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執筆:二級建築士 安藤勉
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外壁塗装が完成したあと、
「選んだ色と違って見える」
「想像より明るかった」
「家に合わない気がする」
このように感じる方は少なくありません。
外壁は住宅の印象を大きく左右するため、色の違いは大きな後悔につながります。
では、塗装後に色が気に入らなかった場合、やり直してもらうことはできるのでしょうか。
結論から言うと、単純に「イメージと違った」という理由だけでは、無料で塗り直しは困難です。
ただし、業者側の説明不足や施工ミスが原因の場合は、対応してもらえる可能性が高くなります。
この記事では、外壁塗装後に色が違って見える原因や、やり直しができるケース、失敗を防ぐ方法を解説します。
外壁塗装後に色が違って見える原因
外壁塗装では、完成後に「思っていた色と違う」と感じることがあります。
その理由は、次のようなものです。
小さな色見本と外壁全体では印象が変わる
外壁塗装では、色見本帳やサンプルを見ながら色を決めます。
しかし、小さなサンプルで見た色と、家全体に塗った色では印象が変わります。
これは「面積効果」と呼ばれるものです。一般的には、
- 明るい色は広い面積になると、より明るく見える
- 暗い色は広い面積になると、より濃く見える
傾向があります。
そのため、サンプルだけで判断すると、完成後に違和感を感じることがあります。
天気や時間帯によって色の見え方が変わる
外壁は、太陽光の影響を大きく受けます。
晴れた昼間に見る色と、
- 曇りの日
- 朝や夕方
- 日陰
では印象が変わります。
室内で見る色見本だけでは、実際の外観を完全に判断することは難しいです。
周囲の建物や屋根とのバランスで印象が変わる
外壁の色だけを見て決めると、完成後に違和感が出る場合があります。
例えば、白系の外壁を選んだ場合でも、
- 屋根の色
- 玄関ドア
- サッシ
- 周囲の住宅
との組み合わせによって印象がガラリと変わります。
外壁塗装は、家全体のバランスで考えることが大切です。
外壁塗装の色は無料でやり直してもらえる?
「色が気に入らないから塗り直してほしい」と思っても、簡単に塗り替えることは困難です。
理由は、施主が選んだ色で施工した場合、業者側に責任がないためです。
無料でやり直しになる可能性があるケース
以下の場合は、業者へ相談できます。
契約した色と違う色で施工された
例えば、契約で決めた色番号と違う色で塗装された場合です。
これは施工ミスの可能性がありますので塗装業者に伝え、塗り直してもらいましょう。
業者の説明と実際の仕上がりが大きく違う
説明内容と実際の仕上がりが大きく異なる場合は、相談する価値があります。
例えば、艶の有り無し、2階と1階の色分けが打ち合わせと違った場合です。言った言わないを防ぐには、記録を残しておくことがオススメです。
塗装不良がある場合
色の問題ではなく、
- 色ムラ
- 塗り残し
- 塗料の剥がれ
- 明らかな施工不良
がある場合は、補修対象になる可能性があります。
無料でのやり直しが難しいケース
一方で、次のような場合は注意が必要です。
- 完成後に好みではないと感じた
- 思ったより明るかった
- 家族の意見が変わった
- 周囲の家と合わなかった
このような理由は、基本的には施主側の判断によるものと考えられます。
塗り直しには、
- 足場費用
- 塗料費
- 職人の施工費
が必要になるため、大きな費用負担になります。
外壁塗装の色選びで失敗しないためのポイント
完成後の後悔を防ぐには、契約前の確認が重要です。
大きめの色サンプルで確認する
小さい色見本だけで決めるのは避けましょう。
可能であれば、塗板(とばん)と呼ばれる
- A4サイズ以上のサンプル
- 実際の外壁に近い状態
で確認すると安心です。
実際の住宅施工例を見る
同じ色でも、住宅の形や周囲の環境で印象は変わります。
施工事例を見ると、「完成後のイメージ」をつかみやすくなります。
カラーシミュレーションだけで決めない
最近はパソコンやスマホで外壁色を確認できるサービスもあります。
ただし、画面によって色の見え方は変わります。
カラーシミュレーションは参考として利用し、最終判断は実物で確認しましょう。
契約前に色について確認しておく
外壁塗装では、契約前の確認が大切です。
確認したい内容は、
- 使用する塗料の商品名
- 色番号
- 施工範囲
- 色変更が可能なタイミング
です。
口頭だけではなく、書面で残しておくと安心です。
外壁塗装は色より業者選びが重要
外壁塗装では、色選びに注目しがちです。
しかし、長く安心して住むためには、業者選びも重要です。
優良な塗装業者は、
- 色選びを急がせない
- メリットや注意点を説明する
- 実際の施工事例を見せる
など、完成後のイメージまで考えて提案します。
また、塗装技術や下地処理によっても仕上がりは変わります。
安さだけで選ぶのではなく、施工内容を確認することが大切です。
もし色に納得できない場合の相談方法
完成後に色の違和感がある場合、まずは施工業者へ相談しましょう。
その際は、「気に入らないから変えてほしい」ではなく、「契約時の説明と仕上がりが違う」と具体的に伝えることが大切です。
確認するポイントは、
- 選んだ色番号
- 使用した塗料
- 施工前の説明内容
- どの部分が違うと感じるか
です。
感情的にならず、事実を整理して相談しましょう。
外壁塗装で後悔しないためには、建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】の4つが特に重要だと考えています。
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まとめ
外壁塗装後に「色がイメージと違う」と感じても、単純な好みの問題では無料でやり直しになるケースは多くありません。
ただし、
- 契約した色と違う
- 業者の説明と大きく違う
- 施工不良がある
場合は、対応を相談できます。
外壁塗装の色選びで後悔しないためには、契約前に実物サンプルを確認し、施工事例を見ることが大切です。
そして何より、丁寧に説明してくれる塗装業者を選ぶことが、満足できる外壁塗装につながります。
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