してもらいましょう。

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工事前後の写真を残しておくと安心

屋根は地上から見えにくいため、工事前後の写真を残してもらうのもおすすめです。

例えば、

・工事前の棟板金
・既存下地の状態
・新しい棟板金の施工状況
・工事完了後の状態

などです。

工事後に異常を見つけた場合、施工前と比較できるため、原因を確認する際の参考になります。

特に棟板金を交換する工事では、下地がどのような状態だったのかを写真で確認できると安心です。

まとめ

屋根工事後に棟板金が浮いた場合、主な原因は、

①施工側に問題があった
②強風や台風などの自然災害を受けた

の2つに分けて考えることができます。

施工側の問題には、棟板金の固定方法だけでなく、下地の状態確認や補修・交換の判断が適切だったかという点も含まれます。

一方、工事後に台風や強風があった場合は、自然災害による被害の可能性もあります。

ただし、施工不良と自然災害が重なっている場合もあるため、見た目だけで原因を決めつけることはできません。

「工事直後だから施工不良」

「台風が来たから自然災害」

と判断せず、工事をした会社に状態を確認してもらいましょう。

その際は、工事完了日、浮きを発見した日、強風や台風の有無などを伝えると原因を確認しやすくなります。

棟板金の浮きは放置せず、まず原因を確認することが大切です。

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