【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
→詳しいプロフィールはこちら
リフォーム会社を探していると、
「当社はリフォーム瑕疵保険に対応しています。」
という説明を見ることがあります。
すると、
- 瑕疵保険に加入している会社なら安心なの?
- 加入していない会社は大丈夫?
- 保証とは何が違うの?
と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
私たちは20年以上にわたり、全国のリフォーム会社の調査や、お客様からのご相談をお受けしてきました。
結論からいうと、リフォーム瑕疵保険は安心につながる公的な制度です。
ただし、「瑕疵保険に加入している会社だから安心」とは、一概には言えません。
本当に安心できる会社かどうかは、保証内容や相談体制まで確認することが大切です。
リフォーム瑕疵保険とは?
リフォーム瑕疵保険とは、リフォーム工事に施工上の問題(瑕疵)が見つかった場合に備える、国の制度に基づく保険です。
保険を利用する工事では、工事内容に応じて第三者による現場検査が行われます。
また、工事後に保険の対象となる施工不良が見つかった場合には、補修費用などが保険金として支払われます。万一、工事会社が倒産した場合でも補償を受けられる仕組みがあり、お客様にとって安心につながる制度です。
リフォーム瑕疵保険のメリット
リフォーム瑕疵保険には、次のようなメリットがあります。
- 第三者による現場検査が行われる
- 施工が原因となる不具合に備えられる
- 工事会社が倒産した場合でも補償を受けられる場合がある
工事後の万一に備える仕組みとして、有効な制度といえるでしょう。
リフォーム瑕疵保険に加入していない会社は大丈夫?
「瑕疵保険に加入していない会社は不安」と思われる方もいらっしゃいます。
しかし、加入していないからといって、必ずしも悪い会社とは言えません。
例えば、
- 工事内容によっては瑕疵保険を利用しない
- 工事ごとに加入を選択している
- 独自の保証制度を設けている
という会社もあります。
そのため、「加入している」「加入していない」という事実だけで会社を判断することはおすすめできません。
大切なのは、
- 保証内容
- 保証期間
- 困ったときの相談体制
まで確認することです。
瑕疵保険があっても契約前に確認したい3つのポイント
① 保険の対象となる工事を確認しましょう
リフォーム瑕疵保険は、すべての工事が同じ内容で補償されるわけではありません。
工事内容や保険商品によって対象範囲が異なるため、自分が予定している工事が対象になるかを確認しておきましょう。
② 保証期間は工事内容によって異なります
「瑕疵保険があるから長期間安心」と思われる方もいますが、保証期間は工事内容によって異なります。
例えば、多くのリフォーム瑕疵保険では、
- 建物の構造や雨漏りに関わる重要な部分は5年間
- それ以外の一般的なリフォーム工事は1年または2年間
などとなっています。
そのため、
- 自分の工事は対象になるのか
- 保証期間は何年間なのか
- どのような不具合が補償されるのか
まで確認しておくことが大切です。
③ 工事後の万一に備える制度です
リフォーム瑕疵保険では、保険加入時に第三者による現場検査が行われます。
一方で、保険による補償は、工事後に施工不良が見つかった場合に利用するものです。
そのため、
「これは施工不良なのだろうか。」
「工事中の説明は正しいのだろうか。」
と迷った段階で相談する制度ではありません。
本当に確認したいのは「保険」より相談体制です
実際に私たちがお客様からご相談を受ける中では、
「これは施工不良なのでしょうか。」
「工事会社の説明が正しいのか分かりません。」
というご相談が少なくありません。
つまり、お客様が困るのは、不具合が起きた後だけではなく、
「誰に相談すればいいのか分からない」
という状況です。
そのため、本当に確認したいのは、
- 保証内容
- 保証期間
- 第三者が原因を確認する仕組み
- 工事中・工事後の相談体制
です。
「瑕疵保険が付いている会社」よりも、「保証内容を分かりやすく説明し、困ったときに最後まで対応してくれる会社」の方が安心できる場合もあります。
私たちは20年以上にわたり全国のリフォーム会社を調査してきましたが、安心して任せられる会社ほど、保証だけでなく、お客様が困ったときの相談体制も整えています。
リフォーム瑕疵保険について詳しく知りたい方へ
リフォーム瑕疵保険は、国土交通大臣が指定した住宅瑕疵担保責任保険法人が運営する公的な制度です。
制度の詳しい内容や対象工事については、住宅瑕疵担保責任保険協会のホームページでも確認できます。
保証制度について詳しく知りたい方へ
保証期間だけでなく、「施工に原因があるかを誰が確認するのか」も、安心できる会社選びでは重要なポイントです。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
リフォーム会社選びで迷う方へ
リフォーム瑕疵保険は、会社選びで確認したいポイントの一つです。
しかし、後悔しないためには、保証だけでなく、
- 建設業許可
- 見積り
- 契約
- 自社施工
- アフターサービス
なども総合的に確認することが大切です。
リフォーム会社選びで失敗しないためのポイントは、こちらのガイドでまとめています。
リフォームの依頼先で失敗を防ぐためには、会社選びも大切です。
リフォーム会社を選ぶときは、建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】の4つが特に重要だと考えています。
会社選びについて順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
リフォーム瑕疵保険は付けてもらった方がいい?
フォーム瑕疵保険は、工事後の万一に備えられる安心材料の一つです。
ただし、瑕疵保険が付いていることだけで会社を選ぶことはおすすめできません。
保証内容や保証期間だけでなく、工事中・工事後に困ったとき、きちんと相談に乗ってくれる会社かどうかもあわせて確認しましょう。
まとめ
リフォーム瑕疵保険は、工事後の万一に備える安心できる制度です。
しかし、本当に安心できる会社かどうかは、
- 瑕疵保険の有無
- 保証内容・保証期間
- 第三者が確認する仕組み
- 困ったときに相談できる体制
まで確認して初めて判断できます。
安心できるリフォームは、「保険があること」だけではなく、「困ったときに最後まで対応してくれる会社」を選ぶことで実現します。
契約前には、保証内容だけでなく、その後のサポート体制まで確認して会社を選びましょう。
リフォーム会社選びで迷う方へ
リフォームで失敗しないための知識は、無料冊子「青本・赤本」にもまとめています。

※NHKでも紹介された冊子です
※累計100万部発行