一般的なリフォーム代金はいつ払えばいいのかを解説しています。
水栓金具やトイレ交換などの小規模工事では、引き渡し日にまとめて支払う(一括清算)ことが多く、50万~100万以上の工事や、工期が1か月以上になる場合は、数回に分けて支払う場合が一般的です。いつ、いくら支払うことになるかは、リフォーム会社により違いますので、契約時に確認が必要です。予算にあわせて早めに資金プランを立てておきましょう。
【目次】
代金支払いの時期と金額の目安
ローンによる支払方法
リフォームローンの選び方
お得な補助金制度を活用しましょう
例)代金支払いの時期と金額の目安
(リフォーム代金) (支払い)
50万円未満 引渡し日後100%
50万円以上 契約日までに50%・引渡し日後50%
100万円以下
100万円超 契約時30% 工事の中間日までに30%
300万円以下 引渡し日後40%
300万円超 契約日時20%
着工日までに20%
工事の中間日までに30%
引渡し日後30%
2回以上に分けて支払う場合、リフォーム費用の一部を前金として支払います。
3回以上に分けた支払いの場合、中間金は、工事開始後、完成するまでの中間位に支払うことになります。
ローンによる支払方法
・リフォームの内容によって、かかる金額は様々です。リフォームにかかる費用を一括で払うのが難しい場合に、便利なのがリフォームローンです。公的資金や民間金融機関が様々なローンを取り扱っています。
・リフォームローンの種類と特徴
(公的融資)… 住宅金融公庫・年金住宅融資 等
〇担保が必要(担保型)
〇金利 … (長期固定金利)一定の要件を満たせば、通常の住宅ローンと同じ扱い。
〇注意点 … 次の場合、融資は受けられません。
・融資額に対し、担保の評価が低い(担保割れ)。
・ 年齢・収入に対する、返済負担割合の要件を満たしているかの確認。
(民間融資)… 銀行・保険会社・信用金庫 等 ~ 担保型が、2種類(有・無)あります。
〇担保が必要(担保型)
〇金利 … (変動金利型)(短期固定金利型)が、一般的。
*(長期固定金利型)を扱う金融機関もあります。
〇注意点 … 公的融資とほぼ同じ。
〇担保は不要(無担保型)
〇金利 … (変動金利型)(短期固定金利型)が、多い。
2%前後。
〇注意点 … 公的融資とほぼ同じ。担保型に比べ、融資額少ない。
金利が高い。
返済期間、10年以内が多い。
*保証人は、原則不要。
リフォームローンの選び方
・(金利)から選ぶ
大きく分けてつぎの2種類があります。
「固定金利型」… 契約したときの金利が返済終了まで変わりません
「変動金利型」… 市場金利の変動に伴って、金利も変動していきます。
~ 「固定金利型」はさらに、2つの種類があります。
「長期固定金利型」 … 住宅金融公庫が扱っています。
「固定金利選択型」 … 主に、民間の金融機関が扱っています。
固定金利の期間を、2年、3年、5年、7年などの期間の中から契約時に選べます。
・メリットとデメリット
「固定金利型」
メリット ~ 毎月の支払金額が固定されますので、家計のプランが立てやすくなります。
金利が上昇した場合の、リスクを回避できます。
デメリット ~ 金利が下がった場合でも、契約時の金利を払わなければなりません。
「変動金利型」「固定金利選択型」
メリット ~ 金利が比較的に低いので、元本を早めに減らせることができます。
金利が下がった場合は、支払いの金額も安くなります。
デメリット ~ 金利が上昇した場合、支払いの金額も多くなります。
以上、どちらがよいかは、将来の金利がどう動くのか予測できないので、はっきりとは言えません。
ただ、家計の状況で大きく分けると次のようになると思います。
「固定金利型」向き ~ 長期返済が必要で、家計にあまり余裕がない場合にはよいでしょう。
「変動金利型」「固定金利選択型」向き ~ 借入額が少なく、短い期間で返済ができる場合や、繰上げ返済ができます。残高を早めに減らしていける場合にはよいでしょう。
・(担保)で選ぶ ~ 担保、無担保
通常の住宅ローンと違い、リフォームローンは(担保型)(無担保型)が選べます。(担保型)は、金利・返済の期間について、通常の住宅ローンとほとんど同じ条件で利用することができます。(無担保型)は、金利が高く(2%程度)設定されており、借りられる金額や返済の期間に制限があります。良い点は、担保や保証人など必要ないため利用しやすいという点です。
お得な補助金制度を活用しましょう
リフォーム内容の条件に合えば、お得な制度です。各自治体で異なる場合がありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
(介護リフォーム)… 要介護・支援の認定を受けている人が、浴室の手すりを付けるとか、段差を解消するなどの改修を行う場合、介護保険制度により補助額、上限20万円まで助成されます。*うち1割は、自己負担となります。
(バリアフリーリフォーム)… 介護認定に関係なく、自治体により高齢者のためのリフォームが対象になる場合があります。
(耐震リフォーム)… 1981年新耐震設計基準を満たしていない住宅に対して、助成を行う場合があります。
(省エネリフォーム)… 効率性のよい給湯器や発電機を使う場合に、国の補助金制度があります。太陽光発電システムの設置に、助成制度を設けている自治体もあります。
リフォームの検討から見積もりの過程で、費用が高額になることがわかった場合(税金も含まれます)、リフォームローンや補助金制度を利用することをおススメします。また、クレジットカードでの支払いが可能な会社もあります。
余裕をもった資金計画と、早めの準備で支払いの不安を解消しましょう。
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