現地調査で確認していること|リフォーム会社は何を見ている?

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執筆:二級建築士 安藤勉
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リフォームの見積りを依頼すると、リフォーム会社が現地調査に訪れます。

その時、「寸法を測っているだけでは?」と思われる方もいるかもしれません。

しかし、実際には寸法だけではなく、建物の状態や工事のしやすさ、お客様のご希望など、正式な見積りを作成するために必要な情報を幅広く確認しています。

私たちは20年以上にわたり、全国のリフォーム会社の調査や、お客様からのご相談をお受けしてきました。その中でも、

「現地調査では何を見ているのですか?」
「質問が多い会社の方が良いのでしょうか?」

といったご相談をいただくことがあります。このような疑問を持つのは自然なことです。

現地調査は、単に寸法を測るためだけではありません。お客様に合った工事内容を考え、正確な見積りを作成するための大切な工程です。

今回は、リフォーム会社が現地調査で何を確認しているのか、建築士の視点から分かりやすく解説します。

現地調査とは?

現地調査とは、正式な見積りを作成するために、実際に建物の状況を確認することです。

見積りを作るには、

  • 建物の状態
  • 工事する範囲
  • 必要な材料の数量
  • 工事方法
  • お客様のご希望

などを確認する必要があります。これらを確認せずに正確な見積りを作成することはできません。

そのため、現地調査は「寸法を測るため」ではなく、「お客様に合った工事内容や正式な見積りを作成するため」に行われます。

現地調査で確認した内容をもとに、使用する商品や工事方法を検討し、正式な見積りが作成されます。

現地調査で確認していること

現地調査では、寸法を測るだけではありません。

正式な見積りを作成するために、主に次の4つを確認しています。

① 建物の状態

まず確認するのは、建物の状態です。例えば、

  • 劣化状況
  • 雨漏りの有無
  • 下地の状態
  • ひび割れ

などです。同じリフォームに見えても、建物の状態によって必要な工事は変わります。

② 見えない部分の状況

現地調査では、見えている部分だけではなく、見えない部分の状態もできる限り確認・予測しています。例えば、

  • 配管の状況
  • 配線の状況
  • 下地の傷み

などです。実際に解体してみないと分からない部分もありますが、経験豊富な担当者ほど建物の状況からある程度予測しています。

そのため、「ここは追加調査が必要かもしれません」と事前に説明する会社もあります。

③ 工事のしやすさ

工事費用には、建物の状態だけでなく、工事を行う条件も影響します。例えば、

  • 駐車スペース
  • 搬入経路
  • 足場を設置できるか

などです。こうした条件によって、工事方法や費用が変わることもあります。

④ お客様のご希望や暮らし方

現地調査では、建物だけではなく、お客様についても確認しています。例えば、

  • どんなことに困っているのか
  • なぜリフォームを考えたのか
  • 何を優先したいのか
  • 将来どのように暮らしたいのか

などです。全国の工事店を見ていると、信頼できる会社ほど、自社の商品や工事の説明をする前に、お客様の話をよく聞いています。

なぜなら、お客様のご希望や暮らし方を理解しなければ、本当に合った提案はできないからです。

そのため、現地調査で質問が多いこと自体は悪いことではありません。

むしろ、お客様に合った工事や提案をするために、必要な確認をしている可能性があります。

一方で、現地調査の段階から自社の商品や工事の説明ばかりをしている場合は、少し注意した方がよいかもしれません。

現地調査は、工事を売り込む場ではなく、お客様に合った工事を考えるための大切な時間でもあるのです。

現地調査が終わるとどうなる?

現地調査が終わると、確認した内容をもとに正式な見積りが作成されます。例えば、

  • 使用する商品の選定
  • 工事する範囲の確認
  • 必要な材料や数量の計算
  • 工事方法の検討
  • 必要に応じた追加工事の検討

などを行い、工事内容と金額を一つひとつ整理して見積りを作成します。

そのため、現地調査から正式な見積りが完成するまでには、数日から1週間程度かかることもあります。

また、現地調査の結果によっては、当初想定していなかった工事が必要になることもあります。例えば、

  • 配管の老朽化が見つかった
  • 下地の補修が必要だった
  • 雨漏りによる傷みが見つかった

などの場合は、工事内容や見積金額が変わることもあります。

このように、正式見積りは現地調査の結果を反映して作成されるため、概算見積りと金額が変わることも珍しくありません。

そのため、正式な見積りが届いたら、金額だけを見るのではなく、

  • どこまで工事を行うのか
  • 使用する商品や設備は何か
  • なぜその工事が必要なのか

まで確認することが大切です。

現地調査が終わると、次は正式な見積りを比較・検討することになります。

見積りを依頼する時のポイントや、相見積りで会社を見極める方法については、こちらをご覧ください。

▶【見積り】の頼み方と見極め方(約3分)

現地調査でよくある疑問

現地調査については、工事内容だけでなく、当日の流れや進め方についても多くのご質問をいただきます。例えば、

  • 現地調査は何分くらいかかる?
  • 立ち会いは必要?
  • 事前に準備することはある?
  • 現地調査を受けた後でも断って大丈夫?
  • 断る場合はどのように伝えればいい?

それぞれ詳しく解説していますので、気になる内容からご覧ください。 

→ 現地調査は何分くらいかかる?

→ 現地調査は立ち会いが必要?

→ 現地調査で準備すること

→ 現地調査は断ってもいい?

→ リフォーム会社の断り方

会社選びの流れを知りたい方へ

現地調査は、会社選びの大切な判断材料の一つです。

建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。

会社選びで大切なことを順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。

まとめ

現地調査は、寸法を測るだけではありません。

建物の状態や工事条件、お客様のご希望などを確認し、正式な見積りや提案の土台を作るための大切な工程です。

また、質問が多いことも、お客様に合った工事を提案するために必要な確認である場合があります。

そのため、現地調査では担当者が何を確認し、どのような説明をしてくれるかにも注目してみましょう。

現地調査の丁寧さは、見積りや提案の質にもつながります。

時間の長さだけではなく、「何を確認していたのか」「納得できる説明があったか」という視点で見ることが、会社選びのポイントになります。

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