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執筆:二級建築士 安藤勉
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リフォームでは、契約前にいろいろな説明を受けます。
「ここまで工事します」
「追加費用は大丈夫です」
「保証もあります」
「何かあれば対応します」
このような説明を聞くと、安心できることもあるでしょう。ただし、口頭だけの約束はあとから確認しにくいものです。工事が始まってから、あるいは工事が終わってから「言った・言わない」のトラブルになることがあります。
リフォームで大切なのは、口頭で聞いた内容を、あとから確認できる形に残しておくことです。この記事では、リフォームで「言った・言わない」を防ぐために、契約前に確認したいポイントを解説します。
リフォームでは口約束だけで進めない
リフォームは金額も大きく、工事内容も専門的です。そのため、口約束だけで話を進めるのは注意が必要です。
たとえば、以下のような点です。
- どこまで工事するのか
- 何が見積りに含まれているのか
- 追加費用が出る場合はあるのか
- 保証の対象はどこまでか
- 工事後にどこへ相談するのか
こうした内容は、あとから確認できる形で残しておきましょう。「大丈夫です」と言われただけでは、工事後に事実関係を確認できません。見積書、契約書、メール、打ち合わせメモなどにしっかり残してもらうことが大切です。
知り合いの業者でも書面で確認する
知り合いの業者に頼む場合も、書面で確認することが大切です。
「知り合いだから安心」
「昔からの付き合いだから大丈夫」
「紹介された人だから悪く言いにくい」
と思い、細かい確認をしないまま進めてしまうことがあります。
しかしリフォームにおいては、親しい関係だからこそ後悔が大きくなることもあります。
不満があっても直接文句を言いにくい、追加費用に納得できなくても関係が悪化するのが嫌で言い出せない、仕上がりが気になっても「知り合いだから」と我慢してしまうなどです。
このようなことが起きると、工事の後もモヤモヤとした気持ちが残ってしまいます。
知り合いに頼む場合ほど、お互いのために工事内容や金額を確認できる形で残しましょう。書面に残すことは相手を疑うことではありません。後で困らないための、大切な確認作業です。
書面に残したい内容①工事範囲
まず確認したいのは工事範囲です。
どこまで工事するのか、どこから先は工事しないのか。ここが曖昧だと、あとから食い違いが起きやすくなります。
たとえば、以下のような内容です。
- 壁はどの範囲まで張り替えるのか
- 床はどの部屋まで含むのか
- 水まわりの周辺工事は含まれるのか
- 下地補修は入っているのか
- 処分費や養生費は含まれるのか
質問するときは、このように聞いてみてください。
- 「この見積りでは、どこまで工事しますか?」
- 「含まれない工事はありますか?」
- 「図面やメモで確認できますか?」
工事範囲が分かりやすく明示されている会社は、契約前の安心感につながります。
書面に残したい内容②見積りに含まれる費用
次に、見積りに含まれる費用を確認しましょう。
リフォームの見積りは、会社によって書き方が異なります。同じような工事に見えても、含まれている内容が違うことがあるため注意が必要です。
たとえば、以下のような費用が入っているかを確認しましょう。
- 材料費
- 工事費
- 解体費
- 処分費
- 養生費
- 下地補修
- 電気工事
- 配管工事
- 清掃費
「一式」と書かれている場合は、中身を具体的に説明してもらうことが大切です。見積りの見方については、こちらの記事でも詳しく説明しています。
書面に残したい内容③追加費用が出る場合
リフォームでは、工事を始めてから初めて分かることもあります。床下や壁の中の傷みなど、事前には見えにくい部分があるため、追加費用が出ること自体がすべて悪いわけではありません。
ただし、追加費用が出る場合の説明は契約前に確認しておく必要があります。
質問するときは、このように聞いてみてください。
- 「追加費用が出る可能性はありますか?」
- 「出るとしたら、どんな場合ですか?」
- 「金額が変わる前に説明してもらえますか?」
- 「こちらの同意なく工事を進めることはありませんか?」
- 「追加工事は書面やメールで確認できますか?」
追加費用は口頭だけで決めず、内容と金額を書面で確認してから判断しましょう。
書面に残したい内容④保証の対象と対象外
保証についても、口頭だけで確認を済ませないようにしましょう。「保証があります」と言われても、何でも直してもらえるとは限りません。確認したいのは保証の年数だけではありません。
- どこまでが保証の対象か
- 対象外になるのはどんな場合か
- 工事ミスの場合はどう対応するか
- 自然な傷みや使い方による不具合はどうなるか
- 保証書は発行されるか
- 工事後の相談先はどこか
ここまで確認しておくと安心です。
書面に残したい内容⑤工事後の相談先
工事後の相談先も、契約前に確認しておきましょう。リフォームでは、工事が終わったあとに気になる点が出てくることがあります。
そのときに誰へ連絡すればよいのか、担当者が変わっても会社として対応してもらえるのかを確認しておくと安心です。
質問するときは、このように聞いてみましょう。
- 「工事後に困ったときはどこに連絡しますか?」
- 「担当者が変わっても対応してもらえますか?」
- 「保証の相談先はどこですか?」
- 「連絡先を書面で確認できますか?」
工事後の連絡先まで明確に分かる会社は、信頼しやすくなります。
メールや打ち合わせメモでも確認できます
確認内容は、必ずしも堅苦しい書類でなくても構いません。契約書や見積書に追記してもらう方法もありますし、メールや打ち合わせメモで残す方法もあります。大切なのは、あとから見返せる形にしておくことです。
たとえば、以下のような方法です。
- 見積書に追記してもらう
- 打ち合わせメモをもらう
- メールで確認内容を送ってもらう
- 変更があったら書面で確認する
- 写真や図面にメモを残す
このような方法でも「言った・言わない」を防ぎやすくなります。知り合いの業者に頼む場合でも、「念のため、内容をメモで残しておきたいです」と伝えれば自然に受け入れてもらえるはずです。
私たちが書面確認で見ていること
優良工事店ネットワークでは、工事店を評価する際、説明が確認できる形で残っているかどうかも重視しています。見ているのは金額の安さだけではありません。
たとえば、以下のような点です。
- 工事範囲が分かりやすいか
- 見積りに含まれる費用が明確か
- 追加費用の説明が事前にあるか
- 保証の対象と対象外が明記されているか
- 工事後の相談先がはっきりしているか
リフォームでは、口頭の説明だけでは不安が残ることがあります。お客様が納得して判断できるように、確認できる形で丁寧に説明してくれる会社かどうかを見極めることが大切です。
建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。
会社選びで大切なことを順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|口頭ではなく確認できる形で残す
リフォームでは、口約束だけで進めないことが大切です。特に確認したいのは、次の5つです。
- 工事範囲
- 見積りに含まれる費用
- 追加費用が出る場合
- 保証の対象と対象外
- 工事後の相談先
知り合いの業者に頼む場合でも、書面で確認しておくと安心です。
不満があっても言いにくい関係だからこそ、最初にしっかりと確認しておくことが大切です。口頭で済ませず、見積書、契約書、メール、打ち合わせメモなど、あとから確認できる形で残しておきましょう。
契約前の説明に不安がある方へ
リフォームの説明を聞いても、どうしても不安が残ることがあります。
「口頭では大丈夫と言われたけど不安」
「知り合いの業者だから細かく聞きにくい」
「追加費用や保証を書面でしっかり確認したい」
そう感じたときは、第三者の立場でご相談をお受けしています。
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