今回は、この時期になると何かと世間を騒がせている「ヒートショック」についての解説とその対策について書かせて頂きます。
この記事の目次
ヒートショックとは
ヒートショックとは、寒暖差によって血圧が急上昇・急降下する事により血管や心臓に大きな負担がかかり、意識喪失や心筋梗塞などが発生しやすくなります。
特に浴室内では発生しやすく、溺水に繋がる可能性がある為注意が必要です。
入浴時は特に発生しやすい
暖房が付いている温かい部屋から、気温の低い脱衣所・浴室内に入る事で血圧が上がります。その後、温かいお湯に入る事でさらに血圧が上がり、しばらくお湯につかっていると下がります。この様に、短時間で血圧が上がったり、下がったりすることでヒートショックは発生しやすくなります。特に高齢者は発生のリスクが高くなります。
入浴時のヒートショック対策
入浴を控えた方がいいタイミング
- 食後すぐの入浴(30分~1時間以内)
- 飲酒後アルコールが抜けるまで
- 体調が悪い時
- 精神安定剤や睡眠薬などの服用後
- 朝早くや夜遅く
温度と時間の目安
・温度は41℃以下、お湯につかる時間は10分以内がおススメです。
入浴前後の水分補給
・入浴前後に水分補給をして脱水症状を防ぎましょう。
掛け湯をする
掛け湯をすることによって、体をお湯の温度に徐々に慣らしていきましょう。
心臓から遠い箇所、足→おなか→胸の順番で体を慣らしましょう。
浴室から出る時はゆっくりと
立ちくらみ防止と転倒防止の為ゆっくり立ち上がりましょう。
システムバスに交換する
現在タイルの浴室の方などは、システムバスの設置を考えてみてはいかがでしょうか?
システムバスは断熱性能が高い素材で出来ている為、浴室内の温度をタイル張りの浴室よりも高く保てます。
浴室暖房の活用
脱衣所や浴室をあらかじめ温めておくことで血圧の急上昇・急降下を防ぐことができます。
浴室暖房が効果的と言えるでしょう。入浴30分~1時間前くらいに浴室暖房を付けておき浴室内を十分温めましょう。
浴室の窓の対策
浴室に窓が付いている方は浴室窓の対策も大変効果的です。窓まわりは熱が逃げやすいので、内窓を設置するなどの対策をすることで、浴室内に冷たい空気が入りにくくする事が出来ます。
内窓に関してはこちらの記事を参考にされてください。
まとめ
ヒートショックを防ぐには、室内と浴室内の温度差を少なくすることが大事です。
その為には入浴時のセルフケアや浴室の設備を整えたりしましょう。
システムバスに交換というものは費用的な面もありためらう方も多いとは思いますが、何よりもご自身の健康が第一です!
窓など部分的な工事でもリスクを減らすことはできます。
また、浴室工事に関しては、国や自治体から補助金が出ております。地域によっては、国の補助金と自治体の補助金を併用できたりしますので、
さらにお得に工事する事が出来ます。
お住まいの地域にどのような補助金があるのか、以下のサイトから検索出来ますので是非ご活用ください!
https://www.j-reform.com/reform-support
また、ゆうネットのYouTubeでもヒートショックについて安藤建築士が解説した動画を上げておりますので、そちらもぜひご覧くださいませ。