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執筆:二級建築士 安藤勉
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外壁塗装を考えたとき、
「塗装専門店に頼んだほうがいい?」
「家を建てた工務店に頼むべき?」
と迷う方も多いでしょう。
どちらにもメリットとデメリットがあり、「塗装店のほうが絶対に良い」「工務店のほうが安心」とは一概にいえません。
外壁塗装だけを行うのか、外壁の補修や屋根工事なども必要なのかによって、向いている依頼先も変わります。
この記事では、塗装店と工務店の違いを比較し、どちらを選べばよいのかを分かりやすく解説します。
塗装店と工務店は何が違う?
まず、大きな違いは得意としている工事の範囲です。
塗装店は、外壁や屋根の塗装を専門に行う会社です。
塗料の種類や塗り方、下地処理など、塗装に関する知識や経験を持っています。
一方、工務店は新築や増改築、リフォームなど、住宅に関する幅広い工事を扱います。
そのため、外壁塗装だけでなく、外壁の補修や屋根、雨漏りなど、住まい全体の工事をまとめて相談しやすいのが特徴です。
ただし、工務店でも自社に塗装職人がいる会社と、塗装工事を専門業者に依頼する会社があります。
「工務店だから自社施工」とは限らないため、施工体制を確認することが大切です。
塗装店に外壁塗装を頼むメリット
塗装の専門知識がある
塗装店の大きなメリットは、塗装工事を専門としていることです。
塗料の特徴や下地処理、塗装方法など、外壁塗装に関する知識や施工経験が豊富な会社に依頼すると外壁の状態に合わせて、どのような塗料や施工方法が適しているのか相談しやすいでしょう。
費用を抑えられる場合がある
塗装店に直接依頼すれば、工務店などを経由せずに施工できる場合があります。
ただし、すべての塗装店が自社施工とは限りません。
塗装店でも下請け業者に工事を依頼しているケースがあるため、「自社の職人が施工するのか」を確認しましょう。
塗装以外の相談もできる会社がある
塗装店でも、シーリング工事や屋根工事、外壁補修などに対応している会社があります。
そのため、「塗装店だから塗装しかできない」とも限りません。
対応できる工事の範囲は会社ごとに確認しましょう。
塗装店に頼むデメリット
塗装店に依頼する場合も注意点があります。
例えば、外壁の劣化がひどく、
- 外壁材の交換
- 下地の補修
- 雨漏りの修理
- 木部の腐食
- 屋根の修繕
などが必要になった場合です。
塗装を専門とする会社では、対応できる工事に限りがある場合があります。
その場合、別の専門業者が必要になることもあります。
また、塗装店でも施工品質や対応には会社ごとの差があります。
「塗装専門店だから安心」と決めつけず、実績や施工体制を確認することが大切です。
工務店に外壁塗装を頼むメリット
家全体を見てもらいやすい
工務店のメリットは、外壁塗装だけでなく、住宅全体の状態を見てもらいやすいことです。
例えば、
「外壁の塗装と一緒に雨どいも交換したい」
「屋根も傷んでいるので見てほしい」
「外壁の一部が腐食している」
といった場合でも、まとめて相談しやすくなります。
特に築年数が経過した住宅では、塗装だけでは対応できない劣化が見つかることがあります。
塗装以外の工事にも対応しやすい
工務店は、大工工事や屋根工事、内装工事など、住宅に関する幅広い工事を扱っています。
そのため、外壁塗装をきっかけに、住宅全体のメンテナンスを検討したい場合に向いています。
家を建てた工務店なら過去の工事内容を把握している場合がある
新築時から付き合いのある工務店なら、
「どんな外壁材を使ったのか」
「過去にどんな工事をしたのか」
などを把握している場合があります。
長く付き合っている会社に相談できることは、安心材料の一つです。
ただし、過去の工事履歴を保管しているかどうかは会社によって異なります。
工務店に頼むデメリット
塗装工事を外注する場合がある
工務店が塗装職人を自社で抱えていない場合、塗装専門店に工事を依頼することがあります。
この場合でも、工務店が現場を管理するため、必ずしも問題があるわけではありません。
ただし、「実際に塗装するのはどの会社なのか」は確認しておきましょう。
費用が高くなる場合がある
工務店が塗装工事を外注する場合、工務店の管理費などが含まれるため、塗装店へ直接依頼するより高くなることがあります。
ただし、工務店=必ず高いわけではありません。
施工体制や工事内容によって価格は変わるため、見積り全体を比較することが大切です。
結局、塗装店と工務店どっちがいい?
どちらが向いているかは、住宅の状態や希望によって変わります。
塗装を中心に考えているなら塗装店
「外壁塗装を専門的にお願いしたい」
「塗料や施工方法を詳しく相談したい」
という場合は、塗装店が選択肢になります。
ただし、自社施工なのか、どのような職人が施工するのかを確認しましょう。
外壁以外の工事も考えているなら工務店
「外壁塗装と一緒に屋根も見てほしい」
「外壁の補修も必要かもしれない」
「家全体のメンテナンスを相談したい」
という場合は、工務店が向いている場合があります。
特に、塗装だけでは対応できない劣化が見つかった場合、複数の工事をまとめて相談できることはメリットです。
依頼先を選ぶときに確認したい5つのポイント
塗装店と工務店のどちらを選ぶ場合でも、次の点を確認しましょう。
① 誰が実際に施工する?
自社の職人なのか、外部の業者なのかを確認します。
② 外壁の補修にも対応できる?
ひび割れや外壁材の浮きなど、塗装前に補修が必要になる場合があります。
塗装だけでなく、必要な補修にも対応できるか確認しましょう。
③ 見積書の内容は分かりやすい?
「外壁塗装一式」だけではなく、塗料や施工範囲、補修内容などが分かる見積書が安心です。
④ 保証の内容は?
保証期間だけでなく、何が保証対象なのかも確認しましょう。
外壁塗装の保証は会社によって内容が異なります。
⑤ 他社と比較している?
1社だけでは、価格や工事内容が適正なのか判断しにくいものです。
可能であれば、複数の会社から見積りを取り、比較してみましょう。
「塗装店か工務店か」だけで決めない
外壁塗装の依頼先を選ぶとき、「塗装店だから安い」「工務店だから安心」と考えてしまうかもしれません。
しかし、重要なのは会社の種類より、その会社がどのような工事をしているかです。
同じ「塗装店」でも、施工体制や経験、対応できる工事には違いがあります。
工務店についても同じです。
外壁塗装を専門業者に外注している会社もあれば、自社で職人を抱えている会社もあります。
だからこそ、「誰が、どのような方法で工事をするのか」を確認することが重要です。
ここまでの内容は、塗装会社選びで確認したいことの一部です。
建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。
リフォーム会社にも、塗装会社にも共通する会社選びの基本を、順番に知りたい方はこちらをご覧ください。
まとめ
外壁塗装は、塗装店と工務店のどちらに頼んでも、それぞれにメリットがあります。
塗装店は、塗装に関する専門性を重視したい場合に向いています。
一方、工務店は、外壁以外の修繕も含めて住宅全体を相談したい場合に向いています。
ただし、「塗装店だから安心」「工務店だから安心」とは限りません。
確認したいのは、
- 誰が施工するのか
- 自社施工なのか
- 必要な補修にも対応できるのか
- 見積書が分かりやすいか
- 保証内容が明確か
という点です。
外壁塗装は、業者の種類だけで決めるのではなく、自宅の状態と必要な工事に合った会社を選ぶことが大切です。
塗装だけで済むのか、補修や屋根工事なども必要なのかを確認したうえで、複数の会社を比較してみましょう。
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