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執筆:二級建築士 安藤勉
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リフォームを考えている方の中には、「今すぐ工事した方がいいのかな」「もう少し様子を見ても大丈夫かな」と迷う方も多いと思います。
実は、リフォームには急いだ方がよいケースと、急がなくてもよいケースがあります。
私たちは全国で20年以上、リフォーム会社の審査や、お客様からのご相談をお受けしてきました。その中でも、
- 今すぐ工事した方がいいのか分からない
- 業者から急いだ方がいいと言われた
- もう少し様子を見ても大丈夫なのか知りたい
というご相談は少なくありません。
今回は、放置すると修理費が高くなりやすい症状について説明します。
すべてのリフォームを急ぐ必要はない
リフォーム会社から、「今すぐ工事しないと大変なことになりますよ」と言われて不安になる方もいます。
しかし、すべての工事を急ぐ必要があるわけではありません。例えば、
- 設備が古くなった
- デザインを変えたい
- 使い勝手を良くしたい
といった工事は、少し時間をかけて検討できる場合もあります。一方で、放置すると建物への被害が広がるケースもあります。
大切なのは、「工事が必要か」ではなく、「今すぐ工事が必要か」を見極めることです。
工事を急いだ方がよいのは「被害が広がる症状」
今すぐ工事した方がよいケースには共通点があります。
それは、「放置すると建物の傷みが広がる症状」です。例えば、
- 雨漏り
- 水漏れ
- 外壁や屋根からの浸水
- 床の腐食
- シロアリ被害
などです。このような症状は、時間が経つほど修理範囲が広がることがあります。
最初は部分補修で済んだものが、後から下地や構造部分まで傷んでしまい、工事費が大きく増えることもあります。
そのため、まずは建物の傷みを止めることが優先です。
雨漏りは早めの対応がおすすめ
急いだ方がよい代表例が雨漏りです。雨漏りは天井のシミだけではありません。見えない場所で、
- 木材の腐食
- 断熱材の劣化
- カビの発生
などが進むことがあります。また、一度の雨では症状が出なくても、大雨や台風の時だけ被害が出るケースもあります。
放置期間が長くなるほど修理範囲が広がりやすいため、早めに相談することをおすすめします。
水漏れも放置しない方がよい
キッチンや洗面所、トイレなどの水漏れも注意が必要です。最初は少量でも、
- 床下の腐食
- カビの発生
- シロアリ被害
につながることがあります。特に、
・床がフワフワする
・水道代が急に増えた
・配管付近が湿っている
といった場合は早めに確認した方が安心です。
シロアリ被害は放置しない方がよい
シロアリは木材を食べるため、建物の構造部分に被害が広がることがあります。特に、
- 床が沈むような感覚がある
- 羽アリを見かけた
- 木材がスカスカになっている
といった症状がある場合は注意が必要です。
放置すると床や柱などの構造部分まで被害が広がり、補修費用が大きくなることがあります。そのため、早めに点検や対策を検討することをおすすめします。
外壁や屋根の傷みも注意
外壁や屋根は、家を雨から守る大切な部分です。例えば、
- 大きなひび割れ
- 塗膜の剥がれ
- 屋根材の割れ
- コーキングの劣化
などがある場合は注意が必要です。すぐに雨漏りするとは限りませんが、傷みが進むと雨水が侵入しやすくなり、補修範囲が広がることがあります。
そのため、定期的に状態を確認することが大切です。
急がなくてもよいリフォームもある
一方で、次のような工事は比較的検討する時間があります。
- まだ使える設備の交換
- デザイン変更
- 収納の追加
- 将来に備えたリフォーム
もちろん早めに計画することは悪いことではありません。
しかし、「今契約しないと損」「今月中なら安くなる」という理由だけで慌てて契約する必要はありません。
リフォームは高額な買い物です。複数の会社を比較したり、家族で相談したりする時間も大切です。
物価高だけを理由に判断しない
最近は、「これから値上がりします」という話を聞くことも増えました。
確かにリフォーム費用は以前より上がっています。しかし、物価高だから急ぐのではなく、家の状態から判断することが大切です。
例えば雨漏りしているなら早めに対応した方が良いでしょう。一方で、問題なく使えている設備であれば、慌てて契約する必要はありません。
私たちは20年以上お客様相談をお受けしていますが、後悔する方ほど「急がされたから契約した」というケースが少なくありません。
判断に迷う時は家の状態を確認する
私たちは全国で20年以上、お客様からのご相談をお受けしてきました。
その中で感じるのは、「急ぐべきかどうか分からない」という方が非常に多いことです。実際には、
- すぐ工事した方がよいケース
- 数年様子を見ても問題ないケース
の両方があります。大切なのは営業トークではなく、家の状態を確認して判断することです。
また、工事を急ぐべきか迷う場合は、物価高や追加費用のリスクも含めて考える必要があります。物価高のリフォームで注意したいポイントについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
中古住宅リフォームで予算オーバーを防ぐためには、会社選びも大切です。
リフォーム会社を選ぶときは、建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】の4つが特に重要だと考えています。
会社選びについて順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|急ぐべき工事と急がなくてもよい工事がある
リフォームはすべて急ぐ必要があるわけではありません。ただし、
- 雨漏り
- 水漏れ
- 外壁や屋根の傷み
- シロアリ被害
などは、放置すると修理費が高くなることがあります。一方で、生活に支障のない工事や、将来のための工事は慌てて契約する必要はありません。
大切なのは、「今工事が必要なのか」を家の状態から判断することです。
物価高や営業トークだけで判断するのではなく、本当に急ぐべき工事なのかを見極めることが、後悔しないリフォームにつながります。
判断に迷う場合は、「工事が必要か」ではなく、「今すぐ工事が必要か」を確認することが大切です。
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