「リフォーム引渡し前にチェックすること」

リフォームが無事に終わると「早く我が家でのんびりしたい!」「新しいキッチンで料理をしたい!」と考えてしまいますが大切な手続きがあります。それは「引渡し」です。
検査

引渡し(ひきわたし)とは

リフォームにおける引渡しは、契約したリフォーム工事が最後の工程まで終了した時点で行われます。工事内容に追加や変更があった場合、引渡し前にリフォーム会社と変更内容を確認しながら精算します。その後引渡書にサインし完了となります。リフォーム会社から請求書が発行され、期日までに支払います。

しかし、引渡し前に必ずしなければならないことがあります。
それは「完工(完成)検査」です。

完工検査は、一般的に施主(依頼者)と請負業者(リフォーム会社)が立ち合いながら行われます。図面や仕様書、見積書などを確認しながら仕上りをチェックしていきます。

大がかりなリフォームの場合、可能であれば完工検査は家族と一緒に確認しましょう。
一人では見落としてしまうことも複数人で行うことで見落としが少なくなります。
また、キッチンなどは日頃よく使う方がチェック、動作確認をしましょう。

完工チェックのポイントとしては

1.各設備機器や収納などの寸法、デザイン、機能、色などをチェック
2.設備機器の動作確認と取扱い方法
3.ドアや窓などスムーズに開閉できるか?
4.コンセントやスイッチの数と位置、通電確認
5.壁紙・床材部分にキズや剥がれがないか?
6.工事以外の部分にキズなどが付いていないか?
7.ゴミなど残っていないか?その他の清掃がされているか?
8.追加や変更箇所の確認

以上の8つです。

リフォーム工事も様々です。工事内容に合わせてチェックしましょう。
その他わからないことがあれば遠慮なく担当者に質問しましょう。どのような手順で施工されているのか確認も忘れずに。

完工検査が終わり、残金の精算をした後、引渡書にサインし、引渡し完了となります。

しかし、リフォーム箇所に不具合や納得いかない箇所が発生した場合、リフォーム会社から引渡書にサインを求められてもサインをしてはいけません。引渡書は「リフォーム工事の完了を確認ました」という書類ですので、不具合や納得いかない箇所があれば、手直し工事など全て完了した後に引渡書にサインしましょう。

また、引渡し時に受け取る大切な書類がいくつかあります。
一般的なリフォーム工事で受け取る書類を紹介します。
◆施工写真
リフォーム前~施工中~完工写真がまとめられています。大切な工事記録になりますので受け取り、保管しておきましょう。

◆工事保証書
リフォーム工事の内容に沿った保証書が発行されます。保証年数と内容を確認しましょう。
また、水まわりや建具などの商品にもメーカー保証がつきます。リフォーム会社からメーカー保証書を受け取りましょう。リフォームかし保険や第三者保証書が発行された場合も大切に保管しておきましょう。

◆取扱説明書
大がかりなリフォームとなるとキッチンやシステムバス、給湯器などの取扱説明書が多数あるため管理が大変です。最近では取扱説明書を1冊のファイルにまとめて渡されることもあります。何かわからないことがあれば、取扱説明書を確認しましょう。

◆アフターサービス問合せ先一覧
工事の個所に不具合や、質問があった際の連絡先を忘れずに記録しておきましょう。

◆請求書
支払い方法や支払い期限を確認しておきましょう。

その他資料
◆各種申請用書類
減税や補助が受けられるリフォームの場合に必要です。
◆図面
平面図、展開図、電気配線図・配管経路図などは、後々リフォームする際も重宝しますので保管しておきましょう。

この他にも、
◆打合せ記録
◆お見積書
◆請負契約書

なども大切な書類です。まとめて保管しておきましょう。

トラブルの対処について

引渡しのときには気付かなかった不具合を後日発見することがあります。
アフターサービス窓口、担当者に連絡し確認してもらいましょう。

設備機器の不具合の対応について

キッチンやトイレなど設備機器に不具合が発生した場合、まずはリフォーム会社に相談し、現地確認をしてもらいましょう。メーカーの保証期間内であれば、条件に沿った保証が受けられます。
工事に問題(瑕疵)があった場合、リフォーム会社が発行した工事保証書に沿った対応となります。工事が原因なのか、建物そのものに問題(瑕疵)があったのか判別しなければなりません。工事内容を確認するためにもリフォーム会社から発行された保証書や契約書が必要になります。
万が一、リフォーム会社が倒産してしまった場合、保証書はただの紙切れになってしまいます。第三者保証が受けられる場合は手続きをしておきましょう。

リフォームの引渡しは大切な手続きのひとつです。
後々後悔しないためにも完工検査は確実に行いましょう。また、口頭ではなく、書面で記録し、保証書や引渡書など重要な書類は大切に保管しておきましょう。万が一、何か発生したときもあなたを守ってくれる重要な書類になります。

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