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耐震診断を受けたら工事は必要?判断のポイントを建築士が解説

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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耐震診断を勧められたものの、

「診断を受けたら工事を勧められるのでは?」
「耐震補強工事をしなければならないの?」

と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

実際に、私たちにもこのようなご相談が寄せられます。

しかし、必ずしも工事が必要になるわけではありません。

耐震診断は、現在のお住まいの状態を確認し、必要な対策を考えるために行うものです。

この記事では、耐震診断の目的や診断結果の考え方、工事が必要なケース・不要なケースについて、建築士の立場から分かりやすく解説します。

【建築士からのメッセージ】
この記事は、不安をあおって工事を勧めるためのものではありません。
耐震診断は、工事を決めるためではなく、現在のお住まいの状態を知るために行うものです。
私たちは20年以上にわたり、全国のリフォーム会社の調査や、お客様からの住まいのご相談をお受けしてきました。
その経験をもとに、お客様が安心して判断できるよう、正しい情報を中立の立場でお伝えしています。

この記事で分かること
✅耐震診断の目的
✅耐震診断では何が分かるのか
✅工事が必要なケース・不要なケース
✅診断結果の考え方
✅耐震対策の進め方

耐震診断を受けたら工事は必要なのでしょうか?

必ずしも工事が必要になるわけではありません。

耐震診断は、住宅の耐震性を確認し、必要な対策を判断するために行うものです。

診断の結果、

  • 現状のままで問題ない住宅
  • 今後も様子を見ればよい住宅
  • 一部の補強を検討した方がよい住宅
  • 耐震補強工事を検討した方がよい住宅

など、建物によって結果は異なります。

つまり、耐震診断は「工事をするため」ではなく、「工事が必要かどうかを判断するため」のものなのです。

耐震診断では何を調べるのでしょうか?

耐震診断では、図面や現地調査をもとに、建物が地震にどの程度耐えられるかを総合的に確認します。

例えば、

  • 建物の形状やバランス
  • 壁の量や配置
  • 柱や梁の状態
  • 基礎の状態
  • シロアリ被害や木材の劣化
  • 増改築の有無

などを確認し、現在の耐震性を評価します。

診断の目的は、「現在のお住まいの状態を知り、改善点を見つけること」であって、「工事を契約すること」ではありません。 

工事が不要なケースもあります

耐震診断の結果、改善点が見つかったとしても、大規模な耐震補強工事が不要と判断されることもあります。 

例えば、

  • 現在の耐震性能で大きな問題がない場合
  • 適切に維持管理されている場合
  • 一部の改善だけで十分と判断される場合

などです。

また、自治体の耐震診断制度では、診断のみを行い、工事は別の会社へ依頼する仕組みになっているケースもあります(自治体によって異なります)。

診断と工事が分かれていると、診断結果を落ち着いて検討しやすいというメリットがあります。

一方で、診断と工事を同じ会社へ依頼すること自体が悪いわけではありません。

大切なのは、その場で契約を急がず、診断結果や提案内容に納得したうえで判断することです。

耐震補強工事を検討した方がよいケース

耐震診断の結果によっては、耐震補強工事を検討した方がよいと判断されることがあります。

例えば、

  • 耐震性能が大きく不足している
  • 建物のバランスに問題がある
  • シロアリ被害や構造材の腐食が見つかった
  • 増改築によって耐震性が低下している

などです。

ただし、このような結果でも、すぐに工事を契約する必要はありません。

診断結果をもとに、補強方法や費用、補助制度などを確認し、ご家族とも相談しながら検討すれば十分です。

できることから始める。

それが、後悔しない耐震対策につながります。

耐震診断は健康診断と同じです

耐震診断は、人の健康診断とよく似ています。

健康診断を受けても、必ず手術や入院が必要になるわけではありません。

生活習慣を見直すだけでよい場合もあれば、定期的に経過を観察するだけでよい場合もあります。

一方で、早めの治療を勧められることもあります。

耐震診断も同じです。

現在のお住まいの状態を知り、改善点があれば必要な対策を考えるために行います。

診断と工事は別の話です。

まずは現在のお住まいの状態を知り、必要に応じて、できることから始めることが大切です。

まとめ

耐震診断を受けたからといって、必ず耐震補強工事が必要になるわけではありません。

耐震診断は、「工事をするため」ではなく、「工事が必要かどうかを判断するため」のものです。

大切なのは、現在のお住まいの状態を正しく知ることです。

耐震対策は、「工事をするか、しないか」の二択ではありません。

現在のお住まいの状態を知り、必要に応じて、できることから始めること。

それが、住まいとご家族を守る第一歩になります。

耐震について不安な方へ

耐震性に不安がある場合は、まずお住まいの市区町村で耐震診断制度を利用できるか確認してみましょう。

また、「耐震診断を受けた方がいいのか分からない」という場合は、建築士や耐震診断の実績がある専門家へ相談するのも一つの方法です。

相談先に迷った場合は、会社選びのポイントをまとめたこちらの記事も参考にしてください。

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