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執筆:二級建築士 安藤勉
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リフォームを考え始めると、
「せっかく工事をするなら後悔したくない。」
「後悔する人にはどんな共通点があるの?」
「契約前に気を付けることを知りたい。」
と思う方も多いのではないでしょうか。
私たちは20年以上にわたり、全国のリフォーム会社の審査や、お客様からのご相談をお受けしてきました。
その中で感じるのは、キッチンや浴室、外壁塗装など工事内容は違っても、後悔する理由には共通点があるということです。
今回は、20年以上のお客様相談から分かった、リフォームで後悔しないために知っておきたい5つのポイントをご紹介します。
リフォームで後悔する人の共通点
後悔① ショールームやカタログだけで判断する
キッチンやユニットバス、トイレ、洗面台などは、ショールームで見ると広く、高級感があり、とても使いやすそうに見えます。
しかし、実際の住宅では、
- 思ったより通路が狭かった
- 冷蔵庫や家具の配置がうまくいかなかった
- コンセントの位置が使いにくかった
- 圧迫感があった
- 思っていた色と違った
ということも少なくありません。
ショールームは商品を魅力的に見せるため、広い空間や照明で演出されています。
そのため、自宅へ設置した時とは印象が変わることがあります。
設備だけを見るのではなく、
- 家具の配置
- 動線
- 寸法
- 照明
- 収納とのバランス
まで考えながら計画することが大切です。
後悔② 今だけを考えてリフォームしてしまう
リフォームでは、現在の不便さを解消することに意識が向きがちです。
しかし、私たちがお客様相談をお受けする中では、
「5年後、10年後のことも考えておけば良かった。」
という後悔も少なくありません。
例えば、
- 収納が足りなかった
- 手すりを付けたくても壁に下地がなかった
- 浴室は暖かくなったが脱衣所が寒かった
- 掃除しにくい設備を選んでしまった
- 古い配管をそのまま残してしまった
といったケースです。
リフォームは設備を新しくするだけではありません。
これからの暮らしを考え、
- 家族構成の変化
- 年齢による身体への負担
- ヒートショック対策
- 収納計画
- 家事動線
まで考えておくことで、長く快適に暮らしやすくなります。
後悔③ 工事範囲や追加費用を理解していない
リフォームでは、
「思っていたより費用が高くなった。」
というご相談も少なくありません。
例えば、
- オプションを追加した
- 配管や下地の劣化が見つかった
- シロアリ被害があった
- 電気工事が必要だった
- 補助金の対象外だった
などです。また、
「キッチンを交換したから配管も全部新しくなると思っていた。」
「ユニットバスを交換したから暖かくなると思っていた。」
というように、工事範囲を誤解しているケースもあります。
契約前には、
- 見積りに含まれる工事
- 含まれない工事
- 追加費用が発生する可能性
- 工事範囲
を確認しておくことが大切です。
後悔④ 工事中・工事後のことを確認していない
契約前は、価格や設備ばかりに目が向きます。
しかし、本当に差が出るのは工事中や工事後です。
例えば、
- お風呂が使えない期間があった
- 荷物の移動が想像以上に大変だった
- 騒音やホコリが気になった
- 工事後に不具合が起きた
- 保証書はあるが対応してもらえなかった
- 担当者が退職して相談しにくくなった
- 工事店が廃業してしまった
というケースがあります。
工事は完成したら終わりではありません。
契約前に、
- 工事中の生活
- 保証内容
- 不具合が起きた時の連絡先
- 工事後の対応体制
まで確認しておくことが大切です。
後悔⑤ 価格や条件だけで会社を選ぶ
リフォーム会社を選ぶ時、
- 一番安かった
- 値引きが大きかった
- 補助金が使えた
- 保証年数が長かった
という理由だけで決めてしまう方もいます。もちろん、価格や補助金、保証は大切です。
しかし、私たちがお客様相談をお受けする中で感じるのは、後悔の原因が設備そのものにあるケースは多くありません。
実際には、
- 説明不足
- 提案不足
- 確認不足
によって後悔するケースがほとんどです。
信頼できる会社は、
- 現地調査を丁寧に行う
- メリットだけでなく注意点も説明する
- 工事範囲を分かりやすく説明する
- 工事後の対応まで説明する
という共通点があります。
価格や設備だけではなく、「どこまで説明してくれる会社か」という視点で会社を選ぶことが大切です。
工事内容別によくある後悔
工事内容によって後悔しやすいポイントは異なります。
気になる工事がある方は、こちらの記事も参考にしてください。
水まわりリフォーム
→ キッチンリフォームで後悔する人の共通点
→ ユニットバスリフォームで後悔する人の共通点
→ トイレリフォームで後悔する人の共通点
→ 洗面所・脱衣室リフォームで後悔する人の共通点
外まわりリフォーム
→ 外壁塗装で後悔する人の共通点
→ 屋根塗装で後悔する人の共通点
契約・お金
→ リフォーム補助金で後悔する人の共通点
→ リフォーム保証は何年必要?後悔する人の共通点
本当の原因は会社選び
ここまで、リフォームで後悔しないために知っておきたい5つのポイントをご紹介しました。
一見すると、
・キッチンの問題
・浴室の問題
・外壁塗装の問題
・保証の問題
・補助金の問題
のように見えるかもしれません。
しかし、私たちが20年以上にわたり全国のお客様からご相談をお受けしてきた中で感じるのは、後悔の多くは、設備そのものよりも、契約前の説明や会社選びによって防げたケースだったということです。
例えば、
「収納まで考えて計画しましょう。」
「将来を考えて、今のうちに手すりの下地を入れておきましょう。」
「この工事は追加費用が発生する可能性があります。」
「この補助金は対象外になる場合があります。」
「工事中は数日間、お風呂が使えません。」
このようなことを契約前に丁寧に説明し、お客様の暮らしまで考えて提案してくれる会社であれば、多くの後悔は未然に防ぐことができます。
反対に、設備や価格の説明だけで契約を進めてしまう会社では、工事が終わってから「聞いていなかった」「そこまで考えていなかった」と後悔してしまうことも少なくありません。
実際には、設備そのものよりも、「事前にどこまで説明を受けられたか」が満足度を左右することも少なくありません。
だからこそ、設備や価格だけを比較するのではなく、「どんな会社に任せるか」という視点で選ぶことが、後悔しないリフォームにつながります。
建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。
会社選びで大切なことを順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|後悔の多くは契約前に防ぐことができます
リフォームで後悔する人には、次のような共通点があります。
- ショールームや見た目だけで判断してしまう
- 今の暮らしだけで計画してしまう
- 工事範囲や追加費用を十分に理解していない
- 工事中や工事後のことを確認していない
- 価格や条件だけで会社を選んでしまう
これらは、工事が始まってからではなく、契約前の確認や会社選びによって防げることがほとんどです。
リフォームは何度も経験するものではありません。
だからこそ、設備や価格だけで判断するのではなく、これからの暮らしまで考えて提案してくれる会社を選ぶことが、後悔しないリフォームへの第一歩です。
工事内容ごとの注意点を詳しく知りたい方は、この記事でご紹介した各記事も参考にしてください。
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