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執筆:二級建築士 安藤勉
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二世帯住宅を検討する際、「思ったより費用が高くなった」と感じることがあるかもしれません。
最初は800万円くらいの予定だったのに、見積りを見ると1,000万円。さらに工事内容を検討するうちに、1,500万円以上になることもあります。
私たちは20年以上にわたり、全国のリフォーム会社の審査や、お客様からのご相談をお受けしてきました。その中でも、
- 予算をオーバーしてしまった
- どこまで工事するか迷った
- 気付いたら予算が大きく増えていた
というご相談は少なくありません。
今回は、二世帯住宅で予算オーバーしやすい人の共通点について説明します。
予算オーバーは珍しいことではない
二世帯住宅のリフォームでは、当初の予算より高くなることは珍しいことではありません。
なぜなら、実際に計画を進めると、
- キッチンを別に設置したい
- 浴室やトイレも別にしたい
- 親世帯と子世帯の生活空間を分けたい
- 玄関も別にしたい
- 断熱工事もしたい
- 将来の介護も考えておきたい
など、追加したくなることが増えるからです。
また、築年数の古い住宅では、配管や下地の劣化が見つかることもあります。
そのため、二世帯住宅では、最初から予算いっぱいで考えるのではなく、少し余裕を持って計画することも大切です。
「せっかくだから」が予算オーバーの始まり
二世帯住宅で予算オーバーになる方の多くは、最初から高額な工事を希望していたわけではありません。
むしろ、「せっかくだから」という気持ちから費用が増えていくことが少なくありません。例えば、
- 親世帯専用のキッチンを追加
- 浴室やトイレを増設
- 玄関を別にする
- 親世帯と子世帯の動線を分ける
などです。どれも暮らしやすさを考えた工事かもしれません。
しかし、一つひとつ追加していくと、気付いた時には予算を大きく超えてしまうことがあります。
予算オーバーする人には共通点がある
私たちは20年以上にわたり、全国の工事店の審査やお客様相談をお受けしてきました。
その中で感じるのは、予算オーバーしやすい方ほど、最初に「何を優先するか」が決まっていないことです。例えば、
- 親世帯の生活を快適にしたい
- 子育てしやすい環境にしたい
- 将来の介護に備えたい
- プライバシーを確保したい
など、本当に重視したいことが決まっていれば、予算も管理しやすくなります。
一方で、「親も子も全員が100点満点で満足する家にしたい」と考えると、予算はどんどん膨らみやすくなります。
そのため、最初に優先順位を整理することが大切です。
予算オーバーを防ぐ一番簡単な方法
予算内で二世帯住宅を進めるためには、
- 絶対に必要なもの
- できれば入れたいもの
- 予算次第で考えるもの
を分けて考えることをおすすめします。
例えば、「親世帯と子世帯の生活時間が違う」が悩みなら、設備を増やすことよりも動線計画を優先した方が満足度は高くなるかもしれません。
すべてを取り入れるのではなく、自分たちにとって何が重要なのかを整理することが大切です。
予算を言わない方が得だと思っていませんか?
予算を伝えると、その金額に合わせて見積りを作られるのではないかと心配する方もいます。
そのため、「予算は言わない方が良い」と考える方も少なくありません。
しかし、私たちは必ずしもそうとは思いません。なぜなら、工事店も予算が分からなければ提案しにくいからです。
例えば、1,000万円の予算で考えている方に、2,000万円の工事を提案しても意味がありません。
逆に、2,000万円まで考えている方なのに、工事店が予算を低く見積もって1,000万円程度の提案しかしなければ、本来できたはずの工事が提案されないこともあります。そのため、
- やりたいことはすべて伝える
- 予算の目安も伝える
ことをおすすめします。
ただし、私たちは予算を伝える際に、使える金額ギリギリではなく、少し余裕を残した金額を伝えることをおすすめしています。
例えば、実際には1,000万円まで考えていても、「できれば800万円以内に抑えたい」と伝えるイメージです。
なぜなら、工事中に想定していなかった補修工事が必要になったり、打合せの途中で追加したい内容が出てきたりすることもあるからです。
本当に大切なのは会社選び
二世帯住宅で予算オーバーになる方の多くは、工事店にだまされたわけではありません。
むしろ、親世帯と子世帯、それぞれの要望が増えた結果として、予算が膨らんでいるケースが少なくありません。
私たちの経験上、予算内で満足度の高い工事をされた方ほど、「やりたいこと」と「予算の目安」を最初に工事店へ伝えています。また、その希望や予算に合わせて優先順位を整理しながら提案してくれる会社を選んでいます。
そのため大切なのは、何でも勧める会社ではなく、「何を優先するべきか」を一緒に考えてくれる会社を選ぶことです。
また、予算オーバーを防ぐためには、見積りの内容を確認することも大切です。見積りで確認したいポイントは、こちらで詳しく解説しています。
二世帯住宅だけでなく、リフォーム全体で予算オーバーしやすい人の共通点については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
二世帯住宅で予算オーバーを防ぐためには、会社選びも大切です。
リフォーム会社を選ぶときは、建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】の4つが特に重要だと考えています。
会社選びについて順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|予算オーバーの原因は要望が増えることも多い
二世帯住宅で予算オーバーになる方の多くは、最初から予算が足りなかったわけではありません。打合せの中で、
- 設備を増設する
- 生活空間を分ける
- 収納や断熱工事を追加する
ことで費用が増えていきます。
また、親世帯と子世帯の要望をできるだけ実現しようとして、工事範囲が広がることも少なくありません。そのため、
- 何を優先するのか
- どこまで予算をかけるのか
を最初に整理することが大切です。
また、予算を隠すのではなく、やりたいことと予算の目安を工事店へ伝えることで、より希望に近い提案を受けやすくなります。
予算内で満足度の高い二世帯住宅にするためには、優先順位を整理して提案してくれる会社を選ぶことをおすすめします。
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会社選びのポイントも掲載していますので、ご家族で二世帯住宅について話し合う際の参考資料としてもご活用ください。
※NHKでも紹介された冊子です
※累計100万部発行
関連する注意点は、リフォームお役立ちトピックスでも確認できます。