木造戸建て住宅のタイルのお風呂をシステムバスに改装する工事の流れは次の通りです。
?養生
?解体
?給水、給湯、排水の配管
?電気配線
?生コンクリート打設
?養生期間
?ユニットバス組立
?配管接続
?間仕切り造作
?間仕切り壁クロス貼り
?電気機器配線繋ぎ込み
各工事ごとの内容について詳しくご説明いたします。
1日目
1日目は、解体作業を行います。浴室を解体をする時には騒音と埃がかなり出ます。騒音でご近所に迷惑をかけますので、事前に近隣挨拶をしておきましょう。
浴室改装をご検討中の方に浴室解体撤去処分の費用をご説明差し上げると、
「こんなに費用が掛かるの!?」
と驚かれますが実際に作業の大変さを目の当たりにすると殆どの方が解体費用は妥当ですねと納得されます。
養生:作業時間30分程度
まず最初に、工事中に今の室内を汚したり、キズつけないように養生(ようじょう)します。
養生を行わないと、改装しない部分に思わぬ汚れやキズが付いてしまいます。養生する時は養生材と内装材の間に砂などが入らないように気を付けます。床材を養生する時などは特に気を付けておかないと養生材を上から踏んだ時に床にキズが入ってしまいます。
また、どんなに綺麗に養生しても埃が舞いますので汚したくない物は収納庫などにしまっておくか、シートなどを自分で掛けるようにしましょう。
解体:作業時間5時間~8時間程度
水道メーターにある止水栓を絞って、家の水の供給を止めます。そして、浴室の水栓金具(蛇口)を撤去して給水管にプラグ(配管のネジに打ち込む樹脂製の筒 写真では赤いプラグを使用しています)を打ちます。プラグを打つことにより浴室の配管からは水やお湯が出なくなりますので、その他の水廻りは問題なく使用できるようになります。 タイルの浴室を人力で解体をしていきます。壁のタイルを解体しないとシステムバスが入らない場合は写真の様に解体します。また、解体をすると木材が腐って朽ち果てていることがあります。その場合は、新しい木材に取替えます。木材が腐って強度が低下していると家の構造に不具合が出てしまいます。こういった事から、基本的に取替を勧める工事店がほとんどです。木材の取替えには追加費用が数万円から20万円ほど掛かってしまいます。
また、古い住宅などには、断熱材が入っていない事もあります。この写真のケースでも断熱材が入っていなかったので、グラスウールという断熱材を新たに入れています。断熱材の価格はそんなに高くないので、断熱材が入っていない場合は、入れてもらう方が良いでしょう。また、木部に防虫防腐塗料を新たに塗る事もあります。
2日目
給水、給湯、排水の配管:作業時間4時間前後
タイルの浴室の解体が終わったら、給水、給湯、排水の配管を行います。解体後の配管では、新たに組立するシステムバスは取付けられません。配管の位置が適切ではないため、承認図と呼ばれる設備機器の図面を見ながら配管します。
電気配線作業時間:2時間程度
配管作業の前後もしくは同時に電気の配線も行います。配線に異常がある場合は、この時に新しい物に取替えます。
生コン打設:作業時間4時間前後
給排水配管と電気配線が終わったら、砕石をひき、ワイヤーメッシュを敷き込んで、コンクリートを打設します。
3日目 養生期間:養生期間1日 生コンクリートが乾ききるまで1日ほど期間を置きます。
4日目 システムバス組立:作業時間8時間前後 住宅設備機器メーカー認定を受けた専門店の施工でシステムバスを組み立てます。「システムバスは大きいのにどうやって浴室に搬入するのだろう?」と皆さんは思われるかもしれませんが、部品を浴室内で組み立てていくので大丈夫です。浴槽などの大きな部品は、搬入経路を通れるか事前に確認しておきます。部品と部品の間には、パッキンを入れたり、コーキングを充填したりして防水性を高めます。コーキングが施工中パネルなどに付いてしまうので最後に清掃して組立完了です。また、コーキングが乾くまで入浴は控えるようにしましょう。
配管接続:作業2時間前後 水栓金具や循環金具(浴槽内の給湯口)に給水給湯管を接続し、排水口に排水管を取付けます。 5日目
浴室と洗面室の間の間仕切り造作 洗面所側の壁を大工さんが造作します。壁の中に配線が通っているか確認しておきます。
間仕切り壁クロス貼り 内装の職人さんがクロス(壁紙)を貼ります。 電気機器配線繋ぎ込み 電気の職人さんがスイッチやコントロールパネルを取付けます。また、浴室内の照明や浴室暖房や換気扇を取付けます。
完成! 全ての工程が終わり、システムバスの取替えが完了しました!!
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